ワイルド・スピードX2
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ワイルド・スピードX2 (2003)
2 FAST 2 FURIOUS
 映画『 ワイルド・スピードX2 (2003) 2 FAST 2 FURIOUS 』をレヴュー紹介します。

 映画『 ワイルド・スピードX2 2 FAST 2 FURIOUS 』を以下に目次的に紹介する。
■映画『 ワイルド・スピードX2 2 FAST 2 FURIOUS 』のポスター、予告編および映画データ
■映画『 ワイルド・スピードX2 2 FAST 2 FURIOUS 』の解説
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 ワイルド・スピードX2 2 FAST 2 FURIOUS 』の音楽
■映画『 ワイルド・スピードX2 2 FAST 2 FURIOUS 』のスタッフとキャスト
■映画『 ワイルド・スピードX2 2 FAST 2 FURIOUS 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 ワイルド・スピードX2 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 ワイルド・スピードX2 (2003) 2 FAST 2 FURIOUS 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 ワイルド・スピードX2 2 FAST 2 FURIOUS 』の結末
■映画『 ワイルド・スピードX2 2 FAST 2 FURIOUS 』の更新記録

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幸の鑑賞評価: 8つ星 
■映画『 ワイルド・スピードX2 2 FAST 2 FURIOUS 』のポスター、予告編および映画データ
ワイルド・スピードX2
ワイルド・スピードX2

Links:  Official Web Site
Trailers:  Quick Time3.3Mb
上映時間 Runtime: 1:47
製作国 Country: アメリカ USA
製作会社
Production Company:
Original Film
Neal H. Moritz Productions
Universal Pictures [us]
全米配給会社 Distributer: Universal Pictures [us]
全米初公開
Release Date:
2003/06/06
日本初公開
R. D. in Japan:
2003/08/23 予定
日本公開情報 : UIP
ジャンル Genre: アクション/サスペンス
Action / Thriller
MPAA Rating 指定: Rated PG-13 for street racing, violence, language and some sensuality.
日本語公式サイト 調査中
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 ワイルド・スピードX2 2 FAST 2 FURIOUS 』の解説

 映画『 ワイルド・スピードX2 』は、
トリプルX (2002) XXX 』のヴィン・ディーゼル Vin Diesel とポール・ウォーカー主演の『 ワイルド・スピード (2001) THE FAST AND THE FURIOUS 』の第二弾。『 ワイルド・スピードX2 』はハイテクのスポーツカーによる究極の高速カー・バトルに、カッコいい女性達、麻薬売買の大物を捕まえる囮捜査のエピソードを交えて、スリルとサスペンスの興奮のエンターテインメント。
 『 ワイルド・スピードX2 』の視覚効果は
ロミオ&ジュリエット (1996) WILLIAM SHAKESPEAR'S ROMEO & JULIET
スパイダー パニック! (2002) EIGHT LEGGED FREAKS
ブルークラッシュ (2002) BLUE CRUSH 』等で活躍のサド・ベーヤー。この映画『 ワイルド・スピードX2 』のハイ・スピードのレースは、『 ブルークラッシュ 』の大波のサーフィンの臨場感と似たものを感じた。凡人が出来ないことをする(或いはそのように巧みに見せて撮影する)のは凄い。カー・チェイスは諸映画で観てきたが、こんなにハイ・スピードのレースは初めてで、『 ワイルド・スピードX2 』は観る者をスカッとさせてくれる。

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■映画『 ワイルド・スピードX2 2 FAST 2 FURIOUS 』の音楽

 映画『 ワイルド・スピードX2 』の音楽は
ブラス! (1996) BRASSED OFF
007/ワールド・イズ・ノット・イナフ (1999) THE WORLD IS NOT ENOUGH
ズーランダー (2001) ZOOLANDER
クン・パオ:燃えよ鉄拳 (2002) KUNG POW: ENTER THE FIST
チェンジング・レーン (2002) CHANGING LANES
イナフ (2002) ENOUGH
007/ダイ・アナザー・デイ (2002) DIE ANOTHER DAY 』のデヴィッド・アーノルド。
歌は『 アリ (2001) ALI
アダルト♂スクール (2003) OLD SCHOOL 』のR・ケリー( Robert Sylvester Kelly )。
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【『 ワイルド・スピードX2 』のスタッフとキャスト】
監督: ジョン・シングルトン John Singleton (Directed by)
製作: ニール・H・モリッツ Neal H. Moritz (producer)
製作総指揮: マイケル・フォトレル Michael Fottrell (executive producer)
    リー・R・メイズ Lee R. Mayes (executive producer)
キャラクター: ゲイリー・スコット・トンプソン Gary Scott Thompson (characters)
原作: マイケル・ブラント Michael Brandt (story)
    デレク・ハース Derek Haas (story)
    ゲイリー・スコット・トンプソン Gary Scott Thompson (story)
脚本: マイケル・ブラント Michael Brandt (screenplay)
    デレク・ハース Derek Haas (screenplay)
撮影: マシュー・F・レオネッティ Matthew F. Leonetti (Cinematography by)
編集: ブルース・キャノン Bruce Cannon (Film Editing by)
    ダラス・プエット Dallas Puett (Film Editing by)
視覚効果: サド・ベーヤー Thad Beier (Visual Effects)
音楽: デヴィッド・アーノルド David Arnold (Original Music by)
    R・ケリー R. Kelly (song)
    ルダクリス Ludacris (song "Act A Fool")
    ジョー・バッデン Joe Budden (song "Pump It Up")

出演: ポール・ウォーカー Paul Walker as Brian O'Conner ブライアン・オコナー
    タイリース・ギブソン Tyrese Gibson as Roman Pearce ローマン・ピアス
    コール・ハウザー Cole Hauser as Carter Verone カーター・ヴェローネ
    エヴァ・メンデス Eva Mendes as Monica Fuentes モニカ・フェンテス
    ルダクリス Ludacris as Tej テジ
    デボン・アオキ(デヴォン青木) Devon Aoki as Suki スキ
    マイケル・イーリー Michael Ealy as Slap Jack スラップ・ジャック
    ジョン・チナティエンポ John Cenatiempo as Korpi コルポ
    トロイ・ブラウン Troy Brown as Paul Hackett ポール・ハケット
    コーリー・マイケル・ユーバンク Corey Michael Eubanks as Max Campisi マックス・カンピジ
    トロイ・ロビンソン Troy Robinson as Feliz Vispone フェリツ・ヴィプポネ 
    トム・バリー Thom Barry as Agent Bilkins ビルキンズ捜査官
    ジェームズ・レマー James Remar as Agent Markham マーカム捜査官
    マーク・マコーレー Marc Macaulay as Agent 捜査官
    マーク・ブーン・ジュニア Mark Boone Junior as Detective Whitworth ホィットワース刑事
    マット・ガリニ Matt Gallini as Enrique エンリケ
    ロベルト・サンチェス Roberto 'Sanz' Sanchez as Roberto ロベルト

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ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『 ワイルド・スピードX2 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー
 私は日本公開前に字幕スーパーなしの英語で観たので、わかる範囲でレヴューします。映画データについては調査した時点と公開される時点で異なる場合があります。本作の内容については、語学力と経験・常識不足のため、間違いや勘違いや適切でない表現があるかもしれません。どうかご理解賜りますようお願いいたします。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。
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【ワイルド・スピードX2 第01段落】  UNIVERSAL のロゴがマシンのタイヤ・ホイールに変わっていく"遊び"で、いかにもハイ・スピードのカー・レースの話という印象で映画は始まる。ここはフロリダ州マイアミ Miami, Florida 。車マニアの若者達が夜のマイアミの街に集結して奇声を上げている。ラップのBGMが鳴り響き、ムードはますますハイに。

【ワイルド・スピードX2 第02段落】  「道路閉鎖 ROAD CLOSED 」という偽物の標識を一般道路上に立てて、これから超高速カー・バトルを始めようとしているのだ。これを仕切っているのは、ハイテク・マシンのガレージを経営しているテジ(ルダクリス)。ルダクリスはこの映画の中でBGで歌っているラッパーでもある。彼はブライアン・オコナー(ポール・ウォーカー:
タイムライン (2003) TIMELINE
NOEL ノエル (2004) NOEL
イントゥ・ザ・ブルー (2005) INTO THE BLUE
南極物語 (2006) EIGHT BELOW 』等に出演)にケータイをかけて、あと4分でレースを始めるけど参加するかい、と誘う。ブライアンは華麗なドライヴィングで車をかっ飛ばして、レース場にすぐに現れた。掛け金 35 ドル($1=¥ 120 換算で 4,200 円)をテジに渡す。そして4台のマシンは夜の深閑とした街を超高速で駆け抜ける。

【ワイルド・スピードX2 第03段落】  レース・カーだから、オートマチックではなくてレバーチェンジを激しくするタイプのマシンだ。シフトを変える度にジェット・エンジンを吹かすような強烈な刺激音が聞こえる。地響きと共に轟音をたてて猛進する4台は暫くは団子状になってS字走行し、最後のターンでブライアンの車がトップに踊り出た。時速 100 マイル(1 mile =約 1.6 km 換算で 160 キロ)は出ている。(映画の後半ではもっともっと高速になる。真似してもらっては困るけど!) 橋が上がっていって、ブライアンの車は大きくジャンプして着地。女性ドライバーのスキ(デヴォン・アオキ:
シン・シティ (2005) SIN CITY 』等に出演)も勇敢にもジャンプして着地成功。あとの2台は橋を回避してしまったのと、ペプシの大看板に激突してリタイヤ。結局ブライアンが勝って、観衆から集めた掛け金をゲットする。お金の一部は仕切り役のテジに渡す義理堅さも見せるブライアンだ。

【ワイルド・スピードX2 第04段落】  前回の第一弾『 ワイルド・スピード (2001) THE FAST AND THE FURIOUS 』にも主演していたポール・ウォーカーは 6' 3" (約 190 cm )の長身に、ブロンドの髪が綺麗。子供時代からCF出演しており、ピープル誌 People Magazine の「 2001 年度で世界で最も美しい人達 50 人 the 50 Most Beautiful Persons in the world 」に選出されている。このポスターの顔は全然違って、ワイルドに写しすぎているみたい。映画でのポール・ウォーカーは、もっとずっとチャーミングだ。でもハンサムのみならず、カリフォルニア・コミュニティ・カレッジ California Community College で海洋生物学を専攻した頭脳から来る理知的魅力も備え、ポスト・トム・クルーズ Tom Cruise と期待されているらしい人気上昇中の俳優である。

【ワイルド・スピードX2 第05段落】  ポール・ウォーカー扮すブライアン・オコナーは、第一弾の方で、ヴィン・ディーゼルが演じたトレイラー・ハイジャッカーを無実と信じて逃がしたことから、LAPD(ロサンゼルス市警)の職を失っている。それで、続編の当作品を製作するに当たって、ユニヴァーサル・スタジオは二つの台本を用意したそうだ。一つはヴィン・ディーゼルを再び主役に持ってくるもので、もう一つはヴィン・ディーゼルが復帰しない場合を考えた別のストーリー展開である。結果は後者になった。キャラクターと原作のゲイリー・スコット・トンプソンは
インビジブル (2000) HOLLOW MAN 』も書いた人だから、娯楽性の高い作品が得意と見える。それに、製作のニール・H・モリッツと製作総指揮のマイケル・フォトレルは
トリプルX (2002) XXX 』を始め、
メラニーは行く! (2002) SWEET HOME ALABAMA 』等にも携わっている。

【ワイルド・スピードX2 第06段落】  登場するマシンは、MAZDA RX-7、HONDA S2000、NISSAN SKYLINE R34 GT-R、TOYOTA SUPRA という日本のスポーツカーのオンパレードである。車に詳しい方は特にご機嫌で観られるだろう。タイトルの『 2 Fast 2 Furious 』は、『 Too Fast Too Furious (速すぎ猛烈すぎる)』のこと。ワーキング・タイトルは『 The Fast and the Furious 2 』と呼ばれている。

【ワイルド・スピードX2 第07段落】  女性ドライバーのスキに扮するデボン・アオキ(デヴォン青木)は、その苗字から推察できるように、日系のコケティッシュな魅力の新進女優だ。父親は、 40 年前に渡米して、BENIHANA of TOKYO ベニハナ・レストランチェーンで大成功したロッキー青木氏。母親はドイツ系イギリス人のパム・プライス Pam Price という芸術家だそうだ。デヴォンはシャネル CHANEL やランコム LANCOME やヴォーグ VOGUE という超一流ファッション業界のトップモデルとして君臨し、日本の「桃の天然水」のCFにも出ていた。オリエンタルな雰囲気と二人といないであろう独特のマスクが覚えやすい。映画出演はこの作品が最初。この役を獲得したとき彼女は車の運転ができなかったという嘘のような話だ。プロのスタント・レーサーに映画の準備のために指導してもらったという。

【ワイルド・スピードX2 第08段落】  さて、夜の街の違法カー・レースが終わるとパトカーが押し寄せてきた。みんな蜘蛛の子を散らすように逃走するが、ブライアンは車をライフル射撃されて捕まってしまった。彼は元来LAPDの警察官で今は失職中であるから、FBIとしたら、彼にある取引を持ちかける。カーター・ヴェローネという大物犯罪者の囮(おとり)捜査をしてくれたら職に戻してくれるというのだ。囮捜査は英語で" Undercover "という。(
アンダーカバー・ブラザー (2002) UNDERCOVER BROTHER 』参照) カーター・ヴェローネは表は穏やかな実業家だが、裏の顔は、麻薬売買で設けた不法なお金を合法化している悪徳犯罪人だ。街のカー・レーシングに関与して隠して仕事をしているから、高速マシンを乗りこなすテクニックの持ち主ブライアンをFBIは是非とも必要としているのだ。

【ワイルド・スピードX2 第09段落】  ブライアンは一つの条件を出した。パートナーを自分に選ばせてくれということだ。FBI側のビルキンズ捜査官(トム・バリー:
アポロ13 (1995) APOLLO 13
エアフォース・ワン (1997) AIR FORCE ONE 』等に出演)やマーカム捜査官(ジェームズ・レマー:
ホワット・ライズ・ビニース (2000) WHAT LIES BENEATH 』等に出演)や捜査官(マーク・マコーレー:
シザーハンズ (1990) EDWARD SCISSORHANDS
トゥルーマン・ショー (1998) THE TRUMAN SHOW 』等に出演)はしぶしぶ了承する。

【ワイルド・スピードX2 第10段落】  ブライアンはバーズトウ・スピードウェイ Barstow Speedway というほこりっぽい所で車の激突競技 demolition derby をしているローマン・ピアス(タイリース・ギブソン:
フライト・オブ・フェニックス (2004) FLIGHT OF THE PHOENIX
フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い (2005) FOUR BROTHERS 』等に出演)を訪れた。ブライアンとローマンは幼馴染でありながら、ブライアンは警官として、チンピラのローマンを捕まえて留置場に3年も入れたので、ローマンは再会するやいなや不機嫌な態度を剥き出しにする。ローマンの愛称で「ローム」と呼ぶと、それは仲間にしか呼ばせないと怒り、取っ組み合いの喧嘩をする始末。ブライアンは、囮捜査のドライバーになれば前科は取り消しになるという取引を示し、ローマンは引き受けることになった。

【ワイルド・スピードX2 第11段落】  ローマン・ピアス役のタイリース・ギブソンは、『 ズーランダー (2001) ZOOLANDER 』にもカメオ出演しているスーパーモデルのタイソン・ベックフォード Tyson Beckford によく間違われるそうだ。タイリース自身も 17 歳でモデルを始めていて、現在は「 GUESS? 」という雑誌の専属モデルだ。アフリカ系アメリカ人で、切れ長の目が美しい。この人はピープル誌 People Magazine の「 2000 年度で最もセクシーな男 the Sexiest Men of the Year 」の一人に選出されているのだそうだ。タイリースはまた 14 歳から音楽方面でも活躍しており、デビューアルバム" TYRESE "は 100 万枚以上売れたという実績がある。

【ワイルド・スピードX2 第12段落】  ブライアンとローマンは、9ヶ月先に囮捜査で潜入している女性捜査官モニカ・フェンテス(エヴァ・メンデス)と落ち合って、カッコいいマシンを提供される。2台あるうち、ローマンは青い YENKO CAMARO を選んだ。ブライアンは黄金色の三菱だ。早速、車に乗って出発するが、ブライアンのテクニックの凄さはここでも紹介される。助手席に座らせたモニカの顔をじっと見つめたまま、前を見ないで公道を高速で疾走するのだ。そして信号になると、ピタッと停車線で止まるという信じられない技術。テキサス州ヒューストン Houston, Texas 生まれでLAとマイアミ育ちという、モニカ役のエヴァ・メンデスはキューバ系アメリカ人であるように、この映画は舞台がマイアミであるのでヒスパニックの人たちの出演が目立つ。スペイン語も自然に会話に出てくる。

【ワイルド・スピードX2 第13段落】  豪邸に到着した。身体検査を受けて、主人のカーター・ヴェローネ(コール・ハウザー)と二人は初対面する。 24 km 離れた所にある車のグローブボックスから小包を一番早く持ち帰った者が部下になれるというカー・レースの説明を受ける。総勢8台ほどのマシンがダッシュを開始した。因みに、コール・ハウザーは凄い家柄の人物のようだ。ひ祖父のハリー・M・ワーナー Harry M. Warner はワーナー・ブラザーズ Warner Bros. Studios の創始者。祖父は作家のドワイト・ハウザー Dwight Hauser と、前・警察長官。父は俳優のウィングス・ハウザー Wings Hauser 、母はワーナー・シスターズ Warner Sisters の創始者キャシー・ワーナー Cassie Warner である。

【ワイルド・スピードX2 第14段落】  マシンのドライバーやブライアンの仲間やカーターの部下では、スラップ・ジャック役のマイケル・イーリーが
Kissingジェシカ (2001) KISSING JESSICA STEIN
9デイズ (2002) BAD COMPANY 』等に出演、それに、他の映画でスタントを主にやっている面々も出演している。コルポ役のジョン・チナティエンポは
マーシャル・ロー (1998) THE SIEGE
リトル★ニッキー (2000) LITTLE NICKY
デンジャラス・ビューティー (2001) MISS CONGENIALITY
パール・ハーバー (2001) PEARL HARBOR
運命の女 (2002) UNFAITHFUL
10日間で男を上手にフル方法 (2003) HOW TO LOSE A GUY IN 10 DAYS
N.Y.式ハッピー・セラピー (2003) ANGER MANAGEMENT
ハンテッド (2003) THE HUNTED 』等でスタントで多出演。ポール・ハケット役のトロイ・ブラウンは
逃亡者 (1993) THE FUGITIVE
リーサル・ウェポン4 (1998) LETHAL WEAPON 4
交渉人 (1998) THE NEGOTIATOR
パトリオット (2000) THE PATRIOT
ウインドトーカーズ (2002) WINDTALKERS
マトリックス リローデッド (2003) THE MATRIX RELOADED 』等でスタントで多出演。マックス・カンピジ役のコーリー・マイケル・ユーバンクは
マーズ・アタック! (1996) MARS ATTACKS!
オーシャンズ11 (2001) OCEAN'S ELEVEN 』等でスタントで多出演。フェリツ・ヴィプポネ役のトロイ・ロビンソンは
コンフェッション (2002) CONFESSIONS OF A DANGEROUS MIND 』でジョージ・クルーニー George Clooney のダブル、
シャンハイ・ナイト (2003) SHANGHAI KNIGHTS 』等でスタントをしている。

【ワイルド・スピードX2 第15段落】  このシーンも凄い迫力だ。どんな上手いスタントマンが運転しているのだろう。人間業でない超スピードの疾走で、追い抜きもスルリスルリと迅速で滑らか、高速道路を逆走さえする。トラックの間を二人の車はすり抜けるが、後続の車はトラックに挟まれて大破という危険シーンもある。こうしながら事故でリタイヤのマシンが続出し、ブライアンとローマンは先頭でヨット置き場のような所に着いた。ここで該当の車を探して、グローブボックスから茶封筒を取り出すと、少し遅れて到着した他の車やパトカーをくぐり抜けて一目散で二人の車は疾走した。ブライアンとローマンのペアはこうして勝って、カーター・ヴェローネに雇われる事に成功した。先ずは囮捜査の始まりである。捜査官のモニカはカーターの親密な女性と化けている。

【ワイルド・スピードX2 第16段落】  また凄いレースの見所がある。カーター・ヴェローネ側のドライバー達とブライアンとローマン組が、リレー方式でレースする場面。一組目で走ったローマンは大分遅れをとってしまってブライアンにバトンタッチ。ブライアンは遅れを取り戻すよう、全速力で走る。時速 120 マイル(約 192 km )で公道をぶっ飛ばし、挙げ句は正面衝突直前まで相手に向かっていくのだ。回避した相手が負けた。

【ワイルド・スピードX2 第17段落】  カーター・ヴェローネは警察の一部も賄賂で自分の傘下にしているのでたちが悪い。ホィットワース刑事(マーク・ブーン・ジュニア)にも脅して、寝返らないように痛そうなネズミの拷問をする。裏切れば妻子にも同様にすると言われ、刑事はどうしようもない。警察はカーターの動くのを待って、すぐ行動できる体勢にある。そんな時、ブライアンの許にモニカが隠密で重大なことを伝えに来た。麻薬の金をブライアン達がカーターに運び終えると、カーターはその時点で殺すつもりだということを。そこへカーターの部下エンリケ(マット・ガリニ)とロベルト(ロベルト・サンチェス)が彼女の行動を怪しんで追って来た。これでモニカも素性が割れて危なくなるかもしれない。

【ワイルド・スピードX2 第18段落】  二人はFBIのビルキンズ捜査官やマーカム捜査官に、運び屋の仕事のレースが終わったら射殺されることを話すが、走らなければ刑務所行きだとそっけなく言われてしまう。やるしかない。そして、当日。警察はカーター・ヴェローネの尻尾を掴もうと躍起となってスタンバイしている。パトカーにヘリコプターが待機していて物々しい雰囲気だ。ドラッグ売買で得た大金はノース・ビーチ North Beach のある場所に隠されていて、それをブライアンとローマンは車に積んで出発。ここから警察相手のカー・チェイスが始まる。猛スピードで公道をぶっ飛ばして、何台も何台も追い抜く。ヘリからの銃撃で車の側面を破損させられると、体を乗り出して、正に奇跡の修復。市街地に入ってもジグザグ走法でパトカーをかわして進む。・・・

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◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


【ワイルド・スピードX2 第19段落】  すると、ブライアンとローマンの車はあるガレージに吸い込まれるように入っていった。ガレージと言っても倉庫のように大きい、テジのガレージだ。パトカーの群れがその前に立ちはだかっている。その時、ガレージの数十あるシャッターがふいに開いて、中からスポーツカーがぞくぞくと出てきた。百台だろうか、二百台だろうか、どれがどれだか分からない。どれもカラフルに踊り出てくる。その中に紛れてブライアンとローマンの二台も出てきて、進路を西に取った。警察が追って捕まえると、ブライアンとローマンではなくて、何と、替え玉のスキとテジだった。

【ワイルド・スピードX2 第20段落】  その間にブライアンとローマンは別の青と赤の車に乗って、警察をまいて逃走に成功。札束の大金も積んでいる。二人はゴールであるカーター・ヴェローネに札束を届けるわけだが、ローマンにわざと別行動を取らせた。独りでカーターの許に到着したブライアンは、札束を届けたことをカーターに見せるが、残りの半分はローマンが持っていると話す。ここでブライアンはカーターに殺されそうになるが、間一髪でローマンが到着してブライアンを救う。するとカーターはモニカを連れてボートに乗ってしまった。カーターはモニカの裏切りを察知しているようで、彼女をボートの地下室に入れてしまった。

【ワイルド・スピードX2 第21段落】  ここはビスケイン湾 Biscayne Bay という美しい景色のところだ。ブライアンとローマンは、カーターのボートの進む海岸線に平行に車を走らせている。囮捜査官のモニカを救わねばならないし、カーターを捕らえなければならない。暫くは時速 90 マイル(約 144 km )で走っていたが、何を思ったか、運転するブライアンは速度を 120 マイルに上げて、ボートの上に華麗な大ジャンプ! この地点はビスケイン砂洲(さす) Key Biscayne 上のケープ・フロリダ州立公園 Cape Florida State Park で撮影された。青いカマロがジャンプする為の傾斜路となる新しい桟橋をスタッフは用意して、このジャンプ・シーンは撮られたそうだ。カマロからはエンジンと燃料とブレイキ系統が排除され、ビスケイン湾がオイルやガソリンで汚染されないようにきちんと配慮されていたのは偉いと思った。それに、幸運なことに、この大ジャンプ・シーンの撮影は数回かかると思われていたのが、たった一回でクリア。

【ワイルド・スピードX2 第22段落】  モ二カは保護できたし、悪徳組織のボス、カーター・ヴェローネは負傷させて逮捕できた。麻薬の汚いお金は無事にFBIが没収する。こうして囮捜査は成功に終わる。約束通り、ブライアンとローマンの前科は犯罪記録から抹消されて、これからは晴れて堂々と暮らしていけるのだ。さて、これからどうしようか? 二人でガレージでも経営するか? でも、元になるものは? 実は、お腹に札束を数束隠し持っていて、ケラケラ笑って映画は楽しく終わる。

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず8171文字/文責:幸田幸

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      公式サイト(英語版)
       http://www.thefastandthefurious.com/
      SPORTS&DRESSUP MEETING
       http://www.sportsland-sugo.co.jp/2003/030503/sdfevents.html
      流行予測
       http://www.geocities.co.jp/PowderRoom-Rose/2611/ryuukou.html
      Roger Ebert, Chicago Sun-Times
       http://www.suntimes.com/ebert/ebert_reviews/2003/06/060603.html

いつも参考にしておりますallcinema ONLINE さんには、2003年07月13日の時点で[ 解説 ]は出ていませんので、これをアップしました。Thanks to allcinema ONLINE.
■映画『 ワイルド・スピードX2 』の更新記録
2003/07/13新規: ファイル作成
2004/12/25更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
2005/09/30更新: ◆データ追加
2006/04/22更新: ◆データ追加
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幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
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