ゴーストシップ | |||||
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ゴーストシップ (2002) | |||||
GHOST SHIP | |||||
映画『 ゴーストシップ (2002) GHOST SHIP
』をレヴュー紹介します。 映画『 ゴーストシップ GHOST SHIP 』を以下に目次的に紹介する。 ■映画『 ゴーストシップ GHOST SHIP 』の解説及びポスター、予告編 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。 ■映画『 ゴーストシップ GHOST SHIP 』の映画データ ■映画『 ゴーストシップ GHOST SHIP 』の主なキャスト ■映画『 ゴーストシップ GHOST SHIP 』のスタッフとキャスト ■映画『 ゴーストシップ GHOST SHIP 』の<もっと詳しく> <もっと詳しく>は映画『 ゴーストシップ 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 ゴーストシップ (2002) GHOST SHIP 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。 ■映画『 ゴーストシップ GHOST SHIP 』の結末 ■映画『 ゴーストシップ GHOST SHIP 』の更新記録 >>「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ(画面の切り替え) |
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幸の鑑賞評価: 8つ星 | |||||
■映画『 ゴーストシップ GHOST SHIP 』の解説及びポスター、予告編 | |||||
ゴーストシップ
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■映画『 ゴーストシップ GHOST SHIP 』の解説 映画『 ゴーストシップ (2002) GHOST SHIP 』は、ホラー映画のお好きな方にピッタリ。『 ゴーストシップ 』は『 TATARI タタリ (1999) HOUSE ON HAUNTED HILL 』『 13ゴースト (2001) THIR13EN GHOSTS / 13 GHOSTS 』を製作したホラー専門会社ダーク・キャッスル・エンタテインメントの第3弾というから、やはり怖い!今回のホラー『 ゴーストシップ 』の舞台はタイトル『 ゴーストシップ 』の文字通り、幽霊船だ。前作『13ゴースト』がハイテクを使ったお化けやからくりの恐怖だったのに対し、この『 ゴーストシップ 』は場所が海だから必然的に湿気と水がからむ展開で、もっと陰湿な怖さ。 ガブリエル・バーンの船長率いるサルベージ船仲間が、絶海に漂う 40 年も前に行方不明になった元イタリア豪華客船を調査。奇怪な出来事と怪死が次々訪れる中で金塊を発見する。不穏を感じとってその時点で引き返そうという者と百万長者になれるという欲にくらんだ者の対立は月並みだが、『 ゴーストシップ 』の思いもつかない結末は新鮮なタイプのプロットで、その意味では現代的。 |
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●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。 Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com. Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc. |
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■映画『 ゴーストシップ GHOST SHIP 』の映画データ | |||||
上映時間:91分 製作国:アメリカ 公開情報:ワーナー アメリカ初公開年月:2002年10月25日 日本初公開年月:2003年01月11日 予定 ジャンル:ホラー/サスペンス/アドヴェンチャー/SF/アクション |
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■映画『 ゴーストシップ GHOST SHIP 』の主なキャスト | |||||
●ガブリエル・バーン as ショーン・マーフィー船長 『 若草物語 (1994) LITTLE WOMEN 』 『 ユージュアル・サスペクツ (1995) THE USUAL SUSPECTS 』 『 仮面の男 (1998) THE MAN IN THE IRON MASK 』 『 エンド・オブ・デイズ (1999) END OF DAYS 』 『 スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする (2002) SPIDER 』 『 シェイド (2003) SHADE 』 『 悪女 (2004) VANITY FAIR 』 |
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【『 ゴーストシップ 』のスタッフとキャスト】 | |||||
監督: スティーヴ・ベック Steve Beck 製作: ギルバート・アドラー Gilbert Adler ジョエル・シルヴァー Joel Silver ロバート・ゼメキス Robert Zemeckis 製作総指揮: ブルース・バーマン Bruce Berman スティーヴ・リチャーズ Steve Richards 原案: マーク・ハンロン Mark Hanlon 脚本: マーク・ハンロン Mark Hanlon ジョン・ポーグ John Pogue 撮影: ゲイル・タッターサル Gale Tattersall 編集: ロジャー・バートン Roger Barton 音楽: ジョン・フリッゼル John Frizzell 出演: ガブリエル・バーン Gabriel Byrne ショーン・マーフィー船長 ジュリアナ・マーグリーズ Julianna Margulies モーリーン・エプス デズモンド・ハリントン Desmond Harrington ジャック・ファリマン ロン・エルダード Ron Eldard ダッジ イザイア・ワシントン Isaiah Washington グリア アレックス・ディミトリアデス Alex Dimitriades サントス カール・アーバン Karl Urban マンダー エミリー・ブラウニング Emily Browning ケイティ・ハーグローヴ フランチェスカ・レットンディーニ Francesca Rettondini フランチェスカ ボブ・ルジエーロ Bob Ruggiero 船長 ▲TOPへ |
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<もっと詳しく> | |||||
ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。 |
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■映画『 ゴーストシップ 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー 私は日本公開前に字幕スーパーなしの英語で観たので、わかる範囲でレヴューします。映画データについては調査した時点と公開される時点で異なる場合があります。本作の内容については、語学力と経験・常識不足のため、間違いや勘違いや適切でない表現があるかもしれません。どうかご理解賜りますようお願いいたします。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。 ▲TOPへ 【ゴーストシップ 第01段落】 エメラルド色の水泡がきらめく中、 60 年代の音楽の生バンド演奏に、魅惑的な女性歌手フランチェスカ(フランチェスカ・レットンディーニ)の歌声が甘く響く船内。ここはイタリアの豪華客船アントニア・グレイザ号 Antonia Graza の大広間。タキシードにイヴニング・ドレス姿の紳士淑女たちはダンスに食事にシャンペンに、贅沢で優雅な晩を過ごしていた。そんな中で、一人だけ子供がいる。ケイティ・ハーグローヴ(エミリー・ブラウニング)という十歳くらいの少女が手持ち無沙汰にしていると、文字盤で遊んでくれる船員や、ダンスのパートナーをしてくれる船長(ボブ・ルジエーロ)。その時、鋼鉄の細いロープが事故か人為的がわからないが(その時点で)ビシッと切れて、ホールにいた全員の体を真っ二つに切断してしまう。腕や胴体や頭を水平に。あまりの切れ味のよさなのか、全員その瞬間動かなくなっただけで、血すら流れてこない。一人、背が低くて難を逃れた少女が気付いた頃、全員の切断された体が落下して、少女の悲鳴。 【ゴーストシップ 第02段落】 舞台は変わって現代、サルベージ船アークティック・ウォリアー号 Arctic Warrior の乗組員たちが一仕事を終えて酒を飲んでいる。船長のショーン・マーフィー(ガブリエル・バーン)だけ中年で、あとの五人は若い。船長に扮するガブリエル・バーンはシブイ役柄にピッタリの俳優さん。こういうホラー・アドヴェンチャー系の作品にも出るんだナ。クルーは、紅一点のモーリーン・エプス(ジュリアナ・マーグリーズ)、金髪の男ダッジ(ロン・エルダード)、黒人の男グリア(イザイア・ワシントン)、ちょっと濃い男サントス(アレックス・ディミトリアデス)、それに長髪の男マンダー(カール・アーバン)だ。 【ゴーストシップ 第03段落】 そこにジャック・ファリマンと名乗る若い男(デズモンド・ハリントン)が近づき、ある事を依頼する。ベーリング海峡で漂流する謎の大型船を先月発見したので調査して欲しいということだ。船名も不明で、無線で呼びかけても応答ない。二日前にも目撃した。沿岸警備隊は、公海上だから捜査できないらしい。マーフィー船長は仲間の五人に意見を訊くと、グリアは婚約者が待っているので消極的ではあったが、他の四人はやる気まんまん。なぜなら、もし財宝が見つかったら、公海上では発見した者が自分のものにしてよいという海洋法があるので、今回の件で見つかれば、何千ドル、何百万ドルが自分たちの手に入るかもしれないからだ。 【ゴーストシップ 第04段落】 意見はまとまって、いよいよ出航だ。初めのうちはビデオを観たり、酒を飲んだり、タバコを吹かしたり、まだ皆気軽である。しかし、海の男(女)と違って、ジャックだけは船酔いに苦しんでいる。暫くして、北緯 75 度地点で、舵を握っていたサントスが前方にレーダーに引っかからないが何がありそうだと言う。マーフィー船長はすぐ無線で呼びかけるが返答はない。すると、あっという間に目の前に巨大な山が立ちふさがり、アークティック・ウォリアー号は激突した。それこそが、探していた謎の船舶、 1962 年 5 月 21 日から 40 年も行方不明だった、イタリアの豪華客船の変わり果てた姿だった。そう、冒頭の絢爛豪華なディナーパーティはこの船の失踪当日の回顧シーンだったのだ。 【ゴーストシップ 第05段落】 ペンキも剥げ落ち、船体はさび、至るところで材質が腐食して脆くなっている。これから乗船して調査するわけだが、何も大雨の中を、それも真夜中に未知の物の中に入っていかなくてもいいのに…。さっきの激突で血を流したことから災いは始まっていたのだ。そして乗り込んで早々、一人が床を踏み外し、危ういところで奈落の底へ落ちるところだった。その時、エプスは一人の少女がじっと見つめているのに気付く。でも、ありえない!エプスは誰にも言えない。更に進んでいくと、デジタル腕時計が見つかる。 1962 年にはなかったものだから、この船を見つけたのは自分たちが最初ではなさそうだ。でも、海洋法で定まっているように、見付けた物は自分たちの物なのだ。 【ゴーストシップ 第06段落】 五人はサルベージ船に戻って、船に残っていたグリアとジャックと合流する。ジャック・ファリマン役のデズモンド・ハリントンは 『 ジャンヌ・ダルク (1999) THE MESSENGER: THE STORY OF JOAN OF ARC(英題)/ JEANNE D'ARC(仏題)』で結構上位のクレジットで出演していたちょっとニヒルな男優。五人は、乗客も乗員も船長も一人もいないことが判明し、まさにゴーストシップ(幽霊船)であることを伝える。だから、ロープでくくって引いていくことに決まった。しかし、翌日潜水服で潜ってもっと詳しく調べると、穴が開いていて沈みつつあることが認められ、修理に三日間くらいかかりそうだ。それで、必然的に、その間に船内の探検をする。 奇怪な現象が起こっていくので、クルーの一人ずつまとめていこう。 【ゴーストシップ 第07段落】 ただ一人の女性モーリーン・エプス役のジュリアナ・マーグリーズはTV『 ER 緊急救命室 (1994〜2000) ER 』シリーズ1〜6で婦長キャロル・ハサウェイでお馴染みの覚えやすい顔。彼女は空になった室内プールの底で、側壁に小さな無数の穴があるのを発見。すると、その穴からは誰かが覗いているような…。そしてその穴から水が滴ってきた。上を見上げると、さっき目撃したあの少女が再び自分を見下ろしているではないか。ゾッとしてエプスは転倒してしまう。そうしている間に、プールに水が満たされていき、ジャックに見つけられたエプスは、ランドリー室に進む。扉を開けると水があふれ出てきて、死体が何人も水と共に飛び出してきた。 【ゴーストシップ 第08段落】 金髪男のダッジと長髪の男マンダーは、ビーンズの缶詰を見つけて、古くても十分に美味しく食べられるので貪るように食べる。でも、気がついたら、全部ウジ虫だった!!!ダッジ役のロン・エルダードは 『 セント・オブ・ウーマン/夢の香り (1992) SCENT OF A WOMAN 』や、モーリーン・エプス役のジュリアナ・マーグリーズと同様に『 ER 緊急救命室 (1995〜1998) ER 』シリーズ2〜4でマーグリーズ扮する婦長キャロル・ハサウェイの恋人シェップ役で出演していた。この映画でも共演するなんてワケありかな。マンダー役のカール・アーバンは『ロード・オブ・ザ・リング』の2 (2002) と3 (2003) 出演予定のワイルドな感じの人。 【ゴーストシップ 第09段落】 婚約者を残してきたグリアは、女性の歌声が耳に入ってくる。あの美人イタリア人の歌手フランチェスカの声だ。そしてグリアはテーブルに吸いかけで煙の出ているタバコが目に留まる。変だなァ、こんな所で、誰も吸っていないのに…。すぐそばで、胸の開いた赤いステージ・ドレスでグラマラスなフランチェスカが、プカプカ吸って、グリアを眺めている。暫くして、まるでポルターガイストのようにホールにある物がぐるぐる回り、タキシードの人々の拍手のど真ん中にいる自分にグリアは気付く。歌手フランチェスカもいて、グリアに近づき、キスして誘惑する。婚約者がいるからと言って躊躇する彼だが、肉感的な魅力に負けて後についていく。胸をはだけた彼女に手招きされて、乗りかかると…幽霊は透明だから、体を通り越して船底に転落死。彼女の思う壺になった。グリアに扮するイザイア・ワシントンは 『 ロミオ・マスト・ダイ (2000) ROMEO MUST DIE 』で主人公ジェット・リーに、タイトルの台詞" Romeo must die. "という言葉を投げかけた敵役マックの俳優。 【ゴーストシップ 第10段落】 エプスと依頼者ジャックは船内を調査していて、貨物室で金塊の山を見つけた。 200 〜 300 万ドル($1=¥ 120 換算で約2億4千万〜3億6千万円)分はありそう。みんな大喜びする。公海上だから完全に自分達の物になる。それで、沿岸警備隊の力を借りずに自分たちで曳航を始めようと張り切る。それを聞いていた少女(の幽霊)は「やめて!」と叫ぶが、同時にエンジンルームで突然の不可解な爆発が起こり、サントスは修理をしている最中で焼け爛れて死んでしまう。 【ゴーストシップ 第11段落】 船長マーフィーは部下を死なせてしまって悲壮な暗い表情だ。船長マーフィーには、同じ立場のこの幽霊船アントニア・グレイザ号の船長(ボブ・ルジエーロ)がとり付く。船長室の飲みかけのウィスキーにハッとするマーフィーを、その船長はじっと見つめている。そして、部下の死亡に責任を感じているマーフィーに慰めの言葉を掛ける。こういう場面では、幽霊とでも怖がらずに語り合うマーフィー船長。そして、昔、ローレライ号という別の船が沈没しかけているところをこのアントニア・グレイザ号が救助したことがあると聞く。その船には金塊が載っていて、ローレライの生存者はたった一人だけいたことも。しかも、その沈没事故は、 1962 年 5 月 19 日、つまりアントニア・グレイザ号が消息不明になる二日前のことだった。 【ゴーストシップ 第12段落】 マーフィー船長はこの船の奇怪現象と過去の謎の出来事を知って、危険を感じ、すぐにこの船を立ち去らなければならないと皆に言おうとする。すると、そこにエンジンルームの爆発で死んだ筈のサントスが、火傷でただれた顔で現れ、死んだ自分を置いて行ってしまうとはウラメシヤ〜と出て来て、マーフィー船長は気が狂う。そして、やって来た女性エプスをサントスの亡霊と見間違えて殺そうとするので、皆で船底に船長を落としてしまう。ガブリエル・バーンって、こんな役もするんだ!残るは、女性エプス、ダッジ、マンダー、それに依頼者ジャックの四人になった。四人は浸水し始めた船内をポンプでくみ上げる。サルベージ作業をしている彼らにとっては、そういう仕事は慣れたものだ。 【ゴーストシップ 第13段落】 エプスは何度も見るあの少女が気掛かりになり、古い乗客名簿で彼女の名を探す。そしてケイティ・ハーグローヴという名だと知り、次に会った時、「ケイティ」と呼びかけてみる。恐怖心は少し減ったみたい。すると、ケイティの方でも気を許すようになり、エプスを案内する。すると、歌手フランチェスカの亡霊に殺されたグリアの死体を発見。更に見せたいものがあると言って、少女ケイティはエプスを導く。そこには、あの 40 年前のディナーパーティそのものが目の前に絢爛としてリアルタイムで動いていた。エプスが見えたものは?・・・ ▲TOPへ ◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say ! 【ゴーストシップ 第14段落】 平和で豪華な祝宴の席を襲った鋼鉄の細いロープの襲撃。あれは、事故ではなく、人為的なものだったのだ。船長の亡霊が語ってくれたように、救助したローレライ号から積み直した金塊を奪うために、制服姿の乗員たちが乗客を殺戮したのだ。しかも、彼らは銃も撃ちまくり、歌手のフランチェスカさえ、ピストルで乗客を撃っている。そうして、全て片付いたと安心したフランチェスカは、制服姿の一人の男に惨い殺され方をする。少女ケイティも男達に捕まる。そして、その中心的人物の男は、冒頭で、独り暇そうにしているケイティに文字盤遊びをしてやっていた制服姿の乗員、何と、依頼者ジャック・ファリマンではないか! 【ゴーストシップ 第15段落】 その重大発見をマーフィー船長に知らせに行くと、ガブリエル・バーンの船長は水没した船底で既に息絶えていた。その上、修理に潜っていたマンダーも死んでいる。主犯ジャック以外で、あと仲間で生存しているのはダッジだけだ。エプスはすぐに船を爆破させて、立ち去ろうとダッジに伝える。しかしそこにジャックが現れたので、はっきりとダッジに伝えることは憚(はばか)られ、とにかく二人でそこにいてと行って、爆薬を仕掛けに行く。その間に、金塊に目のくらんでいるダッジは邪魔をするジャックを射殺してしまう。し・か・し…怪物が死ぬわけない…殺された筈のジャックは、金髪のダッジになり変わってしまった。 【ゴーストシップ 第16段落】 戻ってきたエプスに、金塊を自分の物にするのだから爆発なんてさせないぞと狂うダッジ。しかし、顔がジャックに変わっていく。「ダッジは死んだ。船が浮いている限り、俺は"魂"を集める。君が"船"を集めるように。」ジャックは乗客・乗員の"魂"を吸収して、40 年前の姿のままで生きているのだ。だから船を爆破して沈める事はさせられない。誠実で大人しそうな振りをして、船酔いの真似までしていたジャックの正体はこうだったのだ。 【ゴーストシップ 第17段落】 ジャックともみ合いになったエプスは、遂に船を爆発させる。海中に投げ出されたエプスが苦しそうに水中を泳いでいると、あの少女ケイティが手招きしてくれた。ギリギリの息のところでエプスは無事に水面に顔を出せた。これもケイティのお蔭。人間、親身になって心配してあげると自分に戻ってくるんだナ。エプスの周りの水中から、霊たちが水蒸気のような白い透明のお化けとなって、上へ上へ、船へと昇っていく。数百人、いや、もっとかも。なかなか神々しい映像だ。 【ゴーストシップ 第18段落】 命を助けられたエプスは物にしがみついて漂流し、何日か後、通りかかった大型船に救助された。これでストーリーはめでたしめでたしで終わり、かと思った。が、港で救急車に乗せられたエプスが目撃したのは、金塊のケースを幾つも運ばせて乗船するジャックの姿。目と目が合う二人。ジャックはこれからもずーっとゴースト人生を巧みにし続けていくのだろうか。 【ゴーストシップ 第19段落】 こういう、女性にはやはり怖〜いお話。製作のロバート・ゼメキスは幸には恐怖だった 『 ホワット・ライズ・ビニース (2000) WHAT LIES BENEATH 』の監督・製作もしている。それに、製作のジョエル・シルヴァーはメル・ギブソンの 『 リーサル・ウェポン4 (1998) LETHAL WEAPON 4 』シリーズやブルース・ウィリスの『 ダイ・ハード (1988) DIE HARD 』1・2、キアヌ・リーヴスの 『 マトリックス (1999) THE MATRIX 』 『 マトリックス リローデッド (2003) THE MATRIX RELOADED 』 『 マトリックス レボリューションズ (2003) THE MATRIX REVOLUTIONS 』等、大物俳優を起用して 数十本もの映画製作に携わっている映画人。大衆にヒットさせる術を十分熟知しているのだろう。 以上。 <もっと詳しく>からスペースを含まず6087文字/文責:幸田幸 参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集 http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm IMDb allcinema ONLINE Nostalgia.com CinemaClock.com GHOST SHIP 公式サイト(英語版) http://ghostshipmovie.warnerbros.com/flash.html |
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■映画『 ゴーストシップ 』の更新記録 2002/12/11新規: ファイル作成 2003/05/23更新: ◆一部テキスト追記 2004/12/29更新: ◆一部テキスト追記と書式変更 2005/09/05更新: ◆データ追加 2005/10/06更新: ◆追記 |
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幸田 幸 coda_sati@hotmail.com |
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