コンフィデンス | |||||||||||||||||||||||||||
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コンフィデンス (2003) | |||||||||||||||||||||||||||
CONFIDENCE | |||||||||||||||||||||||||||
映画『 コンフィデンス (2003) CONFIDENCE
』をレヴュー紹介します。 映画『 コンフィデンス CONFIDENCE 』を以下に目次的に紹介する。 ■映画『 コンフィデンス CONFIDENCE 』のポスター、予告編および映画データ ■映画『 コンフィデンス CONFIDENCE 』の解説 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。 ■映画『 コンフィデンス CONFIDENCE 』のスタッフとキャスト ■映画『 コンフィデンス CONFIDENCE 』の<もっと詳しく> <もっと詳しく>は映画『 コンフィデンス 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 コンフィデンス CONFIDENCE 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。 ■映画『 コンフィデンス CONFIDENCE 』の結末 ■映画『 コンフィデンス CONFIDENCE 』の更新記録 >>「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ(画面の切り替え) |
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幸の鑑賞評価: 8つ星 | |||||||||||||||||||||||||||
■映画『 コンフィデンス CONFIDENCE 』のポスター、予告編および映画データ | |||||||||||||||||||||||||||
コンフィデンス
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●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。 Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com. Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc. |
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■映画『 コンフィデンス CONFIDENCE 』の解説 映画『 コンフィデンス (2003) CONFIDENCE 』は、 『 ルールズ・オブ・アトラクション (2002) THE RULES OF ATTRACTION 』のマーク・バタンと 『 バッファロー'66 (1998) BUFFALO '66 』 『 フレイルティー/妄執 (2001) FRAILTY 』のマイケル・パセオネックらがプロデューサーの、犯罪の絡んだ娯楽的ドラマ。そんなにメジャーな映画の感じはしないのだが、『 コンフィデンス 』の出演俳優は 『 ネバーランド (2004) FINDING NEVERLAND 』 『 レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 (2004) LEMONY SNICKET'S A SERIES OF UNFORTUNATE EVENTS 』 『 レーシング・ストライプス (2005) RACING STRIPES 』等のダスティン・ホフマンや 『 オーシャンズ12 (2004) OCEAN'S TWELVE 』のアンディ・ガルシアという大物スターに、 『 コンスタンティン (2004) CONSTANTINE 』のレイチェル・ワイズや 『 サウンド・オブ・サンダー (2004) A SOUND OF THUNDER 』出演、 『 フライト・オブ・フェニックス (2004) FLIGHT OF THE PHOENIX 』脚本のエドワード・バーンズやルイス・ガスマン等々、中堅のよく知られた俳優陣が名を連ねて楽しませてくれる。 この映画『 コンフィデンス (2003) CONFIDENCE 』のストーリーは、詐欺の天才とその仲間、美人スリ、腐敗した警官、暗黒界の犯罪王、付け狙うFBI、こういう連中が複雑な動きで、それぞれが疑心暗鬼で、犯罪を絡めて展開していく。観ていくうちにどんどん痛快になっていき、最初抱いたイメージよりもずっと軽快で愉快な詐欺の映画だった。 |
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【『 コンフィデンス 』のスタッフとキャスト】 | |||||||||||||||||||||||||||
監督: ジェームズ・フォーリー James Foley (Directed
by) 製作: マイケル・バーンズ Michael Burns (producer) マーク・バタン Marc Butan (producer) マイケル・オホーヴェン Michael Ohoven (producer) マイケル・パセオネック Michael Paseornek (producer) ジョン・サッキ John Sacchi (co-producer) 製作総指揮: スコット・バーンスタイン Scott Bernstein (executive producer) エバーハード・ケイサー Eberhard Kayser (executive producer) エリック・コペロフ Eric Kopeloff (executive producer) マルコ・メーリッツ Marco Mehlitz (executive producer) 脚本: ダグ・ユング Doug Jung (written by) 撮影: ファン・ルイス・アンシア Juan Ruiz Anchia (Cinematography by) 配役: シーラ・ジャフェ Sheila Jaffe (Casting by) ジョージャン・ウォーケン Georgianne Walken (Casting by) 音楽: クリストフ・ベック Christophe Beck (Original Music by) 出演: エドワード・バーンズ Edward Burns ジェイク・ヴィッグ Jake Vig レイチェル・ワイズ Rachel Weisz リリー Lily モリス・チェスナット Morris Chestnut トラヴィス Travis リーランド・オーサー Leland Orser ライオネル・ドルビ Lionel Dolby ルイス・ロンバルディ Louis Lombardi ビッグ・アル Big Al ポール・ジアマッティ Paul Giamatti ゴルド Gordo ブライアン・ヴァン・ホルト Brian Van Holt シルズ・マイルズ Shills Miles ドナル・ローグ Donal Logue ロイド・ホィットワース Lloyd Whitworth ルイス・ガスマン Luis Guzman オマール・マンザーノ Omar Manzano ダスティン・ホフマン Dustin Hoffman ウィンストン・キング Winston King アンディ・ガルシア Andy Garcia ガンサー・バタン Gunther Butan ロバート・フォースター Robert Forster モーガン・プライス Morgan Price ジョン・キャロル・リンチ John Carroll Lynch グラント・アシュビー Grant Ashby フランキー・G Franky G ルーパス Lupus バリー・ブルイアン Barry Blueian 税関官吏 U.S. Customs Agent トミー・'タイニー'・リスター Tommy 'Tiny' Lister ハーリン Harlin ▲TOPへ |
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<もっと詳しく> | |||||||||||||||||||||||||||
ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。 |
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■映画『 コンフィデンス 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー 私は日本公開前に字幕スーパーなしの英語で観たので、わかる範囲でレヴューします。映画データについては調査した時点と公開される時点で異なる場合があります。本作の内容については、語学力と経験・常識不足のため、間違いや勘違いや適切でない表現があるかもしれません。どうかご理解賜りますようお願いいたします。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。 ▲TOPへ 【コンフィデンス 第01段落】 詐欺の常習犯ジェイク・ヴィッグ(エドワード・バーンズ: 『 ブロンド・ライフ (2002) LIFE OR SOMETHING LIKE IT 』参照)が頭にピストルを突きつけられて、金(かね)はどこだと脅されている。ピストルを当てているのは、殺し屋トラヴィス(モリス・チェスナット: 『 G.I.ジェーン (1997) G.I. JANE 』 『 奪還 アルカトラズ (2002) HALF PAST DEAD 』等に出演)。そばには眼元のはっきりした美人リリー(レイチェル・ワイズ: 『 スターリングラード (2000) ENEMY AT THE GATES 』 『 ハムナプトラ2/黄金のピラミッド (2001) THE MUMMY RETURNS 』 『 アバウト・ア・ボーイ (2002) ABOUT A BOY 』 『 ニューオーリンズ・トライアル (2003) RUNAWAY JURY 』 『 隣のリッチマン (2003) ENVY 』 『 コンスタンティン (2004) CONSTANTINE 』等に出演)も控えている。一体どういうことなのか? ここからシーンは3週間前にさかのぼる・・・。 【コンフィデンス 第02段落】 ロサンゼルス Los Angeles 場末の酒場。ビリヤードもある、詐欺師ジェイクと仲間の溜まり場だ。ここでひと芝居あった。ライオネル・ドルビ(リーランド・オーサー: 『 ボーン・コレクター (1999) THE BONE COLLECTOR 』 『 パール・ハーバー (2001) PEARL HARBOR 』 『 デアデビル (2003) DAREDEVIL 』等に出演)という男からアタッシュケース一杯の札束を騙し取る一部始終である。 【コンフィデンス 第03段落】 酒場の床に、胸を撃ち抜かれ鮮血を流して倒れているのはビッグ・アル(ルイス・ロンバルディ: 『 ユージュアル・サスペクツ (1995) THE USUAL SUSPECTS 』 『 デュース・ワイルド (2002) DEUCES WILD 』等に出演)という小太りな男。ジェイクの他に、手下のゴルド(ポール・ジアマッティ: 『 トゥルーマン・ショー (1998) THE TRUMAN SHOW 』 『 交渉人 (1998) THE NEGOTIATOR 』 『 デュエット (2000) DUETS 』 『 PLANET OF THE APES 猿の惑星 (2001) PLANET OF THE APES 』等に出演)とシルズ・マイルズ(ブライアン・ヴァン・ホルト: 『 ウインドトーカーズ (2002) WINDTALKERS 』 『 閉ざされた森 (2003) BASIC 』等に出演)がいて、ジェイクと銃を撃ち合う寸前という状態だ。 【コンフィデンス 第04段落】 そのアタッシュケースの何か訳ありそうな札束を手に入れる筈だったライオネル・ドルビは、その場ですくんでいると、パトカーのサイレンの近づく音がする。ドルビはパトカーで到着した警官二人と入れ違いにすっ飛んで逃げていった。すると、その警官たちはジェイクたちと親しげに声を交わし、店内の一触即発だった銃口の向け合いもなくなる。更に、床に倒れていた血まみれのビッグ・アルがむっくりと起き上がった。全て芝居だったのだ! ジェイクは札束の一部をその警官たちに手渡した。こうしてジェイクの詐欺仲間と、堕落警官とが組んで大芝居して、大金を見事騙し取るのに成功した。ジェイクたちはこういう詐欺の天才なのだ。 【コンフィデンス 第05段落】 この LAPD (ロサンゼルス市警)の腐敗した警官を演じるのは、ロイド・ホィットワース役がドナル・ローグ( 『 若草物語 (1994) LITTLE WOMEN 』 『 シン・レッド・ライン (1998) THE THIN RED LINE 』 『 プリティ・ブライド (1999) RUNAWAY BRIDE 』 『 パトリオット (2000) THE PATRIOT 』等に出演)、オマール・マンザーノ役がルイス・ガスマン( 『 ブギーナイツ (1997) BOOGIE NIGHTS 』 『 マグノリア (1999) MAGNOLIA 』 『 モンテ・クリスト伯 (2002) THE COUNT OF MONTE CRISTO 』 『 パンチドランク・ラブ (2002) PUNCH-DRUNK LOVE 』 『 プルート・ナッシュ (2002) THE ADVENTURES OF PLUTO NASH 』 『 N.Y式ハッピー・セラピー (2003) ANGER MANAGEMENT 』等に出演)である。 【コンフィデンス 第06段落】 ここまで見ても、主人公ジェイクの周りにいる人物はよく知られた俳優が多くて、誠に贅沢な映画だ。この恵まれた配役は、 『 悪いことしましョ! (2000) BEDAZZLED 』 『 プロフェシー (2002) THE MOTHMAN PROPHECIES 』 『 バンガー・シスターズ (2002) THE BANGER SISTERS 』のシーラ・ジャフェの采配による。 【コンフィデンス 第07段落】 ジェイクはこうやって笑いながら詐欺の愉快犯的な悪事を繰り返しているのだが、事態が一変する。詐欺の相手ライオネル・ドルビは殺され、死んだ真似をさせたビッグ・アルも額に弾丸を撃ち込まれて即死しているのを発見したからだ。もう笑ってはいられない。騙した相手ライオネル・ドルビは、ウィンストン・キング(ダスティン・ホフマン: 『 レインマン (1988) RAIN MAN 』 『 ジャンヌ・ダルク (1999) THE MESSENGER: THE STORY OF JOAN OF ARC / JEANNE D'ARC 』 『 ムーンライト・マイル (2002) MOONLIGHT MILE 』等に出演)というやり手のボスの犯罪組織の会計士であったのだ。 【コンフィデンス 第08段落】 ジェイクはスーツにきりっと身を包んで、緊張した面持ちでキングのアジトを訪れる。騙した相手ライオネル・ドルビの一件を穏やかに解決する為と、内心はビッグ・アルの仇討ちをするためだ。騙し取ったお金を弁済する意味で、ジェイクはキングに、詐欺の仕事をするという申し出をする。この時、キングは東洋のものであろう手相 palm reading を見てやって、財運とか生命線の解説をちょっぴりするシーンも。キングはジェイクの申し出を気に入り、部下のルーパス(フランキー・G)をジェイクに差し出す。また、映画冒頭の、ジェイクにピストルを突きつけていたトラヴィスは、キングに雇われている殺し屋だった。 【コンフィデンス 第09段落】 キングに扮するダスティン・ホフマンは、ポルノのヴィデオテープの製作や博打や麻薬売買などに幅広く手腕を振るっている犯罪組織のボスを、悠々と楽しげに演じている。初老で貫禄たっぷり、オトボケの裏には冷酷さが隠れ、まさに適役であろう。このダスティン・ホフマン( 66 歳)と面と向かって言葉を交わすジェイク役のエドワード・バーンズ( 35 歳)は、こうやって見ると、ホフマンと対比しては申し訳ないけど、つくづく綺麗だなと思った。やはり主役俳優さんだ。鼻は高くて、何とスウッとした涼しげなマスクなのだろう。 【コンフィデンス 第10段落】 ジェイクの詐欺の申し出に対しキングが的(まと)に指名したのは、銀行頭取のモーガン・プライス(ロバート・フォースター: 『 チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル (2003) CHARLIE'S ANGELS: FULL THROTTLE 』等に出演)という男だ。モーガン・プライスはプライス信託銀行 PRICE TRUST BANK の頭取で、陰では悪の組織と繋がっている悪い奴だという。出勤には十メートルは優に超える黒塗りの長〜いリムジンで。この大物を、ジェイクのキャリア最大の詐欺でギャフンといわせる計画が立てられる。 【コンフィデンス 第11段落】 この大仕事に必要な女性は、美人スリのリリー(冒頭で登場していたレイチェル・ワイズ)に決めた。ジェイクは数日前にこの女性に財布をスラれており、その美女ぶりと犯罪センスを買っていたのだろう。こうしてジェイクの仲間は、ゴルド、マイルズ、リリー、それに、キングから差し向けられたルーパスとなって、作戦を練る。リリーとのジェイクの初仕事は、ブルガリ Bulgari ( Bvlgari と表示)宝石店で詐偽をすることから。結婚一周年の記念日ということにして、財布をスラれて困っている若夫婦を演じ、丁度買い物の支払いを小切手でしている温和そうな中年男性を知り合いのように錯覚させる。そして頼みもしないのに小切手を使わせてくれるように持っていく、芝居の上手さ。二人のコンビは見事成功し、喜び合いキスする若夫婦を演じきった。 【コンフィデンス 第121段落】 詐偽の大作戦が開始している頃、ジェイクの仲間の堕落警官ホィットワースとマンザーノの許に、ヒトクセある老人が近づいた。ガンサー・バタン(アンディ・ガルシア: 『 オーシャンズ11 (2001) OCEAN'S ELEVEN 』等に出演)という、白髪で白い髭、サングラスに鍔広(つばひろ)帽子という出で立ちの小柄の男、FBIのスペシャル・エージェントだという。ジェイク・ヴィッグを探しているからホィットワースとマンザーノに協力してくれと言い寄ってきたのだ。このガンサー・バタンはジェイクにとって長年の強敵である。 【コンフィデンス 第13段落】 この頃、ジェイクとリリーは、プライス信託銀行で働く中年男性グラント・アシュビー(ジョン・キャロル・リンチ: 『 ファーゴ (1996) FARGO 』等に出演)に近づく作戦の最中だった。リリーは、バーで独りでいたアシュビーに言葉巧みに近づいて、美人の特権である魅力を振り撒いてその中年男のハートをくすぐる。バブルがはじけて事業がうまくいかなくなったと溜息まじりに話して、意気投合させて、仲間との夕食に誘う。この男性がプライス信託銀行に勤務だと知っての接近だが、アシュビー当人にとっては知るよしがない。自分は銀行マンだと自分から語り始めて、じわじわとジェイクらの罠に嵌っていく。この場面でのリリーつまりレイチェル・ワイズの媚の使い方には参った。中年男を虜にする仕草を見せる。・・・ ▲TOPへ ◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say ! 【コンフィデンス 第14段落】 ここから、プライス信託銀行から大金を引き出す作戦が実行に移される。その銀行マンであるアシュビーは、コンピュータのボタンを瞬時にクリックして口座の操作を行う。ジェイクの部下ゴルドは銀行の郊外の支店に赴いて預金の操作をして、同じく郊外の別の支店から大金を引き出す。それを空港の税関をすり抜けていく。そういう動作を、例のスペシャル・エージェントのガンサー・バタンは陰からじっと監視している。ゴルドは大金をナイキ Nike の大きなバッグに入れて持ち運んでいるわけだが、空港でトイレの個室に入った。 【コンフィデンス 第15段落】 それをつけていたキングの部下の殺し屋ハーリン( 『 リトル★ニッキー (2000) LITTLE NICKY 』 『 オースティン・パワーズ ゴールドメンバー (2002) AUSTIN POWERS IN GOLDMEMBER 』等に出演)は、トイレ中のゴルドを襲って、バッグを強奪した。しかし、結果的には、そのバッグは税関の男(バリー・ブルイアン: 『 キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン (2002) CATCH ME IF YOU CAN 』等に出演)がジェイクの回し者で、さっき、同じ黒いナイキのバッグとすり替えていたのだ。すり替わったバッグには麻薬の袋が入れられており、FBIが駆けつけて、ハーリンはもとより、犯罪組織のボスのキングを逮捕という快挙となる。 【コンフィデンス 第16段落】 同時進行で、ジェイクと、キングから差し向けられていたルーパスの会話は進行する。そして二人は殴り合いになる。ジェイクがルーパスに拳銃で撃たれそうになった時、そこにリリーとトラヴィスが来て、ルーパスを撃ち倒し、さっきのすり替えられたバッグについて詰問する。やっとここで冒頭のシーンとなるわけである。金はどこだ、とジェイクにピストルを突きつけて訊く。あと 10 秒数える間に在り処(ありか)を白状しないと殺す、とトラヴィスが脅して、数を数え始めた。すると、 10 秒数える前に、何とリリーがジェイクの胸を撃った。ジェイクは血を噴出して路上にぶっ倒れる。トラヴィスは予想外の展開に驚いて慌てて車で走り去った。・・・でも、ジェイクは天才詐欺師でしたよネ。この血はにせもの。FBIのスペシャル・エージェント・ガンサー・バタンがやって来て、無事に起き上がって仲間と笑い合う。ナイキのバッグは、手下の税関官吏がすり替えたから、大金はまるごとジェイク達の許に入った。これで最大の詐偽は成功。 【コンフィデンス 第17段落】 これで、ジェイクの仲間ビッグ・アルが殺された仇(かたき)もとれた。詐偽と仇討ちの両方とも見事に成功させて、ジェイクは仲間とますます晴れやかな顔で詐偽人生を謳歌していく。音楽担当のクリストフ・ベック( 『 タキシード (2002) THE TUXEDO 』 『 ジャスト・マリッジ (2003) JUST MARRIED 』等)のBGMが軽快に奏でられて、この映画の痛快なエンディングを盛り上げていた。 【コンフィデンス 第18段落】 因みに、タイトルの" confidence "とは、普通は<━ n. 信任, 信頼, 信用; 自信; 大胆さ, ずうずうしさ; 打明け話, 秘密.(EXCEED英和辞典より)>ということである。動詞 confide (打明ける・信用する・信頼する・委託する)の名詞形。元来のこの語の成り立ちは、 接頭語 con- (一緒に)と、 fidelity (厳守・忠誠・忠実度)にもある fide または fid (信-)が組み合わさって出来て「信頼し合うこと」と捉えられよう。 【コンフィデンス 第19段落】 英字タイトルで「CONFIDENCE」の「CON」が赤くなっていたり、太字にしてあるように、" con "は英語スラング(俗語)で「詐欺」という意味がある。また、語句" confidence game〈米〉 / confidence trick〈英〉 "は「取込み詐欺」(同英和辞典より)ということだから、これが語源でタイトルになったのと思われる。 【コンフィデンス 第20段落】 因みに、詐欺師にあたる英単語は、「 con artist 」の他に、a swindler; a fraud; a fraudman; a fraudster; a confidence man; an impostor; an imposter; a sharper; a cheat があり、詐欺は、con; fraud; swindling がある。また「詐欺を働く defraud; deceive」、「詐欺に遭う be swindled; be conned」という表現もある。 【コンフィデンス 第21段落】 フランス語でも con- は接頭語(一緒に)で、 fidele は(忠実な・誠実な・信義を守る)。従って「 fide 」は漢字に置き換えれば「信」に当たるだろう。イタリア語でも、 Collins社の伊英辞書 Dizionario Inglese で調べると、con = with 、 fideismo = unquestioning belief (疑う余地のない信念・信用)、 fidarsi = to trust (信用する・信頼する)、 fidato = reliable, trustworthy (信頼できる)のように、「 fid 」は正に漢字の「信」だ。 【コンフィデンス 第22段落】 だから、「CONFIDENCE」をシャレで分解すると「詐欺」師同士の「信頼」ということになる。ウィンストン・キングと同様、ジェイクら詐欺師も犯罪人なのだが、この大仕事を鮮やかにやり遂げたジェイク一味に、つい拍手したくなるような痛快さを楽しめる映画だった。 以上。 <もっと詳しく>からスペースを含まず6458文字/文責:幸田幸 参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集 http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm IMDb allcinema ONLINE Nostalgia.com CinemaClock.com 公式サイト(英語版) http://www.confidencethemovie.com/main.htm ※いつも参考にしておりますallcinema ONLINE さんには、2003年08月07日の時点で[ データ ]及び [ 解説 ]は出ていませんので、これをアップしました。Thanks to allcinema ONLINE. ※プロ・ライターの西川善司 様より貴重な情報を頂き、一部それに基づいて追加・修正しております。(更新:2004/01/19) |
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■映画『 コンフィデンス 』の更新記録 2003/08/07新規: ファイル作成 2004/01/19更新: ◆一部テキスト追加・修正 2004/12/24更新: ◆一部テキスト追記と書式変更 2005/03/30更新: ◆データ追加 2005/04/29更新: ◆データ追加 2005/10/06更新: ◆追記 |
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幸田 幸 coda_sati@hotmail.com |
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