プリティ・ブライド | |
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映画の森てんこ森■映画レヴュー | |
プリティ・ブライド (1999) | |
RUNAWAY BRIDE | |
プリティ・ブライド |
【『 プリティ・ブライド (1999) RUNAWAY BRIDE
』の解説】 映画『 プリティ・ブライド (1999) RUNAWAY BRIDE 』を紹介します。映画『 プリティ・ブライド (1999) RUNAWAY BRIDE 』については、ゲイリー・マーシャル監督は「プリティ・ウーマン」で大当たりしたので(♪いまだに主題歌が聞えてきそう)、それに続いて「プリティ・ブライド」「プリティ・プリンセス」を手掛けた。とは言っても「プリティ…」という類似タイトル路線は日本の商業事情のもの、念のため。原題は「プリティ・ブライド」が RUNAWAY BRIDE 、「プリティ・プリンセス」が THE PRINCESS DIARIES で、全然邦題と異なる。 『 プリティ・ブライド (1999) RUNAWAY BRIDE 』の主演ジュリア・ロバーツ(『 オーシャンズ11 (2001) OCEAN'S ELEVEN 』『 オーシャンズ12 (2004) OCEAN'S TWELVE 』等)は「マグノリアの花たち」で注目され、「プリティ・ウーマン」で大ヒットしてアカデミー主演女優賞にノミネート、そして『 エリン・ブロコビッチ (2000) ERIN BROCKOVICH 』で遂に主演女優賞を獲得した。『 プリティ・ブライド 』で共演のリチャード・ギア(『 運命の女 (2002) UNFAITHFUL 』『 シカゴ (2002) CHICAGO 』等)は初期はあまり目立たない俳優だったが、「プリティ・ウーマン」で成功、日本での彼の役どころのイメージと異なり、母国での彼の認識は肉体的セクシーさ。 映画『 プリティ・ブライド 』のストーリーは、「何度も結婚式の最中に花婿を置き去りにして逃亡してしまった花嫁」の当人と、その記事を書いたコラムニストのラブ・ロマンス。幸は基本的にラブコメが好きなので、周囲の評判より面白かったです。 |
■映画『 プリティ・ブライド (1999) RUNAWAY
BRIDE 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)※ご注意:『 プリティ・ブライド (1999) RUNAWAY BRIDE 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。 >>「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ(画面の切り替え) |
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●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。 | |
■『 プリティ・ブライド (1999) RUNAWAY BRIDE
』のデータ 上映時間 115 分 製作国 アメリカ 公開情報 ブエナ 初公開年月 1999/09 ジャンル ロマンス |
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【『 プリティ・ブライド 』のスタッフとキャスト】 | |
監督: ゲイリー・マーシャル Garry Marshall
製作: テッド・フィールド Ted Field トム・ローゼンバーグ Tom Rosenberg スコット・クルーフ Scott Kroopf ロバート・コート Robert Cort 脚本: サラ・パリオット Sara Parriott ジョーサン・マクギボン Josann McGibbon 撮影: スチュアート・ドライバーグ Stuart Dryburgh 音楽: ジェームズ・ニュートン・ハワード James Newton Howard 出演: ジュリア・ロバーツ Julia Roberts リチャード・ギア Richard Gere ジョーン・キューザック Joan Cusack ヘクター・エリゾンド Hector Elizondo リタ・ウィルソン Rita Wilson ポール・ドゥーリイ Paul Dooley クリストファー・メローニ Christopher Meloni ジェーン・モリス Jane Morris ローリー・メトカーフ Laurie Metcalf |
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<もっと詳しく> | |
ネタばれ御注意! このレヴューは「テキストによる映画の再現」を目指して作文しています。よって、ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。 |
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■映画『 プリティ・ブライド (1999) RUNAWAY
BRIDE 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー 【プリティ・ブライド 第01段落】 アイク・グラハム(リチャード・ギア: 『 愛と青春の旅だち (1982) AN OFFICER AND A GENTLEMAN 』 『 プリティ・ウーマン (1990) PRETTY WOMAN 』 『 真実の行方 (1996) PRIMAL FEAR 』 『 ジャッカル (1997) THE JACKAL 』 『 プリティ・ブライド (1999) RUNAWAY BRIDE 』 『 Dr.Tと女たち (2000) DR. T & THE WOMEN 』 『 オータム・イン・ニューヨーク (2000) AUTUMN IN NEW YORK 』 『 プロフェシー (2002) THE MOTHMAN PROPHECIES 』 『 運命の女 (2002) UNFAITHFUL 』 『 シカゴ (2002) CHICAGO 』 『 Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス? (2004) SHALL WE DANCE? 』等)は、USAトゥデイ紙のコラムニスト。彼の書く記事は結構センセーショナルで、世俗の人々の関心をひいている。そんなある日、ネタがなくて困って、バーで時間つぶしをしていると、ある男が「ランナウェイ・ブライド(逃げる花嫁)」というあだ名の女の話をアイクにする。アイクはその話を鵜呑みにして、実際の取材もしないで、面白おかしく記事にしてしまう。 【プリティ・ブライド 第02段落】 それは、メリーランド州の片田舎、ヘイルという町に住むマギー(ジュリア・ロバーツ: 『 ミスティック・ピザ (1988) MYSTIC PIZZA 』 『 マグノリアの花たち (1989) STEEL MAGNOLIAS 』 『 プリティ・ウーマン (1990) PRETTY WOMAN 』 『 フラットライナーズ (1990) FLATLINERS 』 『 フック (1991) HOOK 』 『 ペリカン文書 (1993) THE PELICAN BRIEF 』 『 ジキル&ハイド (1996) MARY REILLY 』 『 陰謀のセオリー (1997) CONSPIRACY THEORY 』 『 ベスト・フレンズ・ウェディング (1997) MY BEST FRIEND'S WEDDING 』 『 プリティ・ブライド (1999) RUNAWAY BRIDE 』 『 ノッティングヒルの恋人 (1999) NOTTING HILL 』 『 エリン・ブロコビッチ (2000) ERIN BROCKOVICH 』 『 アメリカン・スウィートハート (2001) AMERICA'S SWEETHEARTS 』 『 オーシャンズ11 (2001) OCEAN'S ELEVEN 』 『 フル・フロンタル (2002) FULL FRONTAL 』 『 コンフェッション (2002) CONFESSIONS OF A DANGEROUS MIND 』 『 モナリザ・スマイル (2003) MONA LISA SMILE 』 『 クローサー (2004) CLOSER 』 『 オーシャンズ12 (2004) OCEAN'S TWELVE 』 等)という女性が、何度も婚約を繰り返しては、結婚式の当日に、花婿を置き去りにして逃げてしまうという話だ。アイクは「マギー・カーペンター、通称"ランナウェイ・ブライド"は、男を食い物にする女"マン・イーター"で、犠牲になった花婿の数は七〜八人にものぼる。」と記事に書いたのだ。この世間の喜びそうなネタで、マギーを男心をもてあそぶ悪女だと決め付けて批判し、世間の大反響を得た。 【プリティ・ブライド 第03段落】 しかし、その内容は一方的で、間違いの部分もあった。マギーは、実際には過去3回、結婚式から逃亡した経歴がある。彼女はアイクの記事に誤りが 15 箇所あるという抗議の手紙をUSAトゥデイ社に送りつけた。この新聞社の編集者でもありアイクの雇い主であるエリー・グラハム(リタ・ウィルソン)は、アイクと離婚した元妻だ。「ジャーナリストの心得その1:事実をでっちあげたら、クビ!」とアイクはコラムの連載契約を打ち切られて、新聞社を首になる。 【プリティ・ブライド 第04段落】 新聞社を首になったアイクはジャーナリストとしての誇りもあり、フリーライターになって、彼女の住むメリーランド州ヘイルに乗り込む。「逃げる花嫁」の実態を探りに、マギーを密着取材することにしたのだ。彼女は父親(ポール・ドゥーリイ)が経営している工具店の仕事をしており、高校で体育教師をしていてアメリカン・フットボール部監督のボブ・ケリー(クリストファー・メローニ)と、4度目の結婚式を目前に控えていた。 【プリティ・ブライド 第05段落】 実際会ってみると、マギーは悪女という感じがしなかった。インタビューを申し込んだマギーの親友ペギー(ジョーン・キューザック)の美容院では、アイクは髪の毛を真っ赤に染められてしまう。宣戦布告という意思表示だ。また、ヘイルの街並を歩けば老婦人に頭をたたかれてしまう。この町で可愛がっているあの子にひどい記事をよくも書いたわね!とでも言いたげに。この町の人は皆、マギーの見方なのだ。マギーを悪く思っていないようだ。 【プリティ・ブライド 第06段落】 アイクは、彼女がもうすく挙式する4人目の花婿から逃亡するのを実際に見るまではこの町を去るまいと決める。そしてマギーを四六時中観察する。マギーは迷惑そうだが、彼女の家も訪問し、屈託のない父親や祖母(ジーン・シャートラー)から話を聞いたり、彼女の過去3回の結婚式のビデオ・テープを見せてもらうことにも成功する。これをもとに、アイクは、マギーに挙式から逃げられた三人の「置いてきぼり花婿」たちにもインタビューする。 【プリティ・ブライド 第07段落】 マギーに逃げられた元フィアンセたちは、次の通り。最初は牧師になったブライアン(ドナル・ローグ)で、湖でカヌーに乗りながらビロードの箱に入った指輪をマギーに捧げた。次はロック好きのジル(ユル・バズケズ)で、グレイトフル・デッドのコンサートのTシャツ売り場の前でマギーにプロポーズした。三人目は昆虫の研究者のジョージ(レグ・ロジャーズ)で、蝶の繁殖場で繭に入った指輪をマギーにくれた。何とこのジョージは、実はバーでアイクに「逃げる花嫁」のことを話した本人だった。そして挙式を控える今回のフィアンセは、高校の体育教師・アメフト部監督のボブ。彼はアメフトの試合中にスコアボードに「マギー、結婚してくれ!」とメッセージを送ったくらいの、アメリカ人にしては珍しいスポーツ刈りヘアスタイルの体育会系イケイケマン。 【プリティ・ブライド 第08段落】 この男たち一人一人に会うたびにアイクは「彼女の好きな卵料理は何か?」と尋ねる。するとある者はスクランブルド・エッグ(炒り卵)だと言い、ある者はサニーサイドアップ(目玉焼き)だの、ポーチド・エッグ(落とし卵)だの、みんな違う答えだった。私はこの場面を観ている時はこの質問の意図が分からなかったが、実はマギーは自分というものに確信を持てないで、相手の好みに無意識の間に合わせていくという弱い性癖があるのだった。だから、卵の料理法も、その都度相手に合わせていたのだ。 【プリティ・ブライド 第09段落】 その事にアイクは気づいたのだろう、簡潔な質問だけでマギーの知られざる内側を垣間見るのだった。「飾れば飾るほど、真実は伝わらないものだ。」「自分の気持ちに正直になれ。」とマギーに教えてやる。こんな単純なことができずに、マギーは人生に臆病になっていたのだ。心優しいからこそ、いつも周囲ばかりを気にして、傷つくことを恐れ、白分が本当は何を望んでいるのか、みつけられないのだ。 【プリティ・ブライド 第10段落】 コラムの横暴な記事と裏腹に取材は真摯で思いやりを持って進行し、マギーは初めは反発していたが、アイクに素直な態度で接するようになる。そして、取材を重ねるアイクも彼女に惹かれ、二人はお互いの内面を理解し、恋心を否定できなくなる。 【プリティ・ブライド 第11段落】 マギーは4人のフィアンセたちのプロポーズの仕方を、アイクの取材に応じて話した代償に、ウェディング・ドレスを買ってもらうことになる。そしてマギーは、ブライダル・ショップで、ウィンドウに飾ってある高価なドレスが一目で気に入ったが、マギーが「逃げる花嫁」だと知っている店主は、「どうせ高いドレスを買ったって、式場からすぐいなくなるのだからもったいない。安いドレスにしなさいよ。」と言い張る。アイクはマギーに「自分の欲しいドレスは諦めるな。」そして店主には「人に物を売るのが仕事なのだからつべこべ言うな。」と言って、マギーに気に入った高価なほうのドレスを試着させる。その美しさと言ったらなかった。(ちなみに、この映画でジュリア・ロバーツが着る5着のウェディング・ドレスは、2度のアカデミー賞に輝くアルバート・ウォルスキーの華麗なデザイン。) 【プリティ・ブライド 第12段落】 現フィアンセのボブは結婚式の予行演習を行なって、マギーが本番で動揺しないように心の準備をさせる。そして、マヌケなボブは、アイクに新郎役をさせて、体育会系丸出しの指示をいちいちして、アイクとマギーに式の手順通りに練習させる。挙句の果てにはボブは神父役までして、「・・・ここに二人を夫婦とする・・・」オルガンはウェディング・マーチを演奏し、そんな雰囲気があたりを包む。そこで誓いのキス、の練習のはずだった。すると!何とアイクとマギーが本気で熱いキスを交わしているではないか!スポーツマンのボブはアイクに顔面に一発食らわせて、「お幸せに」と早足で出て行く。アメリカ映画らしい…。 【プリティ・ブライド 第13段落】 マギーは明らかに進歩した。自分の気持ちを抑えないで、正直な自分に変身できたのだ。そしてアイクのプロポーズの言葉。「君はウェディング・ドレスを持っている。教会も予約した。バージンロードを誰かと一緒に歩く必要がある。君が愛し、君を愛している誰かと一緒に。」と。 【プリティ・ブライド 第14段落】 二人の結婚式の日が来た。小さなヘイルの町に、全米からテレビ・レポーターが実況中継をしに集まっている。この4回目の結婚式でマギーが再び「ランナウェイ・ブライド」になるか、みんな期待しているのだ。その上、4人目の花婿は、皮肉にも彼女を新聞の記事に書いたあの記者だとくれば、もうみんな黙っていられない。こんな見世物は滅多にあるものではない。 【プリティ・ブライド 第15段落】 教会の中ではアイクが花嫁マギーの到着を心配そうに待っている。まさか今度こそ、僕が相手ならマギーは逃げないだろう。でも、ちょっぴり不安だなぁ。そんな顔つきでアイクは待っている。列席者の中には、アイクの元妻とその再婚相手(ヘクター・エリゾンド)も、マギーの元フィアンセたちもボブも詰め掛けている。お人よしの集まり。平和な光景。・・・ ◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say ! 【プリティ・ブライド 第16段落】 美しい純白のドレスに身を包んだマギーが到着した。アイクは、そうだ、そうだ、いい子だ、その調子で、という眼差しをマギーに送る。しかし…教会内の荘厳な雰囲気におじけついたように、突然マギーは不安そうな顔になる。そして、ウェディング・ドレスの裾を持ち上げて、走り出すではないか。アイクは必死に教会の中から彼女が出ないように動く。でも、彼女は駆け続ける。そして通りかかった Federal Express の宅急便のバンに跳び乗って、立ち去ってしまった。バンを全速力で走って追いかけるアイク。でも、バンは遠ざかる。 【プリティ・ブライド 第17段落】 でも、最後はハッピーエンド。ヘアスタイルもウェディング・ドレスも別のに変えたマギーが、一皮剥けたように、自分にとうとう打ち勝ったかのように、落ち着いた顔で、大人の顔で、アイクと美しい丘の上で立ち尽くしている。 以上。 <もっと詳しく>からスペースを含まず4892文字/文責:幸田幸 参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集 http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm IMDb allcinema ONLINE Nostalgia.com CinemaClock.com |
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(■解説とネタばれ:2002/08/24アップ ◆俳優についてリンク更新:2003/10/06) ■テキストとリンク一部およびファイル書式更新:2004/07/09 2005/06/17更新: ◆データ追加 |
coda_sati@hotmail.com | ||||||||
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