M:I−2
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映画の森てんこ森■映画レヴュー
M:I−2 (2000)
MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2
 映画『 M:I−2 (2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2 』をレヴュー紹介します。

 映画『 M:I−2 』を以下に目次別に紹介する。
■映画『 M:I−2 (2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2 』の解説及びポスター、予告編
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 M:I−2 (2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2 』の映画データ
■映画『 M:I−2 (2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2 』の主なキャスト
■映画『 M:I−2 (2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2 』のスタッフとキャスト
■映画『 M:I−2 (2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 M:I−2 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 M:I−2 (2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 M:I−2 (2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2 』の結末
■映画『 M:I−2 (2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2 』の更新記録

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幸の鑑賞評価: 8つ星 
■映画『 M:I−2 (2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2 』の解説及びポスター、予告編
M:I−2
M:I−2(ミッションインポッシブル2)
ミッションインポッシブル2
■映画『 M:I−2 』の解説

 映画『 M:I−2 (2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2 』は、“ミッションインポッシブル2”と読む。96 年に全世界で新記録の4億 5000 万ドルもの興行収入を上げる大ヒットを達成したトム・クルーズ製作・主演による「ミッション:インポッシブル」待望の第2弾のロマンティック・アクション・スリラー。『 M:I−2 (ミッションインポッシブル2)』はまさに 20 世紀最後を飾るに相応しい真の超大作。『 M:I−2 』では、ブライアン・デ・パルマ監督の前作『 ミッション:インポッシブル (1996) MISSION: IMPOSSIBLE 』とは一味違ったジョン・ウー監督による独自のアクション・シーンが堪能できる。『 M:I−2 』監督のジョン・ウーは呉宇森と書き、中国・広州出身、香港に渡り記録的ヒット「男たちの挽歌」を監督。その後はハリウッドで活躍し、ハトと二丁拳銃、そして舞い踊るようなアクション・シーンをスローモーション撮影するのがトレード・マーク。
 トム・クルーズは「卒業白書」「トップ・ガン」でブレイク。「レインマン」で演技者としての力を付け、「ザ・エージェント」でゴールデングローブ賞を受賞、「マグノリア」でゴールデングローブ賞の主演男優賞を受賞、現代最も成功した俳優に上り詰めたと言われる。『 M:I−2 』でも魅力たっぷり。第3弾『 M:i:III (2006) MISSION: IMPOSSIBLE III / M:I:III 』もできた。
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
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Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 M:I−2 (2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2 』の映画データ
 上映時間 124分
 製作国 アメリカ
 公開情報 Par=UIP
 初公開年月 2000/07/08
 ジャンル アクション/サスペンス
 《米国コピーTagline》
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■映画『 M:I−2 (2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2 』の主なキャスト
●トム・クルーズ as イーサン・ハント
アウトサイダー (1983) THE OUTSIDERS
トップガン (1986) TOP GUN
レインマン (1988) RAIN MAN
ザ・ファーム/法律事務所 (1993) THE FIRM
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア (1994) INTERVIEW WITH THE VAMPIRE: THE VAMPIRE CHRONICLES
ミッション:インポッシブル (1996) MISSION: IMPOSSIBLE
マグノリア (1999) MAGNOLIA
M:I−2 (2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2
バニラ・スカイ (2001) VANILLA SKY
オースティン・パワーズ ゴールドメンバー (2002) AUSTIN POWERS IN GOLDMEMBER
マイノリティ・リポート (2002) MINORITY REPORT
ラスト・サムライ (2003) THE LAST SAMURAI
コラテラル (2004) COLLATERAL
宇宙戦争 (2005) WAR OF THE WORLDS
M:i:III (2006) MISSION: IMPOSSIBLE III / M:I:III

●アンソニー・ホプキンス as 司令官スワンペック
ハワーズ・エンド (1992) HOWARDS END
ドラキュラ (1992) BRAM STOKER'S DRACULA
羊たちの沈黙 (1991) THE SILENCE OF THE LAMBS
M:I−2 (2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2
ハンニバル (2001) HANNIBAL
9デイズ (2002) BAD COMPANY
レッド・ドラゴン (2002) RED DRAGON
白いカラス (2003) THE HUMAN STAIN 』
アレキサンダー (2004) ALEXANDER
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【『 M:I−2 』のスタッフとキャスト】
監督: ジョン・ウー John Woo
製作: テレンス・チャン Terence Chang
    トム・クルーズ Tom Cruise
    ポール・ヒッチコック Paul Hitchcock
    ポーラ・ワグナー Paula Wagner
原作: ブルース・ゲラー Bruce Geller
原案: ロナルド・D・ムーア Ronald D. Moore
    ブラノン・ブラーガ Brannon Braga
脚本: ロバート・タウン Robert Towne
撮影: ジェフリー・L・キンボール Jeffrey L. Kimball
音楽: BT BT
    ハンス・ジマー Hans Zimmer
テーマ音楽: ラロ・シフリン Lalo Schifrin
 
出演: トム・クルーズ Tom Cruise イーサン・ハント
    ダグレー・スコット Dougray Scott ショーン・アンブローズ
    タンディ・ニュートン Thandie Newton ナイア・ホール
    ヴィング・レームズ Ving Rhames ルーサー
    リチャード・ロクスバーグ Richard Roxburgh ヒュー・スタンプ
    ジョン・ポルソン John Polson ビリー・ベアード
    ブレンダン・グリーソン Brendan Gleeson マックロイ
    レイド・セルベッジア Rade Serbedzija ドクター・ネロルヴィッチ
    ウィリアム・R・メイポーサー William R. Mapother ヴァリス
    ドミニク・パーセル Dominic Purcell ウールリッチ
    アンソニー・ホプキンス Anthony Hopkins 司令官

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ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。
■『 M:I−2 (2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2 』のレヴュー

【M:I−2 第01段落】  「ミッション:インポッシブル」とは、不可能(インポッシブル)にしか思われないミッション(敵が壊滅的な作戦を満たす前に阻止するという)に挑むこと。前作で、 I.M.F. ( the Impossible Mission Force インポッシプル・ミッション・フォース)内の裏切りで危機一髪に陥ったイーサン・ハント(トム・クルーズ)は、奇跡的にも不可能と思われたミッションをやり遂げた。そして、彼は I.M.F. の新たな司令塔に任命された。それから数年後の今、前回をも上回る不可能なミッションを遂行せよとの任務が入る。

【M:I−2 第02段落】  イーサンは休暇中にロック・クライミングを楽しんでいる。ユタ州の大キャニオン、パノラマのような壮大な景色。この映画ではトム・クルーズがスタントをほとんど使わずに、自ら演技しているというのもこの映画の見どころの一つ。ロック・クライミングのシーンはスゴイ。完璧なシーンが撮れるまでクルーズは何回もやり直したというから、彼のこの映画に対する執着心が読みとれる。このシーン、あまりにも怖い絶壁に手を掛けているだけだから、逆に、CGかと思ってしまったくらいだ。

【M:I−2 第03段落】  クルーズは語っている。「F- 14 (米海軍の現用主力艦上戦闘機・トムキャット)やF- 18 (ホーネット)で飛べば、あそこにすぐに着けたでしょうね。あの場所では素敵な、信じられないほど楽しい気分を味わいました。指を一本掛ける幅もないほどの場所もあったんです。」と。一方で、監督のジョン・ウーはこう話す。「あれは私にとっては最悪の撮影でした。トムが何千フィートもの空中高く、断崖の一方に吊り下がり、ヘリコプターがほとんど彼に触れそうな位置にいました。彼はただ一回のスタントをやるというわけではありません。完璧に見せるために、何度もやるからです。」

【M:I−2 第04段落】  さあ、映画のシーン。真っ青な空の下、イーサンの登りついた山頂に、ヘリコプターから何かが落とされた。ミッションの入ったサングラスをミサイルのような筒に入れたものだ。それをボッとイーサンの足下に撃ち込む。007ジェームズ・ボンド(
007/ワールド・イズ・ノット・イナフ (1999) THE WORLD IS NOT ENOUGH
007/ダイ・アナザー・デイ (2002) DIE ANOTHER DAY 』等)と似た感じ。

【M:I−2 第05段落】  イーサンがサングラスをかけると、画像を伴ったテープが流れる。例の I.M.F. からのミッションだ。「お早うハント君(TV版は、お早うフェリプス君だった)……今回のミッションは好きなメンバー二人を選び盗品を探し出すことである。但し、三人目はプロの女泥棒ナイア・ノードーフ・ホールを起用する事…。」因みに、トム・クルーズのイーサンの今回の新しいイメージは、すべて彼自身のアイデアだそうだ。髪の毛を長くしたり、服の選び方など、この映画のクルーズはとてもエレガントで、魅力的で、セクシーだ。

【M:I−2 第06段落】  I.M.F. 司令官スワンペック(アンソニー・ホプキンス)がイーサンに盗みを指令したものとは、「キメラ」と「ベレロフォーン」という物質だった。腕の立つ美しい女泥棒ナイア(サンディ・ニュートン:
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア (1994) INTERVIEW WITH THE VAMPIRE: THE VAMPIRE CHRONICLES 』等に出演)を捜してペアを組み、その物質をショーン・アンプローズ(ダグレイ・スコット:
「ディープ・インパクト」
エバー・アフター (1998) EVER AFTER
M:I−2 (2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2
エニグマ (2002) ENIGMA
リプリーズ・ゲーム (原題) (2002) RIPLEY'S GAME 』等に出演のスコットランド人俳優)から取り戻せ、という指令だ。

【M:I−2 第07段落】  だが、今回の強敵のショーン・アンブロースは、かつてイーサンとともに諜報員として暗躍した I.M.F. の同僚だ。その元同僚を追えとは…。そして、ナイアが泥棒役に選ばれたのは、実は、彼女はアンブロースの元恋人だったからだ。 I.M.F. の内部事情を知り、その上、殺人を何とも思っていないアンブロースの居場所を特定するために、誰かが接近することが必要だった。ナイアなら、アンブロースを誘い出すためにもってこいだ。

【M:I−2 第08段落】  では、盗もうとしている物質とは?イーサンの知人のロシア人生物学者ドクター・ネロルヴィッチ(レイド・セルベッジア)は、人間の赤血球を 30 時間で破壊できる、極めて危険な物質、殺人ウィルス「キメラ」を開発した。また、彼は同時に解毒剤「ベレロフォーン」も開発した。ネロルヴィッチ博士はそのウィルスと解毒剤の両方を飛行機で安全な場所に運ぼうとして、護衛役として知り合いで信頼のおけるイーサン・ハントを指名した。

【M:I−2 第09段落】  ところが、元 I.M.F. 諜報員のショーン・アンブローズはイーサン・ハントの替え玉として変装し、ショーンの右腕、ヒュー・スタンプ(リチャード・ロクスバーグ:
ムーラン・ルージュ (2001) MOULIN ROUGE!
リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い (2003) THE LEAGUE OF EXTRAORDINARY GENTLEMEN
ヴァン・ヘルシング (2004) VAN HELSING 』等に出演)もパイロットになりすまして、飛行機に乗り込んだ。二人は博士から「キメラ」を奪い、自分達は飛行機から脱出して、旅客機墜落事故に見せかけて他の乗客ごとネロルヴィッチ博士を殺した。しかし、これが「偽装事故」であると I.M.F. は見抜き、イーサンにこのミッションを指令してきたという経緯だ。

【M:I−2 第10段落】  舞台はスペイン。早速、イーサンはスペインに渡り、女泥棒ナイアを見つけ出した。彼女の腕を調べるために、イーサンはちょっとした細工をして試してみた。これで腕は大丈夫だと確信し、イーサンは I.M.F. 組織の論理に反発しながらも、彼女に協力を依頼する。それを聞いたナイアは、初めはイーサンを相手にしなかったが、危険なカーチェイスの後、二人はお互い惹かれ合っているのに気付く。

【M:I−2 第11段落】  しかし、イーサンにとって残酷な事実が判明する。彼が I.M.F. 司令官スワンペックから、ナイアがアンブローズの元恋人であり、アンブローズから逃げ出したこと、及び今回の彼女にさせる仕事はアンブローズのアジトに潜入し、彼の計画を探ることであることを聞いたのは、彼女と恋に落ちてからだった。

【M:I−2 第12段落】  そんなナイアに危険な目をさせたくない。そして、昔の恋人と再会させてまた元のさやに収まってしまうかもしれないのを、見過ごしていられない。出来ることならこのミッションは受けたくない。イーサンは悩む。リスクの大きさにナイアも動揺するが、最終的に任務の依頼を引き受けた。イーサンは、「何があっても君を守るから」と言って、彼女のくるぶしに衛生探索チップを埋め込んで彼女の動きを探知するようにした。そうして、彼女が警察に逮捕されたというニセ情報を流すと、アンブローズは行動を起こし、ナイアを連れ出した。

【M:I−2 第13段落】  次の舞台はオーストラリア。アンブローズのアジトは海辺の美しい家。実は、この家はシドニー港のそばにセットとして建てたもの。それが、何と観光客のアトラクションとなったそうだ。港のフェリー航路には、「M:I−2」の家という項目がスケジュールに追加され、クルーザーには撮影風景を見たい観光客が乗り込み、大フィーバー。カメラ抱えた群集を載せたクルーザーが間近を通り、撮影が中止されたこともあったという。光景が目に浮かぶような、楽しい話題だ。

【M:I−2 第14段落】  また、シドニーの有名なロイヤル・ランドウイック・レース・トラックでも撮影が行われ、募集広告に応じたエキストラの多数の人々が押しかけた。そのほか、港を見下ろすシドニーのロイヤル・ボタニカル・ガーデン、シドニーで最も歴史的な意味のある家々が並ぶブーメラン、オーストラリアの広大な奥地にあるシドニーの北西にあたる町ブロークン・ヒル、等でも撮影は行われた。ブロークン・ヒルは砂漠とサボテンの地。たくさんのカンガルーが見られて、アメリカ人の俳優やスタッフは喜んだそうだ。

【M:I−2 第15段落】  ナイアがシドニー港のそばにセットされたアンブローズのアジトに到着した頃、二人の I.M.F. エージェントとイーサンが、このミッションのためにオーストラリアで合流した。今回のミッションに選ばれた二人は、コンピュータ・スペシャリストのルーサー・スティッケル(ヴィング・レイムズ:
デッドロック (2002) UNDISPUTED
リロ&スティッチ (2002) LILO & STITCH
ドーン・オブ・ザ・デッド (2004) DAWN OF THE DEAD 』)と
ヘリコプター操縦士のビリー・ベアード(ジョン・ポルソン:俳優でもあり、
プール (2002) SWIMFAN / SWIMF@N
ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ (2005) HIDE AND SEEK 』等で監督をしている)。

【M:I−2 第16段落】  コンピュータを自在に操る優秀なハッカーのルーサーは、前作「ミッション:インポッシブル」で最後まで生き残った役。前作に続いて「パルプ・フィクション」「アウト・オブ・サイト」のヴィング・レイムスが同役で再登場する。ヴィング・レイムスは、トム・クルーズ以外では唯一、前作と同じ役柄で出演する人。製作の一人のポーラ・ワグナー(
NARC ナーク (2002) NARC
ニュースの天才 (2003) SHATTERED GLASS
ラスト サムライ (2003) THE LAST SAMURAI
宇宙戦争 (2005) WAR OF THE WORLDS 』等でもプロデューサー)がこう語る。「ヴィングについて面白いのは、見かけと実際の中身が違う二面性のあるところです。彼の役はコンピューターの天才で、やさしい心の持ち主です。でも、一方で彼は非常に支配的な、他を圧倒するような肉体的な存在感を持った人です。観客は彼に魅了されるでしょう。」

【M:I−2 第17段落】  ナイアは、アンブローズのアジトに入り込み、彼と再会している。ある日、アンブローズが競馬場に行くのにお供していった。アンブローズは製薬会社「バイサイト」の社長であるジョン・マックロイ(ブレンダン・グリーソン)と観客席で出会い、デジタルディスクを社長に見せて取引をしている。社長は、バイサイト社の研究室でネロルヴィッチ博士に殺人ウィルス「キメラ」の開発をさせていた張本人。社長はキメラを使って、その特効薬ベレロフォーンを高価に売って儲けようとしていたのだ。アンブローズはそれを嗅ぎ付け、巨額な利益をネコババしようと特効薬ベレロフォーンを盗み出していた。

【M:I−2 第18段落】  それを見ていたナイアは、イーサンの指示通りに、アンブローズの内ポケットに入れたディスクをスッて、イーサンに渡す。そしてイーサンが確認した後、彼女が戻したのは反対側の内ポケットだった。失敗だ…。うすうすナイアの本心を疑っていたアンブローズに、ナイアは裏切りがバレてしまった。ここは、ナイアは腕の立つプロ泥棒という設定だから、ちょっと不自然だ。

【M:I−2 第19段落】  ここでイーサンは考える。そうだ!製薬会社バイサイトにある殺人ウィルス「キメラ」を破滅してしまえば、アンブローズが持っている特効薬ベレロフォーンは無意味になるではないか!「キメラ」は人間の赤血球を 30 時間で破壊してしまう。アンブローズが世間にばら撒いて実行に移す前に、成功しなければならない。

【M:I−2 第20段落】  イーサン残された時間は既にあと僅か。イーサンはバイサイト社へ潜入する作戦を計画する。そして、悪役アンブローズは、イーサンが建物に侵入してくる経路と時刻を推測できたのに、「キメラ」ウイルスのバックアップもとらず、別の場所に移動もしないでそのまま置いておく。ここも利口な元 I.M.F. 諜報員アンブローズとしては、あまりに御粗末だ。イーサンは「キメラ」と同時に、愛するナイアを取り返さなければならない。

【M:I−2 第20段落】  ここから、イーサン・ハントとショーン・アンブローズとの死闘アクションが始まる。イーサンは2丁拳銃を手に空を舞う。また、様々なアクション・シーンに、「マトリックス」に影響されたらしいストップモーションで変化をつけ、スピーディで、華麗な、ジョン・ウー監督お得意のアクション・シーンが続く。

【M:I−2 第21段落】  カー・アクションについてだが、アメリカに戻ってからは、イーサン役のクルーズとナイア役のニュートンのカー・チェイスのシーンは、ロサンゼルス郊外のサン・ガブリエル・マウンテンで撮影した。ロケ地と決まってすぐに、この山で大規模な野火が起こり、スタッフは火が徐々に迫ってくるのを見ながらの緊迫の撮影だったそうだ。

【M:I−2 第22段落】  命知らずのバイクのチェイス・シーンは、シドニー近郊の、オーストラリアの国立公園と野生事業団が管理している無人島、ベア・アイランドで撮影された。そこで撮影された名シーンは「バイクによる一騎打ち」と命名され、後世も語り継がれることだろう。イーサン役のクルーズとアンプローズ役のダグレイ・スコットが、中世の騎士が馬にまたがるようにバイクに乗り、激突し、宙に投げ出されるあの有名なシーンだ。

【M:I−2 第23段落】  バイクのチェイス・シーンも、トム・クルーズが、殆ど全てのスタントに自ら挑んでいる。いったいどうやって撮影したのだろうと不思議でたまらない。凄いスピードでバイクにまたがり、後ろから追ってくるアンブローズと撃ち合うなんて、生身の人間ができること?片手走行だし、後ろ向き。撃った勢いでバランス崩すのでは…?「バイクによる一騎打ち」なんて、高スピードで向かい合って接近する二台のバイクから二人の男が飛び上がって激突するんだから…。

【M:I−2 第24段落】  ラストの砂浜の格闘シーン。トム・クルーズのドロップ・キックがワイヤ吊りでないのだ。これもあまりにも見事だから、スタントマンかCGかと思っていたが、クルーズ本人による本物だと知って、驚き。・・・

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◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


【M:I−2 第25段落】  次に驚くこと。アンブローズの右腕ヒュー・スタンプとイーサンが格闘し、イーサンはスタンプに引きずられてアンブローズの元に連れてこられ、アンブローズはイーサンの太股を撃ち抜く!あわや、イーサン!その上、イーサンはスタンプに顎を砕かれて口が利けない。そしてアンブローズは最後の1発をイーサンの眉間に撃ち込む。…実はイーサンはマスクを被ってスタンプに変装し、逆にスタンプはイーサンに変装させられて、仲間であるアンブローズに撃たれてしまったわけだ。そして、また撃ち合い、アンブローズは倒れこむ。イーサンはいつも変装道具を持っているの?いつ作った?これぞ「ミッション:インポッシブル」の専売特許!

【M:I−2 第26段落】  ドキッ、死んだと思ったアンブローズが目を開ける。まだ生きているのだ。彼はイーサンを狙うが、イーサンの足元に都合よく拳銃が落ちていた。イーサンは拳銃を蹴り上げて、人間業ではないキャッチをしてアンブローズを撃つ。これで、めでたし、めでたし。不可能と思われるミッションを、今回も無事に遂行できた。

【M:I−2 第27段落】  なお音楽は、ハンス・ジマー、ラロ・シフリンによるテーマ音楽と、リンプ・ビスキット、メタリカ等、現在最も活躍しているレコーディンク・アーティストたちの最新曲が収録されている。

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず6631文字/文責:幸田幸

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
■映画『 M:I−2 』の更新記録
2002/02/03新規: ファイル作成)
2004/07/07更新: ◆テキスト一部とリンクおよびファイル書式
2005/01/04更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
2006/05/09更新: ◆リンク追加
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幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
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