エバー・アフター
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エバー・アフター (1998)
EVER AFTER
 映画『 エバー・アフター (1998) EVER AFTER 』をレヴュー紹介します。

 映画『 エバー・アフター EVER AFTER 』を以下に目次別に紹介する。
■映画『 エバー・アフター EVER AFTER 』の解説及びポスター、予告編
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 エバー・アフター EVER AFTER 』の映画データ
■映画『 エバー・アフター EVER AFTER 』の主なキャスト
■映画『 エバー・アフター EVER AFTER 』のスタッフとキャスト
■映画『 エバー・アフター EVER AFTER 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 エバー・アフター 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタばれ)です。※ご注意:映画『 エバー・アフター (1998) EVER AFTER 』の内容やネタばれがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 エバー・アフター EVER AFTER 』の結末
■映画『 エバー・アフター EVER AFTER 』の後記
■映画『 エバー・アフター EVER AFTER 』の更新記録

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幸の鑑賞評価: 8つ星 
■映画『 エバー・アフター (1998) EVER AFTER 』の解説及びポスター、予告編
エバー・アフター
エバー・アフター
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■映画『 エバー・アフター EVER AFTER 』の解説

 映画『 エバー・アフター (1998) EVER AFTER 』は、アンディ・テナント監督の 16 世紀のフランスを舞台にした、 1998 年の新しいシンデレラ・ストーリー。映画『 エバー・アフター 』を観ると、今までの私が読んできたシンデレラとは違って、主人公のシンデレラであるダニエルは、王子様が救ってくれるのを待っているだけの女の子ではない。
 『 エバー・アフター 』でダニエルを演じるのは、ドリュー・バリモア。この映画『 エバー・アフター 』はまさに彼女の愛らしい魅力が満載だ。そして『 エバー・アフター 』を盛り立てるのは継母役の、オスカー女優アンジェリカ・ヒューストン。悪役を楽しく演じている。
 この映画『 エバー・アフター 』には、「シンデレラ」にお決まりの妖精やかぼちゃの馬車が出てこない。ダニエルは自分の力で運命を切り開いていくのだ。シンデレラに魔法をかける妖精が、実はレオナルド・ダ・ヴィンチだった、というのも楽しい。ガラスの靴はガラスではなく、フェラガモだ。
 とにかく映画『 エバー・アフター 』は、ドリュー・バリモアがこんなにも綺麗だったのか、その美しさで王子役のダグレイ・スコットが見直せました!
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 エバー・アフター (1998) EVER AFTER 』の映画データ
 上映時間 118分
 製作国 アメリカ
 公開情報 FOX
 初公開年月 1999/04
 ジャンル ロマンス
 《米国コピーTagline》Desire. Defy. Escape.
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■映画『 エバー・アフター (1998) EVER AFTER 』の主なキャスト
●ドリュー・バリモア as ‘シンデレラ’ ダニエル・ド・バルバラック
『 E.T. (1982) E.T. THE EXTRA-TERRESTRIAL 』
バットマン・フォーエヴァー (1995) BATMAN FOREVER
エバー・アフター (1998) EVER AFTER
25年目のキス (1999) NEVER BEEN KISSED
チャーリーズ・エンジェル (2000) CHARLIE'S ANGELS
ドニー・ダーコ (2001) DONNIE DARKO
コンフェッション (2002) CONFESSIONS OF A DANGEROUS MIND
チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル (2003) CHARLIE'S ANGELS: FULL THROTTLE

●アンジェリカ・ヒューストン as ‘シンデレラ’の継母 ロドミラ
『 女と男の名誉 (1985) PRIZZI'S HONOR 』
『 グリフターズ/詐欺師たち (1990) THE GRIFTERS 』『 アダムス・ファミリー (1991) THE ADDAMS FAMILY
アダムス・ファミリー2 (1993) ADDAMS FAMILY VALUES
』『 バッファロー'66 (1998) BUFFALO '66
エバー・アフター (1998) EVER AFTER
ザ・ロイヤル・テネンバウムズ (2001) THE ROYAL TENENBAUMS
ブラッド・ワーク (2002) BLOOD WORK
チャーリーと14人のキッズ (2003) DADDY DAY CARE
ケイナ ザ・プロフェシー  (2003) KAENA LA PROPHETIE (原題) / KAENA THE PROPHECY (米題)
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【『 エバー・アフター 』のスタッフとキャスト】
監督: アンディ・テナント Andy Tennant
製作: ミレーユ・ソリア Mireille Soria
    トレイシー・トレンチ Tracey Trench
脚本: スザンナ・グラント Susannah Grant
    アンディ・テナント Andy Tennant
    リック・パークス Rick Parks
撮影: アンドリュー・ダン Andrew Dunn
音楽: ジョージ・フェントン George Fenton

出演: ドリュー・バリモア Drew Barrymore ダニエル
    アンジェリカ・ヒューストン Anjelica Huston ロドミラ
    ダグレイ・スコット Dougray Scott ヘンリー王子
    ジャンヌ・モロー Jeanne Moreau 貴婦人"陛下"
     パトリック・ゴッドフリー Patrick Godfrey レオナルド
    ミーガン・ドッズ Megan Dodds マルガリート
    メラニー・リンスキー Melanie Lynskey ジャクリーヌ
    ジェローン・クラッベ Jeroen Krabb オーギュスト
    ティモシー・ウェスト Timothy West フランシス王
    ジュディ・パーフィット Judy Parfitt マリー王妃
    リチャード・オブライエン Richard O'Brien ピエール・ル・ピュー
    エリザベス・アール Elizabeth Earl ヤング・マルガリート

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ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『 エバー・アフター 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー

【エバー・アフター 第01段落】  陛下と呼ばれる老貴婦人(ジャンヌ・モロー:『 デュラス 愛の最終章 (2001) CET AMOUR-LA 』)が、本当のシンデレラ(灰かぶり姫)、ダニエル・ド・バルバラック(ドリュー・バリモア)の話をするためにグリム兄弟(『 ブラザーズ・グリム (2005) THE BROTHERS GRIMM 』参照)を招いた。彼女のベッドの傍には美しいダニエルの肖像画が飾られている。彼女は話す、「昔々・・・

【エバー・アフター 第02段落】  心優しい父親オーギュスト(ジェローン・クラッベ)と暮らす、おてんばな女の子ダニエルは8歳。今日は新しいお母さんとお姉さん達がやってくるので、うれしくてたまらない。乳母達が止めるのもきかず、幼馴染のグスターヴを追いまわす。新しい家族が到着した頃には、泥んこだ。さぁ、初対面。しかし、馬車から降りた彼女たちはツンとしてイヤな感じ。

【エバー・アフター 第03段落】  翌朝、用事でアビニヨンに出かける父親を新しい家族と共に見送るダニエル。いつものように父が門のところで手を振ってくれるのを待つダニエルだが、継母と義姉たちはさっさと家の中に入ろうとする。あれっ、父オーギュストの様子がおかしい。彼は馬上で発作を起こし、落馬する。ダニエルと新しい妻ロドミラ・ド・ゲント男爵夫人(アンジェリカ・ヒューストン)は必死で彼のもとに駆けつける。

【エバー・アフター 第04段落】  うつろな目でオーギュストが探すのは最愛の娘ダニエルの顔。ダニエルに「愛している」と告げ、帰らぬ人となってしまう。シンデレラが継母にいじめられてしまうのはこれが原因かもしれない。娘の顔は先妻の顔。貴族の出であるプライドの高いロドミラが富農であるやもめ男のオーギュストと再婚したのは、打算だったかもしれないが、夫の愛情が自分より大きいものの存在に嫉妬したに違いない。

【エバー・アフター 第05段落】  10 年後、ダニエルは美しい乙女に成長したが、継母のロドミラとその娘達、長女のマルガリート(ミーガン・ドッズ)と次女のジャクリーヌ(メラニー・リンスキー)の召使いとなって働かされている。ロドミラに溺愛される美しいマルガリートは癇癪もちで性悪、ダニエルを母と一緒になっていじめる。ぽっちゃりとしたジャクリーヌは、心情的にはダニエルの味方だが、母達の手前ダニエルと親しくすることはできない。

【エバー・アフター 第06段落】  さて、ダニエルの運命の王子様はどうしているかというと…。精神的にまだまだ子供っぽいフランスの王子ヘンリー(ダグレイ・スコット:
エバー・アフター (1998) EVER AFTER
M:I−2 (2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2
エニグマ (2002) ENIGMA
リプリーズ・ゲーム (原題) (2002) RIPLEY'S GAME 』等)は、スペイン王女との政略結婚を嫌がって城から抜け出す。そしてその翌朝、王子はダニエルと出会うのだ。

【エバー・アフター 第07段落】  ダニエルの父親の馬を盗んで逃走しようとしている王子を見つけたダニエルは、馬を取り返すためにリンゴを投げつける。見事命中、王子は落馬する。しかし、ダニエルはすぐに王子と気付きひれ伏す。王子は口止め料にダニエルに金貨を渡す。ダニエルはロドミラに売られた、父の代からの使用人モーリス(ウォルター・スパロー)を買い取るための資金ができたことに喜ぶ。ロドミラ達の贅沢の代償として、家からいろいろなものが売り飛ばされていたのだ。そして意地の悪いことに、屋敷からなくなったものは全て使用人のせいにして、彼らの給料をおさえていた。

【エバー・アフター 第08段落】  ダニエルは、使用人の服を着ていると信用してもらえないからと、グスターヴ(リー・イングルビー)の協力を得て貴族の娘に変装し、城にモーリスを買い戻しに行く。ちょうどそこに、ルネサンスの天才レオナルド・ダ・ヴィンチ(パトリック・ゴッドフリー)を森で助け(なんと盗まれそうになった「モナ・リザ」の絵をジプシー達から取り返す)、彼と共に城に戻った王子がやってくる。王子は美しく変身したダニエルが自分にりんごを投げつけた娘だとは気付かない。

【エバー・アフター 第09段落】  それどころか、奴隷を解放させるために「ユートピア」を引用して気丈に訴えるダニエルの言葉に納得し、モーリスを解放させる。名前を聞き出そうとする王子に、ニコール・ド・ランクレ伯爵夫人という実母の名前を残してダニエルは立ち去る。城に戻った王子は父王フランシス(ティモシー・ウェスト)と口論。王様だって、可愛い息子に気に添わない結婚をしてもらいたいとは本当は思っていない。そこで妥協案を出す。

【エバー・アフター 第10段落】  レオナルド・ダ・ヴィンチを歓迎するために5日後に仮面舞踏会を開くので、その場で王子は意中の花嫁を発表しなければならないというのだ。それは長女マルガリートを妃にしたいと願っていたロドミラにとっては朗報だった。城の小男を手なずけ、王子に関する情報を集め、いろいろと画策する。

【エバー・アフター 第11段落】  レオナルド・ダ・ヴィンチと彼の発明品を試しに湖に来た王子は、そこで泳いでいたダニエルに再会。王子は水に濡れたダニエルに自分のマントを貸し、二人で話をする。ダニエルは王子の高慢な考え方に反論するが、王子にとってはそれが新鮮だ。もっと話を続けていたかったが、ジャクリーヌがダニエルを探しに来たようだ。見つかっては大変とダニエルは王子のもとを急いで去る。

【エバー・アフター 第12段落】  ロドミラ達が教会に行っている間に、ダニエルはダ・ヴィンチからもらった凧をあげ、そばで画家の卵となったグスターヴが絵を描いている。そこへ王子とその御付きがやってくる。使用人姿のダニエルは姿を隠す。ダニエルは、王子とマルガリートが結婚すれば屋敷からロドミラ達が出て行って嬉しいとグスターヴに言いながらも、ニコール・ド・ランクレ伯爵夫人が男爵夫人のところにいるとグスターヴから聞いた王子が屋敷に向かうと、嬉しそうに屋敷に向かって走り出す。

【エバー・アフター 第13段落】  乳母達の手を借りて大急ぎで、二コールに変身し、王子を迎える。そして一緒に僧院の図書室へ行こうと誘う王子の手をとるダニエル。沢山の本を見て感激するダニエルは、子供の頃父親が本を読んで聞かせてくれ、最後にくれた本が「ユートピア」であることを王子に話す。王子は彼女の学問に対する並々ならぬ情熱を知る。その帰り、馬車が壊れてしまったため、森を歩いて帰ることになってしまった二人。ジプシーたちに襲われるが、ダニエルの知恵と勇気のお蔭で逆に彼らと仲良くなる。そして、ジプシー達と火を囲みながら、二人はキスをする。

【エバー・アフター 第14段落】  翌朝、夜更けに家に戻ってきたため、眠いダニエルは、ロドミラ達の朝食を作らずに寝る。そして、舞踏会のために、ダニエルの実母の形見であるドレスを身体に合わすマルガリートを見て、パンチを食らわす。そのお蔭でマルガリートに大切な父の「ユートピア」の本を暖炉に投げ入れられ、ロドミラに鞭打たれる。二人のあまりの仕打ちに、次女ジャクリーヌはダニエルを思いやり、背中の傷を介抱する。

【エバー・アフター 第15段落】  昨日の晩に王子と約束していた場所に背中の痛みを押して現れたダニエル。彼女は王子に自分が貴族の娘ではないことを打ち明けようとする。しかし、ダニエルへの恋に気持ちが高ぶる王子に、真実を告げられないまま、その場を去る。

【エバー・アフター 第16段落】  ちょうどその頃、ロドミラとマルガリートは、王妃マリー(ジュディ・パーフィット)に城に招かれていた。これには訳がある。ロドミラの手なずけていた城の小男が盗んできた王妃の豪華なペンダントを、教会で王妃が落としたように見せかけ、マルガリートが拾ったふりをして王妃に届けるという芝居をうった。

【エバー・アフター 第17段落】  何も知らない王妃は、豪華な品をくすねることなく返したマルガリートに感激し、お茶に誘ったのだ。そのお茶の席で、息子思いの王妃は、王子の思い人であるニコール・ド・ランクレ伯爵夫人について彼女達に尋ねる。その名前がダニエルの母親の名前であるとピンときたロドミラは、全てを察知する。王子をダニエルに近づけさせないために、二コールはベルギー人の婚約者のもとへ旅立ってしまったと、王妃にウソの報告をする。

【エバー・アフター 第18段落】  王妃は王子にロドミラから聞いたことを告げる。王子は悲嘆に暮れるが、息子の心を思いやる王が婚約発表中止を提案しても受け入れようとはしなかった。

【エバー・アフター 第19段落】  ダニエルを舞踏会に出席させてはならない、ロドミラはダニエルの実母のドレスをダニエルが隠しているとして、彼女を地下に監禁する。ダニエルが王子と結婚することを願っている乳母たちは、ダニエルを助け出そうと必死。グスターヴは城へ行き、力を借りるため、敬愛するダ・ヴィンチ先生を連れてくる。地下室のドアなど天才の手にかかればいとも簡単に開く。ダニエルは、乳母達がとっておいてくれた母の形見のドレスと靴を身につけ、王子に真実を告げるため城へ向かう。勇気をつけるため、ダ・ヴィンチが羽を付けてくれる。

【エバー・アフター 第20段落】  花嫁を発表するために壇上に立った王子の目に、会場の入り口に立つダニエルの姿が入る。王子は喜んでダニエルのもとに駆けつけ、彼女を花嫁と発表するために、壇上へと導こうとする。真実を告げようとするダニエルだったが、先にロドミラが大声でダニエルが自分の家の使用人であることをばらす。騙されていたことに傷つき、また、階級を超えることができない王子は、ダニエルから去る。

【エバー・アフター 第21段落】  悲しみで胸が張り裂けそうなダニエルは、城から走り出て行くが、転んでしまい、靴を片方落としてしまう。その光景を見ていたダ・ヴィンチ。説得しようとするが聞く耳をもたない王子に、ダ・ヴィンチはダニエルが落としていった靴をそっと置いていく。

【エバー・アフター 第22段落】  王子のことを忘れるためか、仕事に打ち込むダニエル。そんなダニエルにロドミラが追い討ちをかける。少しでも自分を愛してくれたことがあったかと訊くダニエルに、「靴に入った小石を愛せるわけないでしょ。」と冷たい。その上、厄介払いに裕福な商人ル・ピュー(リチャード・オブライアン)にダニエルを売り、自分達の贅沢のために手放した屋敷の宝を取り戻す。

【エバー・アフター 第23段落】  スペイン王女との結婚式に臨む王子。しかし、結婚の誓いを前に、嗚咽し泣き止まない可憐なスペイン王女を見て、式を中止する。喜んだスペイン王女は、式場に参列していた父親と抱き合う。それを見た王子は、やはり自分の運命の人はダニエルだと気付く。城の外で結婚式に出席しているロドミラ達を馬車で待つモーリスに、ダニエルがル・ピューに売られたことを聞いた王子は、ダニエル救出に急ぐ。

【エバー・アフター 第24段落】  しかし、ダニエルは普通の女の子ではない。足かせをはめらながらも、剣でル・ピューの顔を切りつけ、見事に自力で脱出する。ダニエルがル・ピューの屋敷から出てきたとき、ちょうど王子が到着する。王子はダニエルを身分で判断して裏切ったことを謝り、ダ・ヴィンチが持ってきてくれた舞踏会の夜の靴を彼女に履かせる。そして一昔前の少女漫画のように、ダニエルを抱きしめて回す。

【エバー・アフター 第25段落】  舞踏会の夜にジャクリーヌと親しくなった、王子御付きの兵士が、正装して城に来るようにとロドミラに告げにやってくる。ロドミラは、マルガリートと王子の結婚話かもと勘違いし、いそいそと出かけるが。・・・

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◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


【エバー・アフター 第26段落】  ロドミラとマルガリートは、大勢の貴族達の前で、王と王妃に嘘をついたことを責められる。二人が糾弾されることを知っていたジャクリーヌは涼しげな顔だ。アメリカへの流刑を言い渡された二人の罪を弁解する人がいれば減刑する、と王妃は言う。すると、ダニエルが現れ、「彼女達が自分にしたのと同じ待遇を」と"減刑"を願い出る。こうしてロドミラとマルガリートは、お城で洗濯係として働かされることになる。

【エバー・アフター 第27段落】  ダ・ヴィンチはダニエルの肖像画を二人の結婚のお祝いにプレゼントする。グリム兄弟に話を聞かせた貴婦人の部屋に飾ってあった絵だ。彼女の曾曾祖母がダニエルなのだ。

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【エバー・アフター 後記】  レオナルド・ダ・ヴィンチは 1519 年5月2日にフランスでこの世を去る。この映画に現れたレオナルド・ダ・ヴィンチは、彼の生涯の終わりの時を迎えていたと言えよう。新しい教皇のレオ 10 世は、レオナルドを顧みなかったので、彼はフランスのルイ 12 世の後継者フランソワ一世(この映画のヘンリー王子のお父さんかな?)の誘いを受け、芸術家としての尊敬を集めながら隠遁生活を送るためにフランスへやって来たのだ。人生が自分の意志どおりになるものであったなら、彼は余生をミラノで送りたかったことだろう。このとき彼はもう過去の偉人であったのである。ヘンリーがレオナルドの描いたダニエルの絵を見て、「偉大な芸術家に言うのは何だけれども、似てないね。」と言うのは、年老いた天才芸術家にはかなりキツイ一言だったろう。

【エバー・アフター 後記】  この映画の宣伝を見たときは、なんで王子様がカッコよくないのだろうと残念に思っていた。しかし、『 M:I−2 (2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2 』「アラビアン・ナイト」( 1999 )を観て、私のダグレイ・スコットへの偏見は消えた。カッコいい!お気に入りに追加となりました。

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず5772文字/文責:幸田幸

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      The Great Artist 4 レオナルド・ダ・ヴィンチ
      公式サイト(英語版)
       http://www.foxmovies.com/everafter
■映画『 エバー・アフター (1998) EVER AFTER 』の更新記録
2002/08/24新規: ファイル作成
2004/07/09更新: ◆テキスト一部とリンクおよびファイル書式
2005/03/19更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
2005/08/26更新: ◆データ追加
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幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
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