砂と霧の家＠映画の森てんこ森

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砂と霧の家　(2003)

HOUSE OF SAND AND FOG

　映画『砂と霧の家　(2003) HOUSE OF SAND AND FOG 』を紹介します。『砂と霧の家　(2003) HOUSE OF SAND AND FOG 』は 2003/12/06 の時点では邦題は分からなかったので「ハウス・オブ・サンド・アンド・フォグ」としておいたら、直訳通り『砂と霧の家』に決定した。

　映画『砂と霧の家　HOUSE OF SAND AND FOG 』を以下に目次的に紹介する。
■映画『砂と霧の家　HOUSE OF SAND AND FOG 』のポスター、予告編および映画データ
■映画『砂と霧の家　HOUSE OF SAND AND FOG 』の解説
　ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『砂と霧の家　HOUSE OF SAND AND FOG 』の主なスタッフ
■映画『砂と霧の家　HOUSE OF SAND AND FOG 』のあらすじ
■映画『砂と霧の家　HOUSE OF SAND AND FOG 』のトリビア
■映画『砂と霧の家　HOUSE OF SAND AND FOG 』のスタッフとキャスト
■映画『砂と霧の家　HOUSE OF SAND AND FOG 』の＜もっと詳しく＞
　＜もっと詳しく＞は映画『砂と霧の家』の「テキストによる映画の再現」レヴュー（あらすじとネタばれ）です。※ご注意：映画『砂と霧の家　HOUSE OF SAND AND FOG 』の内容やネタばれがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『砂と霧の家　HOUSE OF SAND AND FOG 』の更新記録

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幸の観たい度：８つ星　

■映画『砂と霧の家　(2003) HOUSE OF SAND AND FOG 』のポスター、予告編および映画データ

砂と霧の家

Links:	Official Web Site
Trailers:	QuickTime, Hi-Res QuickTime, Med-Res QuickTime, Lo-Res

上映時間 Runtime：	2:06
製作国 Country：	アメリカ　USA
製作会社 Production Company：	DreamWorks SKG [us] Bisgrove Entertainment [us] Cobalt Media Group
全米配給会社 Distributer：	DreamWorks Distribution LLC [us]
全米初公開 Release Date：	2003/12/26
日本初公開 R. D. in Japan：	2004/11/06　予定
日本公開情報：	ギャガ＝ヒューマックス
ジャンル Genre：	ドラマ Drama
MPAA Rating 指定：	Rated R for some violence/disturbing images, language and a scene of sexuality.
日本語公式サイト
http://www.sunatokiri.jp/

●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.

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■映画『砂と霧の家　HOUSE OF SAND AND FOG 』の解説

　「砂と霧の家」…何か脆（もろ）い、土台のしっかりしていない、はかない、非現実的な感覚が匂ってくる。そう、『砂と霧の家』は文芸作品を原作にした悲劇のストーリー、それも、涙なしでは観られない悲劇なのだ。映画『砂と霧の家』原作のアンドレ・デュバス三世は、マイヤーズという配役でこの映画『砂と霧の家』に出演もしており、また、映画『イン・ザ・ベッドルーム　(2001) IN THE BEDROOM 』原作の「 Killings 」著者のアンドレ・デュバスの息子である。ドリームワークスはこの『砂と霧の家　(2003) HOUSE OF SAND AND FOG 』でオスカーを狙っている。

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■映画『砂と霧の家　HOUSE OF SAND AND FOG 』の主なスタッフ

○『砂と霧の家』の製作
『 13/サーティーン (原題) (2003) THIRTEEN 』のマイケル・ロンドン
『ルールズ・オブ・アトラクション　(2002) THE RULES OF ATTRACTION 』
『ハッピー・フライト　(2003) VIEW FROM THE TOP 』のジェレマイア・サミュエルズ
『タクシードライバー　(1976) TAXI DRIVER 』
『ミッション・トゥ・マーズ　(2000) MISSION TO MARS 』
『ファム・ファタール　(2002) FEMME FATALE 』のクリス・ソルドら

○『砂と霧の家』の音楽は
『アポロ１３　(1995) APOLLO 13 』
『スターリングラード　(2000) ENEMY AT THE GATES 』
『アイリス　(2001) IRIS 』
『ウインドトーカーズ　(2002) WINDTALKERS 』
『サハラに舞う羽根　(2002) THE FOUR FEATHERS 』
『すべては愛のために　(2003) BEYOND BORDERS 』等で知られる映画音楽の大家ジェームズ・ホーナー

○『砂と霧の家』撮影は
『ショーシャンクの空に　(1994) THE SHAWSHANK REDEMPTION 』
『ファーゴ　(1996) FARGO 』
『マーシャル・ロー　(1998) THE SIEGE 』
『１３デイズ　(2000) THIRTEEN DAYS 』
『ディボース・ショウ　(2003) INTOLERABLE CRUELTY 』のロジャー・ディーキンスによる。

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■映画『砂と霧の家　HOUSE OF SAND AND FOG 』のあらすじ
※本作『砂と霧の家』のあらすじは、日本公開前に幸田幸が書いたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。
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　さて、映画『砂と霧の家』のストーリーは。
【砂と霧の家　第01段落】　　キャシー・ニコロ（ジェニファー・コネリー：
『ポロック・２人だけのアトリエ　(2000) POLLOCK 』
『ビューティフル・マインド　(2001) A BEAUTIFUL MIND 』
『ハルク　(2003) THE HULK 』
『ダーク・ウォーター　(2004) DARK WATER 』等）はアルコール中毒の主婦で、夫は家を出て行ってしまった。父は病死してしまうが、サンフランシスコ San Francisco に一軒の家を娘キャシーと息子フランクに残してくれた。しかし、健全な家庭作りに失敗しているキャシーは税金を支払えず、抵当物受戻権喪失として家を差し押さえられた。それで、今はロサンゼルス Los Angeles に住んでいる。

【砂と霧の家　第02段落】　　キャシーの母（ジョイス・カーツ：
『ハッピー、テキサス (原題) (1999) HAPPY, TEXAS 』
『わたしが美しくなった１００の秘密　(1999) DROP DEAD GORGEOUS 』）は東海岸に住んでおり、ロサンゼルスとの３時間の時差も忘れて早朝に電話をよこすようなあまり神経を使わないタイプの母親のようだ。キャシーが夫と別れたというのに、楽しげにそっちに遊びに行くとか言ってくる。キャシーの幸せを願っているのに空回りしている状態に思われる。そしてキャシーの兄（又は弟）フランク（レイ・アブルッツォ）はやはり遠く東海岸ボストン Boston で、しがないカー・ディーラーをしている。妹の事が心配ではあるが、どう手を差し伸べていいやら分からない、という様子だ。

【砂と霧の家　第03段落】　　一方、イランの元大佐ベーラニに扮するのは、
『シンドラーのリスト　(1993) SCHINDLER'S LIST 』
『エバーラスティング　時をさまようタック　(2002) TUCK EVERLASTING 』
『サウンド・オブ・サンダー　(2004) A SOUND OF THUNDER 』
『サンダーバード　(2004) THUNDERBIRDS 』と、その個性的なマスクと芸風で売れている初老俳優ベン・キングズレー。マッソード・アミール・ベーラニというこの男は、イランではイラン国王の取り巻きである上流階級にいたが、イラン革命で国を追われて米国に移民してきた。財産は殆んど没収されて、 $280,000 （＄１＝￥ 120 換算で 3,360 万円）だけ辛うじて持ってアメリカに入国。妻と娘と息子がいる。

【砂と霧の家　第04段落】　　中年の美しい妻ナデラ愛称ナディ（ Shohreh Aghdashloo ）は英語を依然として話せない、何でも主人に任せっきりで何が起こっているのかも判断できないような古典的なイラン女性として描かれる。米国社会になかなか打ち解けないが、イランに帰ることはできない。なぜなら、帰国したら迫害か処刑が待ち受けているからだ。ベーラニは年頃の娘ソラヤ（ Navi Rawat ）をいい条件のところに結婚させるのにお金を使ってしまって、もう財産は手元に殆んど残っていない。でも、家族や知り合いに、昔のイランでのリッチな暮らしを維持しているように見せたがるプライドだけは残しているから厄介なのだ。

【砂と霧の家　第05段落】　　だからベーラニは二つの仕事を掛け持ちして死に物狂いで働いている。 14 歳の息子の大学進学資金を稼ごうともしているのだ。息子イズマイル（ Jonathan Ahdout ）は背が高くハンサムで、英語も流暢に話し、ベーラニ夫妻にとって夢と希望そのものなのだ。そんな時、前述のキャシーの抵当流れの家を競売で $42,500 （約 510 万円）という奇跡的安価で手に入れる事が出来た。海を臨む 34 Bisgrove Street, San Francisco の家をベーラニは購入して、家族にも金銭的な貧窮を隠し通してプライドを貫き続ける。

【砂と霧の家　第06段落】　　家を失ったキャシーは、法律相談所の弁護士コニー・ウォルシュ（フランシス・フィッシャー：
『タイタニック　(1997) TITANIC 』）に、その家を取り戻したいと相談する。しかし、ベーラニとの交渉は上手くいかない。それで、法的にダメなら、力づくで追い払ってしまおうという考えに出る。キャシーは、今度は郡保安官のレスター・バードン（ロン・エルダード：ＴＶシリーズ"ER"のシェップ Shep 役、『ゴーストシップ　(2002) GHOST SHIP 』等に出演）に話を持っていった。

【砂と霧の家　第07段落】　　郡保安官レスターは妻キャロル（キム・ディケンズ：
『インビジブル　(2000) HOLLOW MAN 』
『ギフト　(2000) THE GIFT 』）との愛のない９年間の結婚生活にうんざりしていたこともあって、相談を受けたキャシーにゾッコンになってしまった。ジェニファー・コネリーのベッドシーンもあるそうだから、恋人になったこのレスターとのシーンなのだろう。レスターはキャシーに言われるままにベーラニに家を返すように脅す。この脅しはベーラニにちっとも効かない。ベーラニは確固とした信念があり、勤勉で意志が強い。だから、そんな脅しに屈するような男ではないのだ。それに気付かなかったレスターは執拗に激しい行動に出る。それを見かねて助け舟を出してくれたのが、警部補アルバレス（カルロス・ゴメス：
『交渉人　(1998) THE NEGOTIATOR 』）だった。アルバレスはレスターに、それ以上ベーラニに付きまとわないように警告する。

【砂と霧の家　第08段落】　　しかし、“ハウス・オブ・サンド・アンド・フォグ（砂と霧の家）”を巡ってここから血なまぐさい展開になるのだ。レスターは、あろうことかベーラニ一家を人質にする。ベーラニの息子イズマイルは、スキを見てレスターのライフルを奪うのだが、直後に警官に射殺されてしまう。その上、レスターは複数人を殺すことになるらしい…。きっと観るに耐えない可哀想なエンディングになる予感が。“ハウス・オブ・サンド・アンド・フォグ（砂と霧の家）”は、やっぱり手で掴んでも指の間から滑り落ちてしまう、手の届かない幸福だったのか…。

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■映画『砂と霧の家　HOUSE OF SAND AND FOG 』のトリビア

　家を手放した米国人女性と、その家を購入して必死に新天地アメリカで生きていこうとする異文化・異民族の一家。そこに纏わるあまりにも惨い悲劇。米国ではＮＹとＬＡで一般公開の一足先に 12月 19 日にプレミアがある。そしてクリスマスの一日後、 12月 26 日が全国公開だ。そのシーズンは他のどの時期よりも米国では自殺の件数が多いとのことで、こういう悲劇の映画がそんな時期に上映されて大丈夫なのかしら、と心配になってしまった。この『砂と霧の家　(2003) HOUSE OF SAND AND FOG 』は、悲劇という面で『レジェンド・オブ・フォール／果てしなき想い　(1994) LEGENDS OF THE FALL 』の 21 世紀ヴァージョンと位置付けられている。

　参考までに、『レジェンド・オブ・フォール／果てしなき想い』の主役は、ブラッド・ピット Brad Pitt （
『セブン・イヤーズ・イン・チベット　(1997) SEVEN YEARS IN TIBET 』
『スパイ・ゲーム　(2001) SPY GAME 』
『オーシャンズ１１　(2001) OCEAN'S ELEVEN 』
『フル・フロンタル　(2002) FULL FRONTAL 』
『コンフェッション　(2002) CONFESSIONS OF A DANGEROUS MIND 』
『シンドバッド　７つの海の伝説　(2003) SINBAD: LEGEND OF THE SEVEN SEAS 』
『トロイ　(2004) TROY 』
『オーシャンズ１２　(2004) OCEAN'S TWELVE 』等）と

アンソニー・ホプキンス Anthony Hopkins （
『羊たちの沈黙　(1990) THE SILENCE OF THE LAMBS 』
『ドラキュラ　(1992) BRAM STOKER'S DRACULA 』
『Ｍ：Ｉ－２　(2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2 』
『ハンニバル　(2001) HANNIBAL 』
『９デイズ　(2002) BAD COMPANY 』
『レッド・ドラゴン　(2002) RED DRAGON 』
『白いカラス (2003) THE HUMAN STAIN 』等）である。　

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【『砂と霧の家』のスタッフとキャスト】

監督：ヴァディム・パールマン　Vadim Perelman　(Directed by)
製作：マイケル・ロンドン　Michael London　(producer)
　　　　ヴァディム・パールマン　Vadim Perelman　(producer)
　　　　ショーン・ローレンス・オットー　Shawn Lawrence Otto　(co-producer)
　　　　ジェレマイア・サミュエルズ　Jeremiah Samuels　(co-producer)
　　　　クリス・ソルド　Chris Soldo　(associate producer)
製作総指揮：ニーナ・Ｒ・サドウスキー　Nina R. Sadowsky　(executive producer)
　　　　スチュワート・ティル　Stewart Till　(executive producer)
原作：アンドレ・デュバス三世　Andre Dubus III　(novel))
脚本：ヴァディム・パールマン　Vadim Perelman　(screenplay)
　　　　ショーン・ローレンス・オットー　Shawn Lawrence Otto　(Writing credits)
撮影：ロジャー・ディーキンス　Roger Deakins　(Cinematography by)
編集：リサ・ゼノ・チャージン　Lisa Zeno Churgin　(Film Editing by)
音楽：ジェームズ・ホーナー　James Horner　(Original Music by)

出演：ジェニファー・コネリー　Jennifer Connelly as Kathy Nicolo
　　　　ベン・キングズレー　Ben Kingsley as Colonel Massoud Amir Behrani
　　　　ロン・エルダード　Ron Eldard as Lester Burdon
　　　　キム・ディケンズ　Kim Dickens as Carol Burdon
　　　　フランシス・フィッシャー　Frances Fisher as Connie Walsh
　　　　カルロス・ゴメス　Carlos Gomez as Lieutenant Alvarez
　　　　レイ・アブルッツォ　Ray Abruzzo as Frank Nicolo
　　　　ジョイス・カーツ　Joyce Kurtz as Kathy's Mom
　　　　デヴィッド・キャレラ　David Carrera as Carpenter
　　　　マイケル・パパジョン　Michael Papajohn as Carpenter
　　　　Shohreh Aghdashloo as Naderah 'Nadi' Behrani
　　　　Jonathan Ahdout as Esmail Behrani
　　　　Navi Rawat as Soraya Behrani

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＜もっと詳しく＞

ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。

　映画『砂と霧の家　(2003) HOUSE OF SAND AND FOG 』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。

参考資料：「映画の森てんこ森」映画タイトル集
　　　　　　　http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
　　　　　　IMDb
　　　　　　allcinema ONLINE
　　　　　　Nostalgia.com
　　　　　　CinemaClock.com
　　　　　　公式サイト（英語版）
　　　　　　　http://www.dreamworks.com/houseofsandandfog/

■映画『砂と霧の家』の更新記録
2003/12/06新規：ファイル作成
2004/10/03更新： ◆タイトル変更
2004/12/18更新： ◆一部テキスト追記と書式変更

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幸田　幸
coda_sati@hotmail.com

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