マグノリア
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マグノリア　(1999)
MAGNOLIA
映画『 マグノリア　(1999) MAGNOLIA 』をレヴュー紹介します。 　映画『 マグノリア　(1999) MAGNOLIA 』』を以下に目次別に紹介する。 ■映画『 マグノリア　MAGNOLIA 』の解説及びポスター、予告編 　ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。 ■映画『 マグノリア　MAGNOLIA 』の映画データ ■映画『 マグノリア　MAGNOLIA 』のスタッフとキャスト ■映画『 マグノリア　MAGNOLIA 』の＜もっと詳しく＞ 　＜もっと詳しく＞は映画『 マグノリア 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー（あらすじとネタバレ）です。※ご注意：映画『 マグノリア　(1999) MAGNOLIA 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。 ■映画『 マグノリア　MAGNOLIA 』の登場人物 ■映画『 マグノリア　MAGNOLIA 』のストーリー ■映画『 マグノリア　MAGNOLIA 』の結末 ■映画『 マグノリア　MAGNOLIA 』の更新記録 >>「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ（画面の切り替え）
幸の鑑賞評価： ８つ星
■映画『 マグノリア　(1999) MAGNOLIA 』の解説及びポスター、予告編
マグノリア Links:  Official Web Site Trailers:  Quick Time 4.	■映画『 マグノリア　MAGNOLIA 』の解説 　映画『 マグノリア　(1999) MAGNOLIA 』は、2000 年第 50 回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞。ポール・トーマス・アンダーソン監督（『 ブギーナイツ　(1997) BOOGIE NIGHTS 』『 パンチドランク・ラブ　(2002) PUNCH-DRUNK LOVE 』等）の群像劇。 　『 マグノリア 』が取り上げるのは、サンフランシスコ・バレーでのある一日の出来事。 　瀕死の父親、その若い妻、介護する看護人、行方知れずの有名人である息子、恋する警察官、天才少年、元天才少年、クイズ番組の司会者、その疎遠になった娘が、この物語『 マグノリア 』を構成する多様な要素となり、ひとつの物語を作り上げている。 　『 マグノリア 』の登場人物たちは「これはもう止まらない、あなたが賢くなるまでは、あとはもうあきらめるだけ」と歌う。 　奇想天外なクライマックスから思うに、そのあきらめを救うチャンスを与えてくれるのは、神の奇跡だということになるのだろうか。 　それぞれの人生が不可思議な糸でつながってゆく『 マグノリア 』のシナリオは流石に巧みで秀逸である。『 マグノリア 』はまさに人生曼荼羅だ。「レインマン (1988)」「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア (1994)」「Ｍ：Ｉ−２ (2000)」のトム・クルーズ、「理想の結婚 (1999) 」「ハンニバル (2001) 」のジュリアン・ムーアが出演している。
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。 Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com. Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 マグノリア　(1999) MAGNOLIA 』の映画データ
上映時間 187分 　製作国 アメリカ 　公開情報 日本ヘラルド映画 　初公開年月 2000/02/26 　ジャンル ドラマ
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【『 マグノリア 』のスタッフとキャスト】
監督： ポール・トーマス・アンダーソン　Paul Thomas Anderson 製作： ジョアンヌ・セラー　Joanne Sellar 脚本： ポール・トーマス・アンダーソン　Paul Thomas Anderson 撮影： ロバート・エルスウィット　Robert Elswit 音楽： ジョン・ブリオン 出演： ジェレミー・ブラックマン　Jeremy Blackman　スタンリー・スペクター 　　　　トム・クルーズ　Tom Cruise　フランク・マッキー 　　　　メリンダ・ディロン　Melinda Dillon ローズ・ゲイター 　　　　フィリップ・ベイカー・ホール　Philip Baker Hall ジミー・ゲイター 　　　　フィリップ・シーモア・ホフマン　Philip Seymour Hoffman フィル・パルマ 　　　　ウィリアム・Ｈ・メイシー　William H. Macy ドニー・スミス 　　　　ジュリアン・ムーア　Julianne Moore リンダ・パートリッジ 　　　　ジョン・Ｃ・ライリー　John C. Reilly ジム・カーリング警官 　　　　ジェイソン・ロバーズ　Jason Robards アール・パートリッジ 　　　　メローラ・ウォルターズ　Melora Walters クローディア・ウィルソン・ゲイター 　　　　マイケル・ボーウェン　Michael Bowen リック・スペクター 　　　　エマニュエル・Ｌ・ジョンソン Emmanuel L. Johnson　ディクソン 　　　　フェリシティ・ハフマン　Felicity Huffman　シンシア ▲TOPへ
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ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『 マグノリア　(1999) MAGNOLIA 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー 　まず、本作『 マグノリア　(1999) MAGNOLIA 』の「テキストによる映画の再現」レヴューに入る前に、複雑な登場人物について整理しておく必要がある。その後でストーリー展開を書く。相当長いので私も覚悟して書こうと思う。 ▲TOPへ 【映画『 マグノリア　(1999) MAGNOLIA 』の登場人物】 《マグノリア�@》　アール・パートリッジ 　癌で瀕死の状態にあるテレビ番組制作会社のオーナー。富も名誉も手に入れた彼の最後の願いは、行方知れずの息子との対話である。 ●ジェイソン・ロバーツ as アール・パートリッジ 《マグノリア�A》　リンダ・パートリッジ 　お金目当てにアールと結婚したが、死の床についている夫を見て、本当に彼を愛していることに気づく。そして罪悪感で精神が疲れていく。 ●ジュリアン・ムーア as リンダ・パートリッジ 『 妹の恋人　(1993) BENNY & JOON 』 『 逃亡者 (1993) THE FUGITIVE 』 『 ロスト・ワールド／ジュラシック・パーク (1997) THE LOST WORLD: JURASSIC PARK 』 『 ブギーナイツ (1997) BOOGIE NIGHTS 』 『 理想の結婚 (1999) AN IDEAL HUSBAND 』 『 ハンニバル (2001)HANNIBAL 』 『 めぐりあう時間たち (2002) THE HOURS 』 『 エデンより彼方に　(2002) FAR FROM HEAVEN 』等 《マグノリア�B》　フランク・マッキー 　『誘ってねじ伏せろ』などという女性攻略の本を書く、もてない男たちの教祖的存在。父親を憎んでいる。 ●トム・クルーズ as フランク・マッキー 『 アウトサイダー　(1983) THE OUTSIDERS 』 『 トップガン　(1986) TOP GUN 』 『 レインマン　(1988) RAIN MAN 』 『 インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア　(1994) INTERVIEW WITH THE VAMPIRE: THE VAMPIRE CHRONICLES 』 『 ミッション：インポッシブル　(1996) MISSION: IMPOSSIBLE 』 『 Ｍ：Ｉ−２　(2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2 』 『 オースティン・パワーズ　ゴールドメンバー　(2002) AUSTIN POWERS IN GOLDMEMBER 』 『 マイノリティ・リポート (2002) MINORITY REPORT 』 『 ラスト・サムライ　(2003) THE LAST SAMURAI 』 『 コラテラル　(2004) COLLATERAL 』 『 宇宙戦争　(2005) WAR OF THE WORLDS 』等 《マグノリア�C》　フィル・パルマ 　在宅看護士、フィル・パルマは、職務に忠実な看護人で、彼の患者アール・パートリッジと疎遠になっている息子のフランク・マッキーが関係を修復させることを願っている。登場人物の中で彼だけが、過去に苦しんでいない人間だ。 ●フィリップ・シーモア・ホフマン as フィル・パルマ 『 ブギーナイツ (1997) BOOGIE NIGHTS 』 『 パッチ・アダムス　(1998) PATCH ADAMS 』 『 リプリー　(1999) THE TALENTED MR. RIPLEY 』 『 マグノリア (1999) MAGNOLIA 』 『 パンチドランク・ラブ　(2002) PUNCH-DRUNK LOVE 』 『 レッド・ドラゴン　(2002) RED DRAGON 』 『 25時　(2002) 25TH HOUR 』 『 コールド マウンテン　(2003) COLD MOUNTAIN 』等 《マグノリア�D》　スタンリー・スペクター 　クイズ番組のスター、何でも答えられる天才少年。しかし、彼が望んでいるのは父親からの愛情。 ●ジェレミー・ブラックマン as スタンリー・スペクター 《マグノリア�E》　リック・スペクター 　自分自身の人生は制御できないくせに、天才少年である息子を支配し、その才能を食い物にしている父親。 ●マイケル・ボーウェン as リック・スペクター 《マグノリア�F》　ドニー・スミス 　1960 年代のクイズ番組のスター。過去の栄光と現在の自分とのギャップに苦しんでいる。電気店での仕事と愛に対する夢にかろうじてすがりついている。 ●ウィリアム・Ｈ・メイシー as ドニー・スミス 『 妹の恋人 (1993) BENNY & JOON 』 『 ファーゴ (1996) FARGO 』 『 ブギーナイツ (1997) BOOGIE NIGHTS 』 『 エアフォース・ワン (1997) AIR FORCE ONE 』 『 ウェルカム トゥ コリンウッド (2002) WELCOME TO COLLINWOOD 』 『 シービスケット　(2003) SEABISCUIT 』 『 セルラー　(2004) CELLULAR 』等 《マグノリア�G》　ジミー・ゲイター 　クイズ番組の司会者で、理想的な夫であり父親としてのイメージで長寿番組を支えているが、本当の彼はそのイメージとは対照的なものだ。癌で余命二ヶ月を宣告されている。 ●フィリップ・ベイカー・ホール as ジミー・ゲイター 《マグノリア�H》　ローズ・ゲイター 　常に夫に忠実であった妻、ローズは、夫の最後で最悪の告白を聞こうとしている。 ●メリンダ・ディロン as ローズ・ゲイター 《マグノリア�I》　クローディア・ウィルソン・ゲイター 　氾濫するメディアとコカインにどっぷり使った生活を送っているが、クローディアはただ誰かに真実を告げたいのだ。 ●メローラ・ウォルターズ as クローディア・ウィルソン・ゲイター 《マグノリア�J》　ジム・カーリング警官 　心優しく間抜けなロサンゼルス市警の警官ジムは、巡廻捜査中にクローディアに恋をする。 ●ジョン・Ｃ・ライリー as ジム・カーリング警官 『 ブギーナイツ (1997) BOOGIE NIGHTS 』 『 シン・レッド・ライン　(1998) THE THIN RED LINE 』 『 マグノリア (1999) MAGNOLIA 』 『 ２５年目のキス　(1999) NEVER BEEN KISSED 』 『 グッド・ガール　(2002) THE GOOD GIRL 』 『 めぐりあう時間たち (2002) THE HOURS 』 『 ギャング・オブ・ニューヨーク　(2001) GANGS OF NEW YORK 』 『 シカゴ　(2002) CHICAGO 』 『 Ｎ.Ｙ式ハッピー・セラピー　(2003) ANGER MANAGEMENT 』 『 アビエイター　(2004) THE AVIATOR 』等 《マグノリア�K》　ディクソン 　詐欺師の卵か、それとも町の詩人か？ディクソンは隣人の目であり、声である。 ●エマニュエル・ジョンソン as ディクソン 　『 マグノリア 』は、以上の人々が織り成す人生曼荼羅、といった作品だ。 ▲TOPへ 【映画『 マグノリア　(1999) MAGNOLIA 』のストーリー】 【マグノリア　第01段落】　　ベッドに寝たきりの老人。大きな邸宅に住むこの老人は、アール・パートリッジというテレビ番組制作会社のオーナーだ。脳と肺がガンに冒されており、ベッドの傍らには、数匹の犬、そして看護人が 24 時間体制で付き添っている。彼の若く美しい妻は、今しがた出かけていった。痛み止めの薬ではっきりしない意識の中で、アールは看護人フィルに語りかける。自分の息子を捜してほしいと。息子の名前はジャック。しかし、今は名前を変えてフランク・マッキーとなっているらしい。心優しい看護士のフィルは、死を間近にした老人の最期の願いを叶えてあげようと、彼を捜す努力をする。 【マグノリア　第02段落】　　フランク・マッキーは、著書『誘ってねじ伏せろ』でノリにノル、もてない男たちの教祖的存在だ。今日も彼は、オーバーなアクションで本の信奉者たちに＜いかに女をモノにするか＞についてのセミナーを行っている。セミナーの休憩時間にテレビの取材と大忙しだ。黒人の女性インタビュアーに対して、精力的に答えるフランクだったが、自分の過去をなぜ隠そうとするのか尋ねられ、急に黙ってしまう。時間切れでインタビューもおしまい。そこへ、フランクを突き止めたフィルからの電話が入ってくる。フランクは、電話を取り次いでもらうかどうか悩むが、結局電話には出なかった。セミナーを続けるが、先のようにうまくいかない。 【マグノリア　第03段落】　　アールの妻のリンダは、気が狂ったかのようにアールの痛み止めの薬や自分の精神安定剤を各医者に処方して貰っている。薬局に行って、沢山の危険な薬の名前が書かれている処方箋を出すリンダを、疑わしそうに見る薬剤師に、「あなたに病人を診るつらさがわかるのか」とブチ切れる。そして弁護士のところへ行き、遺書を書き換えてほしいと訴える。アールと結婚したのは財産目当てだった。だから彼を裏切って多くの男性と関係を持ったと言う。しかし、死の床につこうとしているアールを見て、彼を本当に愛していることに気付き、罪の意識で耐え切れなくなっているというのだ。自分の意見が通らないことを知ったリンダは、怒って部屋を出て行く。家に帰ると、看護人のフィルがフランクに電話をつなげようとしている。リンダは家族の問題だとフィルをぶって電話を切ってしまう。 【マグノリア　第04段落】　　アールの会社製作の長寿クイズ番組司会者ジミー・ゲイターは、癌で余命二ヶ月を宣告されている。テレビでは、良き夫・父親を演出している彼だが、娘クローディアは家を出て行ったままだ。親子の関係を修復しようと彼女のアパートを訪れる。戸口に出てきたのは、上半身裸の五十がらみの男。クローディアの友達だと言うが、きっと一夜限りの男だろう。部屋にはコカイン。眠っているクローディアを起こすと、彼女は狂ったように出て行くように叫ぶ。自分の病気を告白するが、そんなことはお構いなしだ。結局諦めて家に戻るジミー。 【マグノリア　第05段落】　　ジム・カーリングは、ガールフレンドを欲しいと思っている冴えない男だが、善いことをしたいと願う信心深いロサンゼルス市警の警官だ。今日もいつものように、街を巡回する。近所から通報があった家に捜査に入ると、死体が見つかる。その近辺に住んでいると思われる黒人の少年ディクソンが、犯人を知っているといって、ジムにラップを歌う。下品な言葉の多い歌に閉口して、また巡回に戻る。次に捜査に入ったのは、クローディアのアパートだ。近所の住民から、音楽の音がうるさいと通報が入ったのだ。クローディアは、暗い自分の部屋で、ガンガンに音楽をかけ、ろうそくの火を灯して常用しているコカインを吸っていた。急に警官がやってきて驚いた彼女は、急いでコカインを片付ける。ドアを開けたクローディアにジムは一目惚れ。彼女がコカインのせいで様子がおかしくなっても気付かない。最後にデートに誘って出て行く。喜んでパトカーを運転するジムだが、不審な人物が通りを走っているのを見て追う。相手から発砲され、動転したジムは、自分の拳銃を落とし、無くしてしまう。落ち込むジム。 【マグノリア　第06段落】　　夜デートをするジムとクローディア。自分には隠し事をせず全てを正直に話して欲しいというクローディアに、真剣に答えるジム。お互いを気に入った二人は、テーブル越しにキスをする。しかし、自分に自信のないクローディアはその場を立ち去ってしまう。 【マグノリア　第07段落】　　ジミーは体調を押して番組の司会を務めようとしている。彼のクイズ番組は、三人の天才チビッ子と三人の大人が知識の量を競うもので、チビッ子チームは、天才少年スタンリー・スペクターのおかげで、あと２回で勝利数の新記録達成だ。学校でスタンリーが普通の授業には参加せず、図書室にこもって勉強に励むのも、父親に愛されたい一心からだが、父のリック・スペクターは、スタンリーが稼ぎ出す賞金に目がくらんで、彼を愛することをすっかり忘れてしまっている。番組前、トイレに行きたいというスタンリーに、番組の子供専用のスタッフは、時間が無いからと行かせない。最初は順調に質問に答えていくスタンリーだったが、おしっこが我慢しきれなくなり、答えることが出来ない。そしてついにお漏らししてしまう。また、ジミーも具合が悪くなり、倒れてしまう。番組中断の間に、なぜ問題に答えないのかと檄を飛ばしに来る父親に、同じチームのチビッ子が、おしっこを漏らしたと教える。しかし、新記録達成にこだわる父親は、慰めの言葉もかけない。ジミーは意識を取り戻し、番組に戻って必死に頑張る。次は各チームの代表が一人出て、戦うクイズだ。チビッ子チームの代表は勿論スタンリー。彼じゃないと、大人チームとの点差をどうにかすることは出来ない。しかし、おしっこで濡れたズボンで前に出て行くことなどできないスタンリーは、代表になることを拒否し、なぜいつも僕ばかりと抗議する。スタンリーがネバッたおかげで、生放送であるクイズ番組は終了してしまう。 【マグノリア　第08段落】　　ドニー・スミスはこのクイズ番組の元天才少年だったが、稲妻に打たれたことをきっかけに人生が変わってしまい、今はしがない電気店の店員だ。元天才少年のネーム・バリューを買われて雇われたが、思うように業績を伸ばすことが出来ず、クビの宣告を受ける。自分が通う飲み屋のバーテンダーの青年に恋するドニーは、バーテンダーの歯の矯正器具に憧れて、する必要もない矯正手術に 5000 ドルも使ってしまう。お金に困ったドニーは、勤めていた電気店の金庫からお金を盗む。しかし、後悔してお金を返しに行こうとする。 【マグノリア　第09段落】　　アールの妻リンダは、罪悪感にさいなまれ、自分が買ってきた薬で服毒自殺をはかった。車の中でぐったりしているリンダを見つけたディクソン少年は、彼女の鞄からお金をせしめたあと、彼女の携帯電話で救急車を呼ぶ。救急隊員はリンダにまだ息があることを確認する。 【マグノリア　第10段落】　　アールはフィルに自分が一番愛した女性リリーとその息子フランクにした仕打ちを涙ながらに語る。彼は癌に苦しむ妻を捨て、その看病を 14 歳の少年だったフランクに押し付けた。気持ちの優しいフィルも泣きながら話を聞く。落ち着いた老人に、液体モルヒネを投与し、眠りにつかせる。そこにフランクが迷った末にやって来る。ベッドの横で悪態をつきながら、アールに死なないで欲しいと泣くフランク。 【マグノリア　第11段落】　　家に戻ったジミーは、妻のローズに最期の告白をする。妻を裏切ったことがあると言うジミーを受け止めようとするローズだが、娘との不和の原因を知って、「あなたなんて独りで死ねばいい」と娘の元へ向かう。なんとジミーはクローディアに性的いたずらを行っていたのだ。銃を顔に当てるジミー。 【マグノリア　第12段落】　　登場人物たちに絶体絶命のときがきたその時、なんと空から蛙が降ってくる。大量の蛙が…。 ▲TOPへ ◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。 　ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say ! 【マグノリア　第13段落】　　その時、クローディアが去って車で帰途に着くジムは、ドニーが電気店の壁を登っているのに気付き、彼を捕まえに行こうとしていた。蛙のお蔭で、ドニーは転落し、せっかく矯正した歯も折ってしまう。蛙が降る中から彼を保護したジミー。「心に愛があるのにそのはけ口がない」と泣くドニーに共感したジミーは、ドニーの盗んだお金を一緒に戻しに行く。お咎めなしだ。 【マグノリア　第14段落】　　勉強中に蛙が降ってきたのを知ったスタンリーは、微笑む。そして、父親が寝ている部屋に行き、もっと自分を大事にして欲しいと言うが、父は寝たまま、早く寝ろと言う。 【マグノリア　第15段落】　　ジミーが顔に当てていた銃は、天窓を割って落ちてきた蛙によって、はずされる。銃弾は別のところへ飛んだ。 【マグノリア　第16段落】　　リンダを乗せた救急車は、蛙のために横転するが、何とか病院に辿り着く。次の日、父を看取ったフランクが病院からの連絡で、彼女に会いに来る。 【マグノリア　第17段落】　　蛙の降る夜を母親と過ごしたクローディアの元に、翌朝ジムがやって来る。ジムは君との約束どおり隠し事はしないから、クローディアに彼女自身のことを駄目な人間だと言わないで欲しいと言う。クローディアは、母に向かって微笑んだ。 以上。 ＜もっと詳しく＞からスペースを含まず６５６８文字／文責：幸田幸 参考資料：「映画の森てんこ森」映画タイトル集 　　　　　　　http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm 　　　　　　IMDb 　　　　　　allcinema ONLINE 　　　　　　Nostalgia.com 　　　　　　CinemaClock.com 　　　　　　公式サイト（英語版） 　　　　　　　http://www.magnoliamovie.com/
■映画『 マグノリア　(1999) MAGNOLIA 』の更新記録 2002/08/24新規： ファイル作成 2004/07/08更新： ◆テキストとリンク一部およびファイル書式 2005/03/17更新： ◆一部テキスト追記と書式変更 2005/03/30更新： ◆データ追加
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幸田　幸 coda_sati@hotmail.com

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