アビエイター＠映画の森てんこ森

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アビエイター　(2004)

THE AVIATOR

幸の観たい度：８つ星　

■映画『アビエイター　(2004) THE AVIATOR 』のポスター、予告編および映画データ

アビエイター

Links:	Official Web Site
Trailers:	QuickTime

上映時間 Runtime：	2:48
製作国 Country：	アメリカ　USA / 日本 Japan
製作会社 Production Company：	Warner Bros. [us] Miramax Films [us] Initial Entertainment Group (IEG) [us] Forward Pass [us] Appian Way [us] Cappa Productions [us]
全米配給会社 Distributer：	Warner Bros. [us] Miramax Films [us]
全米初公開 Release Date：	2004/11
日本初公開 R. D. in Japan：	2005/03/26
日本公開情報：	松竹＝日本ヘラルド映画
ジャンル Genre：	ドラマ　Drama
MPAA Rating 指定：	Rated PG-13 for thematic elements, sexual content, nudity, language and a crash sequence.
日本語公式サイト
http://www.aviator-movie.jp/

●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
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■映画『アビエイター　(2004) THE AVIATOR 』の解説

　映画『アビエイター　(2004) THE AVIATOR 』のように“ THE AVIATOR （ズィ・アヴィエイター）”という原題名を持つ映画には、クリストファー・リーヴ Christopher Reeve 主演の冒険映画『アビエーター　(1985) THE AVIATOR 』と、ハリウッドのウォーク・オブ・フェイム the Hollywood Walk of Fame にも名が刻まれている往年のハリウッド・スター、エドワード・エヴァレット・ホートン Edward Everett Horton 主演のコメディ『 THE AVIATOR (1929) 』があるが、それぞれには関連がないと思う。この『アビエイター　(2004) 』は、『タクシードライバー　(1976) TAXI DRIVER 』で 1976 年カンヌ国際映画祭パルムドール受賞、『ギャング・オブ・ニューヨーク　(2001) GANGS OF NEW YORK 』等でアカデミー監督賞に 4 度もノミネートを受ける名監督マーティン・スコセッシ監督が、再びレオナルド・ディカプリオを主演に起用して制作する話題作だ。

　映画『アビエイター』で描かれるのは、億万長者のビジネスマンであり、映画プロデューサー、映画監督、そして飛行家（ THE AVIATOR アビエイター）であったハワード・ヒューズ Howard Hughes ( 1905-1976 )の若かりし日々。だからタイトルが『アビエイター』なのだ。ハワード・ヒューズの初監督作品『地獄の天使　(1930) HELL'S ANGELS 』が制作された 20 代半ばから、彼の有名な飛行機であるブルー・スプルース the Blue Spruce （愛称 Spruce Goose 〔小ぎれいなガチョウ〕）という 750 人乗りの木製航空機をテスト飛行した 42 歳頃までに焦点を当てた作品だ。アメリカの伝説的な人物であるハワード・ヒューズを映画化するというだけあって、『アビエイター』のスタッフ＆キャストとも錚錚たる面々だ。

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■映画『アビエイター　(2004) THE AVIATOR 』アカデミー賞おめでとう！
【受賞部門】スゴイ五冠！
＼(*^o^)／助演女優賞（ケイト・ブランシェット）
＼(*^o^)／撮影賞（ロバート・リチャードソン）
＼(*^o^)／美術賞（ダンテ・フェレッティ、Francesca LoSchiavo）
＼(*^o^)／編集賞（セルマ・スクーンメイカー）
＼(*^o^)／衣裳デザイン賞（サンディ・パウエル）
【ノミネートのみ部門】
監督賞（マーティン・スコセッシ）
音響賞（ Tom Fleischman, Petur Hliddal ）
作品賞（グラハム・キング、マイケル・マン）
主演男優賞（レオナルド・ディカプリオ）
助演男優賞（アラン・アルダ）
脚本賞（ジョン・ローガン）
※第77回アカデミー賞はここをクリック。

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■映画『アビエイター　(2004) THE AVIATOR 』ゴールデングローブ賞おめでとう！
【受賞部門】
＼(*^o^)／ドラマ部門作品賞
＼(*^o^)／音楽賞（ハワード・ショア）
＼(*^o^)／ドラマ部門男優賞（レオナルド・ディカプリオ）
【ノミネートのみ部門】
監督賞（マーティン・スコセッシ）
助演女優賞（ケイト・ブランシェット）
脚本賞（ジョン・ローガン）
※第62回ゴールデン・グローブ賞はここをクリック。

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■映画『アビエイター　(2004) THE AVIATOR 』の主なスタッフ

○『アビエイター　THE AVIATOR 』の監督：マーティン・スコセッシ
『タクシードライバー　(1976) TAXI DRIVER 』
『レイジング・ブル　(1980) RAGING BULL 』＜ 1981 年アカデミー監督賞ノミネート＞
『最後の誘惑　(1988) THE LAST TEMPTATION OF CHRIST 』＜ 2003 年アカデミー監督賞ノミネート＞
『グッドフェローズ　(1990) GOODFELLAS 』＜ 2003 年アカデミー監督賞ノミネート＞
『エイジ・オブ・イノセンス／汚れなき情事　(1993) THE AGE OF INNOCENCE 』＜ 2003 年アカデミー監督賞ノミネート＞
『ギャング・オブ・ニューヨーク　(2001) GANGS OF NEW YORK 』＜ 2003 年アカデミー監督賞ノミネート＞

○『アビエイター　THE AVIATOR 』の製作：マイケル・マン
『インサイダー　(1999) THE INSIDER 』＜ 2000 年アカデミー監督賞・作品賞・脚色賞ノミネート＞
『アリ　(2002) ALI 』監督・製作・脚本

○『アビエイター　THE AVIATOR 』の製作総指揮：クリス・ブリガム
『モンテ・クリスト伯　(2002) THE COUNT OF MONTE CRISTO 』
『アナライズ・ユー　(2002) ANALYZE THAT 』等

○『アビエイター　THE AVIATOR 』の製作総指揮：リック・シュワルツ
『マレーナ　(2000) MALENA 』
『ギャング・オブ・ニューヨーク　(2001) GANGS OF NEW YORK 』
『白いカラス (2003) THE HUMAN STAIN 』等

○『アビエイター　THE AVIATOR 』の製作総指揮：ハーヴィー・ワインスタイン
『イングリッシュ・ペイシェント　(1996) THE ENGLISH PATIENT 』
『リトル・ヴォイス　(1998) LITTLE VOICE 』
『恋におちたシェイクスピア　(1998) SHAKESPEARE IN LOVE 』＜ 1999 年アカデミー作品賞受賞＞
『サイダーハウス・ルール　(1999) THE CIDER HOUSE RULES 』
『マレーナ　(2000) MALENA 』
『ショコラ　(2000) CHOCOLAT 』
『アイリス　(2001) IRIS 』
『ニューヨークの恋人　(2001) KATE & LEOPOLD 』
『フル・フロンタル　(2002) FULL FRONTAL 』
『リベリオン (2002) EQUILIBRIUM 』
『ギャング・オブ・ニューヨーク　(2001) GANGS OF NEW YORK 』＜ 2003 年アカデミー作品賞ノミネート＞
『シカゴ　(2002) CHICAGO 』
『コンフェッション　(2002) CONFESSIONS OF A DANGEROUS MIND 』
『白いカラス (2003) THE HUMAN STAIN 』
『おまけつき新婚生活　(2003) DUPLEX 』
『キル・ビル　(2003) KILL BILL: VOLUME 1 』
『コールドマウンテン　(2003) COLD MOUNTAIN 』等

○『アビエイター　THE AVIATOR 』の脚本：ジョン・ローガン
『グラディエーター　(2000) GLADIATOR 』＜ 2001 年アカデミー脚本賞ノミネート＞
『タイムマシン　(2002) THE TIME MACHINE 』
『ネメシス／Ｓ.Ｔ.Ｘ　(2002) STAR TREK: NEMESIS 』
『シンドバッド　７つの海の伝説　(2003) SINBAD: LEGEND OF THE SEVEN SEAS 』
『ラストサムライ　(2003) THE LAST SAMURAI 』等

○『アビエイター　THE AVIATOR 』の音楽：ハワード・ショア
『ハイ・フィデリティ　(2000) HIGH FIDELITY 』
『ザ・セル　(2000) THE CELL 』
『ロード・オブ・ザ・リング　(2001) THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING』＜ 2002 年アカデミー作曲賞受賞＞
『スパイダー／少年は蜘蛛にキスをする　(2002) SPIDER 』
『ギャング・オブ・ニューヨーク　(2001) GANGS OF NEW YORK 』
『ロード・オブ・ザ・リング／王の帰還　(2003) THE LORD OF THE RINGS: THE RETURN OF THE KING 』＜2004年アカデミー作曲賞＆歌曲賞受賞＞等

○『アビエイター　THE AVIATOR 』の撮影：ロバート・リチャードソン
『プラトーン　(1986) PLATOON 』＜ 1987 年アカデミー撮影賞ノミネート＞
『７月４日に生まれて　(1989) BORN ON THE FOURTH OF JULY 』＜ 1990 年アカデミー撮影賞ノミネート＞
『ＪＦＫ　(1991) JFK 』＜ 1992 年アカデミー撮影賞受賞＞
『ヒマラヤ杉に降る雪　(1999) SNOW FALLING ON CEDARS 』＜ 2000 年アカデミー撮影賞ノミネート＞
『サハラに舞う羽根　(2002) THE FOUR FEATHERS 』
『キル・ビル　(2003) KILL BILL: VOLUME 1 』
『キル・ビル Vol.2　(2004) KILL BILL: VOL. 2 』等

○『アビエイター　THE AVIATOR 』の編集：セルマ・スクーンメイカー
『ウッドストック／愛と平和と音楽の三日間　(1970) WOODSTOCK: 3 DAYS OF PEACE MUSIC...AND LOVE 』＜ 1971 年アカデミー編集賞ノミネート＞
『レイジング・ブル　(1980) RAGING BULL 』＜ 1981 年アカデミー編集賞受賞＞
『グッドフェローズ　(1990) GOODFELLAS 』＜ 1991 年アカデミー編集賞ノミネート＞
『ギャング・オブ・ニューヨーク　(2001) GANGS OF NEW YORK 』＜ 2003 年アカデミー編集賞ノミネート＞等

○『アビエイター　THE AVIATOR 』の美術：ダンテ・フェレッティ
『バロン　(1989) THE ADVENTURES OF BARON MUNCHAUSEN 』＜ 1990 年アカデミー美術賞ノミネート＞
『ハムレット　(1990) HAMLET 』＜ 1991 年アカデミー美術賞ノミネート＞
『エイジ・オブ・イノセンス／汚れなき情事　(1993) THE AGE OF INNOCENCE 』＜ 1994 年アカデミー美術賞ノミネート＞
『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア　(1994) INTERVIEW WITH THE VAMPIRE: THE VAMPIRE CHRONICLES 』＜ 1995 年アカデミー美術賞ノミネート＞
『クンドゥン　(1997) KUNDUN 』＜ 1998 年アカデミー美術賞＆衣装デザイン賞ノミネート＞
『ギャング・オブ・ニューヨーク　(2001) GANGS OF NEW YORK 』＜ 2003 年アカデミー美術賞ノミネート＞
『コールドマウンテン　(2003) COLD MOUNTAIN 』等

○『アビエイター　THE AVIATOR 』の衣装：サンディ・パウエル
『オルランド　(1992) ORLANDO 』＜ 1994 年アカデミー衣装デザイン賞＞
『鳩の翼　(1997) THE WINGS OF THE DOVE 』＜ 1998 年アカデミー衣装デザイン賞＞
『ベルベット・ゴールドマイン　(1998) VELVET GOLDMINE 』＜ 1999 年アカデミー衣装デザイン賞ノミネート＞
『恋におちたシェイクスピア　(1998) SHAKESPEARE IN LOVE 』＜ 1999 年アカデミー衣装デザイン賞受賞＞
『エデンより彼方に　(2002) FAR FROM HEAVEN 』
『ギャング・オブ・ニューヨーク　(2001) GANGS OF NEW YORK 』＜ 2003 年アカデミー衣装デザイン賞ノミネート＞等

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■映画『アビエイター　(2004) THE AVIATOR 』の主人公ハワード・ヒューズ Howard Hughes ( 1905-1976 )

　テキサス州ヒューストンで名家に生まれたハワード・ヒューズは、 1924 年に 19 歳の若さで自身の金融帝国の基礎を築く。親族争いの結果、ハワードは顧問弁護士に自身の権利を買い上げさせ、父の会社ヒューズ・ツール・カンパニー the Hughes Tool Company が製造した石油掘削器の特許権を継承したのだ。 14 歳の時に飛行機を操縦できたというハワード・ヒューズは、 1930 年代にヒューズ・エアクラフト・コーポレーション the Hughes Aircraft Corp を設立する。この会社は後にアメリカの防衛を担うまでに成長する。パイロットでもあったハワード・ヒューズは、数多くの飛行記録を打ち立てた。 1947 年にはスプース・グースというニックネームの 750 人乗り木製飛行機を完成させ、一度だけテスト飛行を実施する。

　さらに彼の興味は、映画産業へも広がっており、初監督作品『地獄の天使　(1930) HELL'S ANGELS 』やプロデュース作品『犯罪都市　(1931) THE FRONT PAGE 』のような古典的名作の制作に携わる。リッチでハンサムで才能も地位もあるハワード・ヒューズは、“ The World's Greatest Womanizer （世界一の女たらし）”と呼ばれるほどモテた。 1925 年 6 月 1 日に、彼はヒューストン社交界の花エラ・ライス Ella Rice と結婚しているが、 1930 年には離婚するなど、 3 度の結婚歴がある。 1930 年代のハリウッドで、ハワード・ヒューズは、キャサリン・ヘプバーン Katharine Hepburn をはじめとする多くの女優や社交界の女性をエスコートした。

　ハワード・ヒューズは航空会社 Trans World Airways (TWA) を所有するが、 TWA に対して訴訟を起こされたとき、1966 年に TWA の株を売却し、 5 億 4600 万ドル（ 1 ドル＝約 360 円で 1965 億 6000 万円）を手に入れる。 1960 年代にラスベガス Las Vegas のカジノを沢山購入した億万長者ハワード・ヒューズは、隠者として晩年を過ごした。ホテルのスイートルームから送られるハワードの指示で広範囲なビジネスから利益が生み出され、彼を訴訟に巻き込んだ。神経衰弱で麻薬中毒となり、 190 ｃｍの身長に 38 ｋｇの体重で、ハワード・ヒューズはこの世を去る。飛行機でヒューストンの病院へ搬送される途中の出来事だった。財務省は、ハワード・ヒューズであることを確認するために指紋を採取したそうだ。

　★レオナルド・ディカプリオ as ハワード・ヒューズ＠『アビエイター　THE AVIATOR 』
『ギルバート・グレイプ　(1993) WHAT'S EATING GILBERT GRAPE 』＜ 1994 年アカデミー助演男優賞ノミネート＞
『ロミオ＆ジュリエット　(1996) WILLIAM SHAKESPEAR'S ROMEO & JULIET / ROMEO + JULIET 』
『タイタニック　(1997) TITANIC 』
『仮面の男　(1998) THE MAN IN THE IRON MASK 』
『ギャング・オブ・ニューヨーク　(2001) GANGS OF NEW YORK 』
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン　(2002) CATCH ME IF YOU CAN 』等に出演
『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男　(2004) THE ASSASSINATION OF RICHARD NIXON 』製作総指揮

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■『アビエイター　(2004) THE AVIATOR 』に登場する往年のハリウッド・セレブ

【キャサリン・ヘプバーン Katharine Hepburn ( 1907-2003 )】
　コネチカット州ハートフォード Hartford, Connecticut で、医師の父と女性参政権論者の母の娘として、裕福な家庭に生まれたキャサリン・ヘプバーンは、30 年代～ 90 年代初頭にかけて、映画、舞台、ＴＶで活躍したアメリカの大女優。アカデミー賞には 12 度ノミネートされ、『勝利の朝　(1933) MORNING GLORY 』『招かれざる客　(1967) GUESS WHO'S COMING TO DINNER 』『冬のライオン　(1968) THE LION IN WINTER 』『黄昏　(1981) ON GOLDEN POND 』で 4 度も主演女優賞のオスカーを手にするという偉業を達成している。 1928 年に社交界の名士ラドロー・オグデン Ludlow Ogden と一度結婚しているが、 1934 年に離婚。ハワード・ヒューズとは 4 年間恋愛関係にあったようだが、彼女の運命の人となったのは、計 9 本の映画で共演したオスカー俳優スペンサー・トレイシー Spencer Tracy ( 1900-1967 )。彼が死ぬまで 27 年間も関係を続けたそうだ。スペンサー・トレイシーが結婚していたので、世に言う不倫だったが、ハリウッドでは 2 人の関係を“公然の秘密”としたそうだ。

　★ケイト・ブランシェット as キャサリン・ヘプバーン＠『アビエイター　THE AVIATOR 』
『エリザベス　(1998) ELIZABETH 』＜ 1999 年アカデミー主演女優賞ノミネート＞
『理想の結婚　(1999) AN IDEAL HUSBAND 』
『リプリー　(1999) THE TALENTED MR. RIPLEY 』
『ギフト　(2000) THE GIFT 』
『バンディッツ　(2001) BANDITS 』
『ロード・オブ・ザ・リング　(2001) THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING ＜前編＞』
『ロード・オブ・ザ・リング　(2001) THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING ＜後編＞』
『ヴェロニカ・ゲリン　(2003) VERONICA GUERIN 』
『コーヒー＆シガレッツ　(2003) COFFEE AND CIGARETTES 』
『ミッシング　(2003) THE MISSING 』
『ロード・オブ・ザ・リング／王の帰還　(2003) THE LORD OF THE RINGS: THE RETURN OF THE KING 』
『ライフ・アクアティック　(2004) THE LIFE AQUATIC WITH STEVE ZISSOU 』等

【エヴァ・ガードナー Ava Gardner ( 1922-1990 )】
　ノースカロライナ州グラブタウン Grabtown, North Carolina の大家族のタバコ農家で生まれた。裸足で少年たちと遊んでいた少女は、美しく成長。 18 歳の時に、ニューヨークにある義理の兄のフォト・スタジオに飾られていた写真のお蔭で、ＭＧＭと契約をするチャンスをつかむ。パッとしない日々が続いたが、『モガンボ　(1953) MOGAMBO 』で 1954 年アカデミー主演女優賞にノミネートされるまでになる。しかし、 3 回の結婚（①ミッキー・ルーニー Mickey Rooney ②アーティ・ショウ Artie Shaw ③フランク・シナトラ Frank Sinatra ；因みにハワード・ヒューズとは①と②の間に関係があったようだ）に失敗し、ハリウッドでの生活に嫌気がさしたエヴァ・ガードナーは、 1955 年にスペインへ。以後、彼女の殆どの作品は外国で作られる。 1968 年に税金問題で移り住むことになったイギリスのロンドンが、彼女が晩年を過ごす国となった。女優としての自分のキャリアに満足がいかなかったエヴァ・ガードナー。それは美しすぎたせいだと言う人もいる。

　★ケイト・ベッキンセイル as エヴァ・ガードナー＠『アビエイター　THE AVIATOR 』
『パール・ハーバー　(2001) PEARL HARBOR 』
『セレンディピティ　(2001) SERENDIPITY 』
『しあわせの法則　(2002) LAUREL CANYON 』
『アンダーワールド　(2003) UNDERWORLD 』
『ヴァン・ヘルシング　(2004) VAN HELSING 』等

　エヴァ・ガードナーの役には、ニコール・キッドマン Nicole Kidman （『ムーラン・ルージュ　(2001) MOULIN ROUGE! 』『めぐりあう時間たち (2002) THE HOURS 』『コールドマウンテン　(2003) COLD MOUNTAIN 』『バース　(2004) BIRTH 』『ザ・インタープリター　(2005) THE INTERPRETER 』等）が当初考えられていたようだが、『ステップフォード・ワイフ　(2004) THE STEPFORD WIVES 』の撮影で忙しいキッドマンは出演依頼を断ったそうだ。

【ジーン・ハーロウ Jean Harlow ( 1911-1937 )】
　ミズーリ州カンサスシティ Kansas City, Missouri の歯医者の娘として生まれた彼女だが、 16 歳の時に家を出て、 23 歳の若いビジネスマンと結婚。 2 人はカリフォルニア州ロサンゼルス Los Angeles, California に引越し、ジーン・ハーロウはエキストラの仕事を見つける。映画の仕事を増やしてきた彼女は、離婚を選択。そして翌年の 1930 年にハワード・ヒューズの初監督作品『地獄の天使　(1930) HELL'S ANGELS 』でブレイク。ヒューズは彼女をアメリカの新しいセックス・シンボルとして売り出していく。その後、 2 度結婚（ 2 度目は夫が自殺、 3 度目は離婚）。スペンサー・トレイシーやクラーク・ゲイブル Clark Gable ( 1901-1960 )とも共演するが、腎炎による尿毒症で 26 歳の若さでこの世を去った。

　★グェン･ステファニ as ジーン・ハーロウ＠『アビエイター　THE AVIATOR 』
　真っ赤な唇とプラチナ・ブロンドの髪がトレードマークのグェン･ステファニは、バンド“ No Doubt ”のリード・ヴォーカルでソングライター。本格的な映画出演は、『アヴィエイター (原題) (2004) THE AVIATOR 』が初めてのようだ。

【エロール・フリン Errol Flynn ( 1909-1959 )】
　オーストラリアの著名な海洋生物学者で動物学者である父親を持つエロール・フリンは、タスマニア島 the isle of Tasmania で生まれた。始末に負えない子供だったエロール・フリンは、オーストラリアとイギリスの数々の上流校から放校処分になった。 15 歳の時、シドニー Sydney で海運業の仕事に就いたエロール・フリンは、政府の仕事でニューギニア New Guinea へ。単調な仕事に嫌気がさしし、金探しを行うようになる。また、色々な職も点々とする。そして、若くて際立って美しいエロール・フリンの写真をたまたま見たオーストラリアの映画プロデューサーを通して、 1933 年、映画に初出演。彼の身体能力と美しい容姿は、ハリウッドの映画会社をひきつけ、エロール・フリンはアメリカへと渡る。スクリーン上では、自由を愛する反逆者、不正と戦う男であったエロール・フリンは、すぐにスターとなったが、実生活のハチャメチャぶりがスタジオ幹部を神経質にさせた。 1942 年、2 人の少女を強姦した罪で告訴されるが、無罪となり、“ In like Flynn ”という新しいキャッチフレーズで何故か女性ファンが増えた。ところが彼のライフスタイルが、若さと美貌と健康を蝕んでいき、俳優としてのキャリアにも影を落としていく。 50 歳の若さで亡くなった彼の体は、色々な病に蝕まれ、まるで老人のようだったそうだ。

　★ジュード・ロウ as エロール・フリン＠『アビエイター　THE AVIATOR 』
『リプリー　(1999) THE TALENTED MR. RIPLEY 』＜ 2000 年アカデミー助演男優賞ノミネート＞
『スターリングラード　(2000) ENEMY AT THE GATES 』
『ロード・トゥ・パーディション　(2002) ROAD TO PERDITION 』
『コールドマウンテン　(2003) COLD MOUNTAIN 』＜ 2004 年アカデミー主演男優賞ノミネート＞
『スカイキャプテン　ワールド・オブ・トゥモロー　(2004) SKY CAPTAIN AND THE WORLD OF TOMORROW 』
『アルフィー　(2004) ALFIE 』
『クローサー　(2004) CLOSER 』
『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語　(2004) LEMONY SNICKET'S A SERIES OF UNFORTUNATE EVENTS 』等

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■映画『アビエイター　(2004) THE AVIATOR 』の他のキャスト

○アダム・スコット
『トルク　(2004) TORQUE 』等

○イアン・ホルム
『炎のランナー　(1981) CHARIOTS OF FIRE 』＜ 1982 年アカデミー助演男優賞ノミネート＞
『フロム・ヘル　(2001) FROM HELL 』
『デイ・アフター・トゥモロー　(2004) THE DAY AFTER TOMORROW 』等

○アレック・ボールドウィン
『パール・ハーバー　(2001) PEARL HARBOR 』
『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ　(2001) THE ROYAL TENENBAUMS 』
『プルート・ナッシュ　(2002) THE ADVENTURES OF PLUTO NASH 』等

○フランセス・コンロイ
『セント・オブ・ウーマン／夢の香り　(1992) SCENT OF A WOMAN 』
『メイド・イン・マンハッタン　(2002) MAID IN MANHATTAN 』
『キャットウーマン　(2004) CATWOMAN 』等

○ウィレム・デフォー
『プラトーン　(1986) PLATOON 』＜ 1987 年アカデミー助演男優賞ノミネート＞
『シャドウ・オブ・ヴァンパイア　(2000) SHADOW OF THE VAMPIRE 』＜ 2001 年アカデミー助演男優賞ノミネート＞
『スパイダーマン　(2002) SPIDER-MAN 』
『ファインディング・ニモ　(2003) FINDING NEMO 』
『レジェンド・オブ・メキシコ／デスペラード　(2003) ONCE UPON A TIME IN MEXICO 』
『二重誘拐　(2004) THE CLEARING 』
『スパイダーマン２　(2002) SPIDER-MAN 2 』
『コントロール　(2004) CONTROL 』
『ライフ・アクアティック　(2004) THE LIFE AQUATIC WITH STEVE ZISSOU 』等

○ダニー・ヒューストン
『ＨＯＴＥＬ　(2001) HOTEL 』
『２１グラム　(2003) 21 GRAMS 』等

○イヴ・ジャック
『みなさん、さようなら　(2003) LES INVASIONS BARBARES (原題) / THE BARBARIAN INVASIONS (英題) 』

○ヴィンセント・ラレスカ
『ロミオ＆ジュリエット　(1996) WILLIAM SHAKESPEAR'S ROMEO & JULIET / ROMEO + JULIET 』
『光の旅人　Ｋ－ＰＡＸ　(2001) K-PAX 』
『ハードキャッシュ　(2002) HARD CASH / RUN FOR THE MONEY 』
『ハリウッド的殺人事件　(2003) HOLLYWOOD HOMICIDE 』等

○ジョン・Ｃ・ライリー
『ブギーナイツ　(1997) BOOGIE NIGHTS 』
『シン・レッド・ライン　(1998) THE THIN RED LINE 』
『２５年目のキス　(1999) NEVER BEEN KISSED 』
『マグノリア　(1999) MAGNOLIA 』
『ギャング・オブ・ニューヨーク　(2001) GANGS OF NEW YORK 』
『グッド・ガール　(2002) THE GOOD GIRL 』
『シカゴ　(2002) CHICAGO 』＜ 2003 年アカデミー助演男優賞ノミネート＞
『めぐりあう時間たち (2002) THE HOURS 』
『Ｎ.Ｙ式ハッピー・セラピー　(2003) ANGER MANAGEMENT 』 (uncredited)等

○ブレント・スピナー
『変身パワーズ　(2002) THE MASTER OF DISGUISE 』
『ネメシス／Ｓ.Ｔ.Ｘ　(2002) STAR TREK: NEMESIS 』等

○エイミー・スローン
『ゴシカ　(2003) GOTHIKA 』
『タイムライン　(2003) TIMELINE 』
『デイ・アフター・トゥモロー　(2004) THE DAY AFTER TOMORROW 』等

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■映画『アビエイター　(2004) THE AVIATOR 』以外のハワード・ヒューズ映画化の企画

　映画『アビエイター』のようにハワード・ヒューズを映画化しようという計画は色々あり、マーティン・スコセッシ監督＆レオナルド・ディカプリオのこの映画はそのうちの一つ。これまでにありえる可能性として浮上した企画には、ミロス・フォアマン Milos Forman 監督（『カッコーの巣の上で　(1975) ONE FLEW OVER THE CUCKOO'S NEST 』『アマデウス　(1984) AMADEUS 』で 2 度アカデミー監督賞受賞）＆エドワード・ノートン Edward Norton （『 25時　(2002) 25TH HOUR 』『レッド・ドラゴン　(2002) RED DRAGON 』等）、『フロム・ヘル　(2001) FROM HELL 』のヒューズ兄弟監督 the Hughes Brothers ＆ジョニー・デップ Johnny Depp （『ナインスゲート　(1999) THE NINTH GATE 』『パイレーツ・オブ・カリビアン／呪われた海賊たち　(2003) PIRATES OF THE CARIBBEAN: THE CURSE OF THE BLACK PEARL 』等）、ブライアン・デ・パルマ Brian de Palma 監督（『ミッション・トゥ・マーズ　(2000) MISSION TO MARS 』『ファム・ファタール　(2002) FEMME FATALE 』等）＆ニコラス・ケイジ Nicolas Cage （『アダプテーション　(2002) ADAPTATION 』『ウインドトーカーズ　(2002) WINDTALKERS 』等）、古いところではウォーレン・ビーティ Warren Beatty （『ボニーとクライド／俺たちに明日はない　(1967) BONNIE AND CLYDE 』等）の監督・主演というのもあったそうだ。現実になるかもしれない企画には、クリストファー・ノーラン Christopher Nolan 監督（『メメント　(2000) MEMENTO 』等）＆ジム・キャリー Jim Carrey （『トゥルーマン・ショー　(1998) THE TRUMAN SHOW 』『ブルース・オールマイティ　(2003) BRUCE ALMIGHTY 』『エターナル・サンシャイン　(2004) ETERNAL SUNSHINE OF THE SPOTLESS MIND 』等）のがある。どの企画で映画化されてもスゴイ作品が出来上がりそうなコンビだ。過去には、ハワード・ヒューズがモデルになった映画には、『大いなる野望　(1964) THE CARPETBAGGERS 』がある。

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※本作『アビエイター』の調査は、日本公開前に幸田幸がしたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。

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【『アビエイター』のスタッフとキャスト】

監督：マーティン・スコセッシ　Martin Scorsese (Directed by)
製作：サンディ・クライマン　Sandy Climan (producer)
　　　　レオナルド・ディカプリオ　Leonardo DiCaprio (producer)
　　　　チャールズ・エヴァンス・Ｊｒ　Charles Evans Jr. (producer)
　　　　グラハム・キング　Graham King (producer)
　　　　マイケル・マン　Michael Mann (producer)
製作総指揮：クリス・ブリガム　Chris Brigham (executive producer)
　　　　リック・シュワルツ　Rick Schwartz (executive producer)
　　　　マーティン・スコセッシ　Martin Scorsese (executive producer)
　　　　コリン・ヴァインズ　Colin Vaines (executive producer)
　　　　ハーヴィー・ワインスタイン　Harvey Weinstein (executive producer)
　　　　リック・ヨーン　Rick Yorn (executive producer)
脚本：ジョン・ローガン　John Logan (written by)
音楽：ハワード・ショア　Howard Shore (Original Music by)
撮影：ロバート・リチャードソン　Robert Richardson (Cinematography by)
編集：セルマ・スクーンメイカー　Thelma Schoonmaker (Film Editing by)
美術：ダンテ・フェレッティ　Dante Ferretti (Production Design by)
衣装：サンディ・パウエル　Sandy Powell (Costume Design by)

出演：レオナルド・ディカプリオ　Leonardo DiCaprio as Howard Hughes
　　　　ケイト・ブランシェット　Cate Blanchett as Katharine Hepburn
　　　　ケイト・ベッキンセイル　Kate Beckinsale as Ava Gardner
　　　　グェン･ステファニ　Gwen Stefani as Jean Harlow
　　　　アダム・スコット　Adam Scott as Johnny Meyer
　　　　ケリ・ガーナー　Kelli Garner as Faith Domergue
　　　　イアン・ホルム　Ian Holm as Professor Fitz
　　　　アラン・アルダ　Alan Alda as Senator Ralph Owen Brewster
　　　　アレック・ボールドウィン　Alec Baldwin as Juan Trippe
　　　　フランセス・コンロイ　Frances Conroy as Kit Hepburn
　　　　ウィレム・デフォー　Willem Dafoe
　　　　エドワード・ハーマン　Edward Herrmann as Joseph Breen
　　　　ダニー・ヒューストン　Danny Huston as Jack Frye
　　　　イヴ・ジャック　Yves Jacques
　　　　ヴィンセント・ラレスカ　Vincent Laresca as Jorge
　　　　ジュード・ロウ　Jude Law as Errol Flynn
　　　　ジョン・Ｃ・ライリー　John C. Reilly as Noah Dietrich
　　　　エイミー・スローン　Amy Sloan as Allene Hughes
　　　　ブレント・スピナー　Brent Spiner as Robert Gross

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＜もっと詳しく＞

ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。

　映画『アビエイター　(2004) THE AVIATOR 』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。

参考資料：「映画の森てんこ森」映画タイトル集
　　　　　　　http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
　　　　　　IMDb
　　　　　　allcinema ONLINE
　　　　　　Nostalgia.com
　　　　　　Yahoo! Movies
　　　　　　TSHA Online
　　　　　　Famous Texans

■映画『アビエイター　(2004) THE AVIATOR 』の更新記録
2004/05/14新規：ファイル作成
2004/05/14更新：◆解説とネタばれおよび俳優についてリンク
2004/07/08更新：◆テキスト一部とリンクおよびファイル書式更新
2004/12/02更新：◆タイトル変更
2004/12/14更新：◆書式変更
2005/01/18更新：◆ゴールデングローブ賞追加
2005/03/01更新：◆アカデミー賞追加
2005/03/31更新： ◆データ追加
2005/10/13更新： ◆追記

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幸田　幸
coda_sati@hotmail.com

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