ボーン・コレクター | |
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映画の森てんこ森■映画レヴュー | |
ボーン・コレクター (1999) | |
THE BONE COLLECTOR | |
ボーン・コレクター |
【『 ボーン・コレクター 』の解説】 映画『 ボーン・コレクター (1999) THE BONE COLLECTOR 』をレヴュー紹介します。映画『 ボーン・コレクター (1999) THE BONE COLLECTOR 』は、全米興行収入初登場第1位、7週連続ベスト 10 入りという大ヒット記録をもつ、デンゼル・ワシントン(『 タイムリミット (2003) OUT OF TIME 』『 マイ・ボディガード (2004) MAN ON FIRE 』等)主演のサスペンス。ジェフリー・ディーヴァーの同名小説「ボーン・コレクター」の映画化である。 犯罪と鑑識のスペシャリストの刑事ライムが、事故で四肢麻痺に陥り、首から上と左手薬指が動かせるだけの寝たきりの身になりながら、連続猟奇殺人の犯人捜査の陣頭に立つ。ライムはアンジェリーナ・ジョリー(『 17歳のカルテ (1999) GIRL, INTERRUPTED 』『 ブロンド・ライフ (2002) LIFE OR SOMETHING LIKE IT 』等)扮する若き婦人警官の鑑識のセンスを見抜いて、自分の片腕にして、ベッドの上から指揮して凶悪犯を追わせる。映画『 ボーン・コレクター 』は、そんなサスペンス・ミステリー。 「ボーン・コレクター」という題から、殺人をして被害者の骨を集める話かと思ったが、そうではなかった。映画『 ボーン・コレクター 』は、犯人の猟奇的殺し方が、同名の謎めいた古い本に書かれていた殺人方法と同じだと気付いて、二人が捜査に奔走する話だ。 |
■映画『 ボーン・コレクター (1999) THE BONE
COLLECTOR 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)※ご注意:『 ボーン・コレクター (1999) THE BONE
COLLECTOR 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。 >>「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ(画面の切り替え) ■「映画の森てんこ森」内にあるサスペンス・ミステリー映画レヴュー 『 ユージュアル・サスペクツ (1995) THE USUAL SUSPECTS 』 『 スリーピー・ホロウ (1999) SLEEPY HOLLOW 』 『 ギフト (2000) THE GIFT 』 『 ホワット・ライズ・ビニース (2000) WHAT LIES BENEATH 』 『 クリムゾン・リバー (2000) THE CRIMSON RIVERS / LES RIVIERES POURPRES 』 『 ドニー・ダーコ (2001) DONNIE DARKO 』 『 プロフェシー (2002) THE MOTHMAN PROPHECIES 』 『 ブラッド・ワーク (2002) BLOOD WORK 』 『 マイノリティ・リポート (2002) MINORITY REPORT 』 『 “アイデンティティー” (2003) IDENTITY 』 『 シークレット・ウインドウ (2004) SECRET WINDOW 』等があります。 |
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●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。 | |
■『 ボーン・コレクター 』のデータ 上映時間 117分 製作国 アメリカ 公開情報 SPE 初公開年月 2000/04/ ジャンル サスペンス/ミステリー 《米国コピーTagline》 |
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【『 ボーン・コレクター 』のスタッフとキャスト】 | |
監督: フィリップ・ノイス Phillip
Noyce
製作: マーティン・ブレグマン Martin Bregman ルイス・A・ストローラー Louis A. Stroller マイケル・ブレグマン Michael Bregman 原作: ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver 脚本: ジェレミー・アイアコン Jeremy Iacone 撮影: ディーン・セムラー Dean Semler 音楽: クレイグ・アームストロング Craig Armstrong 出演: デンゼル・ワシントン Denzel Washington as リンカーン・ライム アンジェリーナ・ジョリー Angelina Jolie as アメリカ・ドナヒー クイーン・ラティファ Queen Latifah as セルマ エド・オニール Ed O'Neil ルイス・ガスマン Luis Guzman マイク・マッグローン Mike McGlone リーランド・オーサー Leland Orser |
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<もっと詳しく> | |
ネタばれ御注意! このレヴューは「テキストによる映画の再現」を目指して作文しています。よって、ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。 |
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■映画『 ボーン・コレクター THE BONE COLLECTOR 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー 【ボーン・コレクター 第01段落】 主演デンゼル・ワシントンは「マルコムX」でアカデミー主演男優賞ノミネート、「グローリー」で助演男優賞受賞。「タイタンズを忘れない」「マーシャル・ロー」「クリムゾン・タイド」等、数々の映画に出演。端正な容姿とハイトーンな声に特徴がある黒人俳優だ。いつでもアカデミー主演賞をとっていい、ハリウッドで今ノリにノッている俳優と言えよう。 【ボーン・コレクター 第02段落】 共演のアンジェリーナ・ジョリーはプロのモデルの経験もあり、スタイルもいいし、顔立ちも個性的。初めは二流映画出演が多かったが、「 17 歳のカルテ」でアカデミー助演女優賞を受賞。人気も実力も伴ってきた。「 60 セカンズ」「トゥームレイダー」等に活躍のイキのいい女優さん。お父さんのジョン・ヴォイトは 1969 年「真夜中のカーボーイ」でアカデミー主演男優賞ノミネート、 1978 年「帰郷」では主演男優賞に輝く俳優だ。 【ボーン・コレクター 第03段落】 ニューヨーク警察の鑑識班のリンカーン・ライム(デンゼル・ワシントン:『 遠い夜明け (1987) CRY FREEDOM 』 『 リコシェ (1991) RICOCHET 』 『 ペリカン文書 (1993) THE PELICAN BRIEF 』 『 マーシャル・ロー (1998) THE SIEGE 』 『 タイタンズを忘れない (2000) REMEMBER THE TITANS 』 『 トレーニング デイ (2001) TRAINING DAY 』 『 ジョンQ−最後の決断− (2002) JOHN Q 』 『 きみの帰る場所/アントワン・フィッシャー (2002) ANTWONE FISHER 』 『 タイムリミット (2003) OUT OF TIME 』 『 マイ・ボディガード (2004) MAN ON FIRE 』 『 クライシス・オブ・アメリカ (2004) THE MANCHURIAN CANDIDATE 』等)がある殺人事件の現場で被害者の男性の検証をしているとき、マンホール上から鉄の塊が落ちてきた。それから4年後、彼は寝たきりの身体障害者となって、ニューヨークの街の一角の見晴らしのよい広々したアパートメント兼病室のベッドの住人となっている。 【ボーン・コレクター 第04段落】 平日は看護師兼介護の女性セルマ(クイーン・ラティファ: 『 カントリー・ベアーズ (2002) THE COUNTRY BEARS 』 『 シカゴ (2002) CHICAGO 』 『 女神が家(ウチ)にやってきた (2003) BRINGING DOWN THE HOUSE 』 『 TAXI NY (2004) TAXI 』等)に面倒を見てもらい、また週末は同僚に付き添われて闘病生活を送っていた。唯一の肉親である姉とは縁を切り、警察の年金と保険で治療費と病室賃貸費を賄っている。職務から離れている彼を訪れる人は限られていた。優秀な看護婦でもありウィットに富んで連日の介護を受け持つセルマ、心電図等の精密機械を調整するリチャード、それに弁護士の友人くらいであった。 【ボーン・コレクター 第05段落】 窓の外に飛んできては羽を休める鳥に語り掛け、最新型コンピュータ2台を足元に備えて景色や情報やチェス等のゲームを指一本のボタン操作で操り、口頭で音声コントロールの電話モードで電話をかけたりして、ライムは退屈で絶望的な生活を送っていた。毎日を生きて暮らしてはいるが、何の感動もない。輝きもない。自分の身を嘲笑し、うわべだけのジョークを飛ばす日々。 【ボーン・コレクター 第06段落】 四肢は麻痺し、動かせるのは首から上と左手薬指一本だけ、それと脳しか自由のきかないという身に彼は絶望していた。最も恐れていたのは、ひどい発作が起これば植物人間になるかもしれないということだ。ある日、見舞いに訪れた友人の弁護士に、出張後の日曜日に安楽死の手伝いを約束させる。「安楽死」とはお互い口には出さないが、良き友人同士の暗黙の約束として、ライムは彼を見送る。そのやりとりを耳にして、ドアの蔭でセルマは感傷的になっている。 【ボーン・コレクター 第07段落】 ある早朝、空港に降り立った不動産王の中年夫婦は迎えの車が来ていないのでタクシーに乗って五番街の自宅に向かわせた。バックミラーに変な人形をつっている黄色いタクシーである。うとうと眠って目を覚ました妻が外を見ると、方向違いのさびれた工場街であった。夫婦二人で必死に車を止めさせようとするが、アメリカのタクシーは強盗予防のため運転席と客席の間に透明な堅固なシールドをはめ込んであり、更にこのタクシーはドアを開けられないように細工していた。この黄色いタクシーは早朝の人っ子一人見えない裏町を猛スピードで飛ばす。 【ボーン・コレクター 第08段落】 婦人警官のアメリア・ドナヒー(アンジェリーナ・ジョリー: 『 17歳のカルテ (1999) GIRL, INTERRUPTED 』< 2000 年アカデミー助演女優賞受賞> 『 ブロンド・ライフ (2002) LIFE OR SOMETHING LIKE IT 』 『 トゥームレイダー2 (2003) LARA CROFT TOMB RAIDER: THE CRADLE OF LIFE 』 『 すべては愛のために (2003) BEYOND BORDERS 』 『 テイキング・ライブス (2004) TAKING LIVES 』 『 シャーク・テイル (2004) SHARK TALE 』 『 スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー (2004) SKY CAPTAIN AND THE WORLD OF TOMORROW 』 『 アレキサンダー (2004) ALEXANDER 』 『 Mr.&Mrs. スミス (2005) MR. AND MRS. SMITH 』等)は交通課から、1年間希望し続けていた念願の青少年課に配置が決まり、恋人と体だけの付き合いをしていた。彼との結婚に踏み切る魅力は無かった。そんなところに少年からの事件の通報が入り、一人で線路横の工場跡地に向かう。少年に指差された所に行くと、敷き詰められた砂利から人差し指が肉をそぎ取られ片手だけが突き出ていた。砂利を掻き分けるとむごい死んだ顔が現れる。数メートル離れた線路上に紙切れと鉄の 10 センチほどのボルトとサラサラした白っぽい粉が儀式めいて置かれていた。 【ボーン・コレクター 第09段落】 線路上の証拠品を守るため、そこに汽笛を鳴らして列車が近づいてきたのを止める。また付近には靴跡も残されていた。アメリアは発見者の少年に紙幣を託してインスタントカメラを近くで買ってきてもらい、死体も、線路上に残された証拠品も、足跡も(横に 10 ドル札を置いて大きさが判別できるように)写真に撮って当局に提出した。しかし、到着した能無しチュイニー部長は列車まで止めた行為をしかる。 【ボーン・コレクター 第10段落】 ライムの病室に二人の刑事が突然訪問する。前述の事件の不動産王の夫は惨殺され、妻は連れ去られており、肉をそぎ取られた人差し指には妻の指輪がはめられていた旨を二人は話し、ライムに解決に手を貸してほしいと言う。ライムは普通の身代金目当ての誘拐事件だろうから、いまさらこんな身で捜査に加わりたくないと言って二人を追い返す。二人は過去に起こった数枚の猟奇殺人の写真を置いて帰っていく。 【ボーン・コレクター 第11段落】 それを見てライムは発作を起こす。セルマが酸素吸入器を当てて素早い処置を施して治す。実はリンカーン・ライムは事故前、著名な犯罪学の学者で、書物も多数書いていた、犯罪と鑑識におけるスペシャリストであった。介護のセルマに、二人の刑事が置いていった写真をコンピュータ下にセットしてもらい、過去の猟奇殺人と今回の不動産王殺人が同種のものであると見抜く。 【ボーン・コレクター 第12段落】 そこで、一番先に現場に足を入れたアメリア・ドナヒー婦警を病室に呼ぶ。彼女に、証拠品を手際よく守った技術とセンスと誉め、鑑識の素質があるからこの事件を担当するように言う。しかしアメリアはライムの言葉に反感を覚え、素直に従えない。アメリアはライムを著名な犯罪学者で書物も数多く書いていらっしゃることは知っています、とつっけんどんに言って、心は開かない。 【ボーン・コレクター 第13段落】 ライムの病室はいまや最先端の科学機械が多数持ち込まれ、捜査の中核となった。アメリアが保存した証拠品をライムが詳しく調べると、小さな紙は 119 ページとなっており、新聞の切り取りの記事の4時という所に丸が囲まれている。そして科学班エディに分析させて、白っぽい粉は有毒公害物質アスベスト、ボルトのNSCというマークは地下の蒸気工場のものであることを見抜く。つまり、不動産王の妻はまだ生きていて、今日 11 月9日の午後4時にその場所で殺す、という犯人からのメッセージなのであった。 【ボーン・コレクター 第14段落】 今は昼の1時 30 分。ライムは刑事達を不動産王夫人救出に急行させた。この蒸気工場は午後4時に蒸気が廻るように設計されていた。犯人は不動産王夫人の両手を上げて手錠でくくり、腰も鎖で固定し、足も縛り、右腕の肉を長方形にえぐって骨が見えるようにしていた。そして蒸気の通じる太いパイプを、何と夫人の顔の真ん前に据えて逃走していた。 【ボーン・コレクター 第15段落】 あぁ、午後4時に蒸気は廻ってしまった。古いさびた建物の扉は開けることが出来ず、夫人を救出するのに間に合わなかったのだ。ライムは携帯電話でアメリアを鑑識として一番先に一人だけで現場に入るように指示する。現場の大切な証拠を台無しにしてしまうのは実は踏み込んでいく警官達なのだと強調する。ライムはアメリアに自分の鑑識道具のケースを持たせ、不気味な現場に一人入らせる。 【ボーン・コレクター 第16段落】 無残な夫人の死体を目のあたりにしたアメリアは、ライムの携帯からの指示にしたがって、夫人の縛られ方を報告し、周囲の証拠品を探す。すると、あった。またまた小さな紙切れと毛と骨が。証拠品は大事に証拠品入れ袋に保管する。次にライムは、夫人にかけられた旧式の手錠に指紋が残っているのを調べるから、夫人の手首から切り取るようにアメリアに指示する。しかし、アメリアはこればかりはできず、傷心で帰宅してしまう。 【ボーン・コレクター 第17段落】 次の事件が起こった。デート帰りの若い男性が同じ黄色のタクシーで連れ去られた。先の不動産王夫人の遺体近くに残された証拠品の紙切れの匂いと成分、および証拠品の毛がネズミであること、骨は牛であることがエディの早急な分析でわかった。このことから、次の犯行現場は廃墟となった家畜処理場だと浮かぶ。犯人はメッセージを残しているのだ。まさに、警察への挑戦状である。 【ボーン・コレクター 第18段落】 再びアメリアを先頭に、現場の家畜処理場に急行させたが、青年はネズミにからだ中を食いちぎられて絶命していた。青年の腿は深くえぐられていて、ネズミが血の匂いで寄ってくるように仕向けられていた。今回、鑑識の2回目になると、アメリアは前回のライムの指示を覚えていて、残酷な遺体の前でも手際よく正確に処理を行った。ライムはそれを高く評価し、アメリアはやはり素質があるなと微笑むのだった。犯人の残したメッセージはまたもや紙切れだった。 【ボーン・コレクター 第19段落】 ライムはアメリアに関心を抱き、コンピュータで検索調査する。すると、アメリアの父親は元警察官で、拳銃自殺していることを知る。このために素質と才能が有りながら交通課から青少年課に移る希望だった事情を知る。また過去の 1900 年代の猟奇殺人の写真に、今回の一連の事件と同じ手口と証拠品が写真で明らかなのを、能無しチュイニー部長らは見逃していたのをライムは見抜く。そして、犯人は、それを見逃していて犯人を捕まえられなかった警察をしかっているように思われ、故に、犯人は警察の身内ではないかと感じ始める。 【ボーン・コレクター 第20段落】 犯人の残していった小さな紙切れを数枚コンピュータ画面で操って、ライムとアメリアと介護のセルマが並べなおしていくうち、セルマが顔の絵だと気づく。アメリアは図書館に出向き、それが 1900 年代に書かれた忌まわしい猟奇犯罪の本の表紙に描かれていた絵であることをつきとめた。そしてページをめくると、何と殺し方が今回の連続事件と同じであるイラストが描かれていた。 【ボーン・コレクター 第21段落】 1つ目は線路そばに人差し指の骨を見せて片手を出して埋められた男性と、線路上に残された奇怪な品々も同じ。2つ目は手錠や鎖で身動きできなくされた女性が高温の蒸気をまともに浴びて溶け死んでいる絵。3つ目はからだ中をネズミに食われて死んでいる若い男性の絵。そして4つ目の絵は老人と幼女が桟橋からロープで海につるされている絵。アメリアは急いでライムに4つ目の絵を伝えた。 【ボーン・コレクター 第22段落】 ちょうどその頃、老人と幼女を乗せた黄色いタクシーはすぐに警官に追われ停車させられる。観る者はホッとする。ああ、捕まるわ、と。しかし、止められたのは、客を乗せているのに走行メーターを倒していないという理由からであった。すると運転手は即座に警官を銃で殺し、幼女の悲鳴とともに走り去った。4つ目の絵と同じ、老人と幼女だ…。 【ボーン・コレクター 第23段落】 ライムのベッドからの陣頭指揮で警察はマンハッタンの港をくまなく探す。ヘリコプターも動員されてサーチライトで捜索した。アメリアはライムから携帯で地下鉄の一番南の港に近い駅の近くの波止場をアメリアに示唆して、アメリアは二人を発見する。彼女は海に飛び込み、顔すれすれまで海水につけられている二人を救助するが、老人の方は息を引き取る。幼女は助かった。 【ボーン・コレクター 第24段落】 近くで証拠品を探し、それを能無し部長に押収されそうになり、アメリアはライムに指示された隣駅のさびれた地下室に向かう。そこに1つだけ埃にまみれていないナンバープレート状のものがあった。その数字にアメリアは見覚えがあり、必死で思い出すと、その数字はライムの病室に飾られている、警察友達からの思い出の写真の下に表記されている数字であった。またもや犯人からのメッセージだ。次はライムが殺される!・・・ ◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say ! 【ボーン・コレクター 第25段落】 そのころ道路では能無し部長チュイニーが車から降りてライムの病室に向かっている。アッ、やっぱり犯人は、何かとライムらにいちゃもんつけていた部長か!そしてライムの病室にノックの音。介護のセルマがドアから顔を出すと、胸を突かれて殺されてしまう。廊下にはさっきのチュイニー部長が血まみれで死んでいるではないか。では、犯人は誰なの? 【ボーン・コレクター 第26段落】 病室のライムは誰なのか訊くが返事はない。血のついた両手を皮手袋ごしに部屋の水道で洗う音が聞こえる。ライムに近づく犯人の正体は、実は心電図の精密機械の技師のリチャードであった。彼がライムにうらみたらしく言うには、ライムの現役時代にリチャードの仕事上の間違いを指摘したため、投獄されて6年間、警察官ということで囚人たちにいじめられ通しで、その復讐でやっているのだと。 【ボーン・コレクター 第27段落】 とっさにライムは一本指の操作をしてベッドを平坦にして、リチャードの片手を機械ではさんでしまう。血まみれのつぶれた手をどうにか引き抜いたリチャードは、又襲いかかろうとする。その時、ライムは声を出さずに何か言おうとするしぐさを見せる。それにつられてリチャードは耳をライムの口元に近づける。ライムはリチャードの耳のあたり、首筋の動脈のあたりであろうか、そこを力の限り噛み続ける。首を血まみれにしてリチャードが身を離して、ついに鋭いナイフをライムの胸に突き刺そうとしたとき、バンバーン!駆けつけたアメリアだった。手に手を重ねて二人はいとおしい表情になる。 【ボーン・コレクター 第28段落】 クリスマス飾りの病室。ベッドは真っ白なシーツだけである。ライムは死んでしまったのか?いや、死んではいなかった。車椅子に乗って上機嫌である。傍らにはアメリアがドレスアップして客を迎えている。同僚警官たちに混じって、ライムの姉一家がプレゼントを手に入ってくる。姉と亭主と子ども。縁を切ったはずだが。アメリアが言う。「お姉さんとはもう電話でお話したわ。」ニコッと笑い合う姉とアメリア。(このクリスマスパーティで、ライムとアメリアが結婚を皆に発表してお祝いすると考えるのは私だけでしょうか。) 以上。 <もっと詳しく>からスペースを含まず6838文字/文責:幸田幸 参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集 http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm IMDb allcinema ONLINE Nostalgia.com CinemaClock.com |
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(■解説とネタばれ:2002/08/24アップ ◆俳優についてリンク更新:2003/10/03) ■テキストとリンク一部およびファイル書式更新:2004/07/08 2005/05/15更新: ◆データ追加 2005/07/02更新: ◆データ追加 |
coda_sati@hotmail.com | ||||||||
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