マーズ・アタック！＠映画の森てんこ森

マーズ・アタック！
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映画の森てんこ森■映画レヴュー
マーズ・アタック！　(1996)
MARS ATTACKS!
映画『マーズ・アタック！　(1996) MARS ATTACKS! 』を以下に目次別に紹介する。 ■映画『マーズ・アタック！　(1996) MARS ATTACKS! 』の解説　ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。 ■映画『マーズ・アタック！　(1996) MARS ATTACKS! 』のトリビア ■映画『マーズ・アタック！　(1996) MARS ATTACKS! 』のデータ ■映画『マーズ・アタック！　(1996) MARS ATTACKS! 』のスタッフとキャスト ■映画『マーズ・アタック！　(1996) MARS ATTACKS! 』の＜もっと詳しく＞　＜もっと詳しく＞は映画『マーズ・アタック！　(1996) MARS ATTACKS! 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー（あらすじとネタバレ）です。※ご注意：映画『マーズ・アタック！　(1996) MARS ATTACKS! 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。 ■映画『マーズ・アタック！　(1996) MARS ATTACKS! 』の更新記録 >>「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ（画面の切り替え）
■映画『マーズ・アタック！　(1996) MARS ATTACKS! 』の解説
マーズ・アタック！	【『マーズ・アタック！　(1996) MARS ATTACKS! 』の解説】　映画『マーズ・アタック！　(1996) MARS ATTACKS! 』を紹介します。映画『マーズ・アタック！　(1996) MARS ATTACKS! 』の監督・製作のティム・バートンはハリウッドきっての「オタク」。「バットマン」シリーズ『シザーハンズ　(1990) EDWARD SCISSORHANDS 』『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス　(1993) THE NIGHTMARE BEFORE CHRISTMAS 』『スリーピー・ホロウ　(1999) SLEEPY HOLLOW 』『 PLANET OF THE APES　猿の惑星　(2001) PLANET OF THE APES 』『ビッグ・フィッシュ　(2003) BIG FISH 』『チャーリーとチョコレート工場　(2005) CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY 』など特異な作風が特徴。この『マーズ・アタック! 』でエイリアン役のリサ・マリーと婚約したんだって。（※リサ･マリーとは1992-2001年まで長い間婚約、2001年10月から現在〔2004/07/08〕はヘレナ・ボナム＝カーターと婚約中。ヘレナ・ボナム＝カーターとの間にビリーという息子がいる。）　このオタク監督は、ローランド・エメリッヒ監督、ウィル・スミス出演の「インデペンデンス・デイ（ＩＤ４）」を意識してわざと並行して製作し、「ＩＤ４」と同時の 1996 年に『マーズ・アタック! 』を公開した。ＳＦ宇宙人モノの真面目派作品「ＩＤ４」のつまらなさを嘲笑うかのように、徹底したコメディのお馬鹿映画『マーズ・アタック! 』を作った。だから『マーズ・アタック! 』はＢ級映画と言われるが、それでいて、ころころ殺されていく大勢の豪華キャストのもったいない使い方といい、要所のＣＧと超コメディ要素が満載され、何億ドルをかけた前者とは別の方面で出費した、超一流のＢ級映画だ。この映画で笑い転げない人はいないと確信するから、充実さでは、かえってＡ級映画だと言えるかも。
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
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■映画『マーズ・アタック！　(1996) MARS ATTACKS! 』のトリビア
「映画の森てんこ森」内にあるＳＦ映画レヴュー（2004/07/08現在）『未来世紀ブラジル　(1985) BRAZIL 』『マトリックス　(1999) THE MATRIX 』『ミッション・トゥ・マーズ　(2000) MISSION TO MARS 』『マイノリティ・リポート (2002) MINORITY REPORT 』『ソラリス　(2002) SOLARIS 』『タイムマシン　(2002) THE TIME MACHINE 』『トレジャー・プラネット　(2002) TREASURE PLANET 』『スパイダーマン　(2002) SPIDER-MAN 』『２８日後...　(2002) 28 DAYS LATER 』『デアデビル　(2003) DAREDEVIL 』『バレットモンク　(2003) BULLETPROOF MONK 』『リーグ・オブ・レジェンド／時空を超えた戦い　(2003) THE LEAGUE OF EXTRAORDINARY GENTLEMEN 』『マトリックス　リローデッド　(2003) THE MATRIX RELOADED 』等があります。
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■映画『マーズ・アタック！　(1996) MARS ATTACKS! 』のデータ
上映時間 105分　製作国アメリカ　公開情報ワーナー　初公開年月 1997/03 　ジャンルＳＦ／コメディ
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■映画『マーズ・アタック！　(1996) MARS ATTACKS! 』のスタッフとキャスト
監督：ティム・バートン　Tim Burton 製作：ティム・バートン　Tim Burton 　　　　ラリー・フランコ　Larry Franco 脚本：ジョナサン・ジェムズ　Jonathan Gems 撮影：ピーター・サシツキー　Peter Suschitzky 音楽：ダニー・エルフマン　Danny Elfman 出演：ジャック・ニコルソン　Jack Nicholson 　　　　グレン・クローズ　Glenn Close 　　　　アネット・ベニング　Annette Bening 　　　　ピアース・ブロスナン　Pierce Brosnan 　　　　ダニー・デヴィート　Danny DeVito 　　　　マーティン・ショート　Martin Short 　　　　サラ・ジェシカ・パーカー　Sarah Jessica Parker 　　　　マイケル・Ｊ・フォックス　Michael J.Fox 　　　　ロッド・スタイガー　Rod Steiger 　　　　トム・ジョーンズ　Tom Jones 　　　　ルーカス・ハース　Lukas Haas 　　　　ナタリー・ポートマン　Natalie Portman 　　　　ジム・ブラウン　Jim Brown 　　　　リサ・マリー　Lisa Marie 　　　　シルヴィア・シドニー　Sylvia Sidney 　　　　ジョー・ドン・ベイカー　Joe Don Baker 　　　　パム・グリア　Pam Grier 　　　　ポール・ウィンフィールド　Paul Winfield 　　　　イエジー・スコリモフスキー　Jerzy Skolimowski 　　　　バーベット・シュローダー　Barbet Schroeder
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ネタばれ御注意！　このレヴューは「テキストによる映画の再現」を目指して作文しています。よって、ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『マーズ・アタック！　(1996) MARS ATTACKS! 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー【マーズ・アタック！　第01段落】　　米国大統領役のジャック・ニコルソンは若き 69 年、当時の新感覚映画『イージー・ライダー　(1969) EASY RIDER 』で新鋭ピーター・フォンダと共演し、アカデミー助演男優賞にノミネートされて以来、現在まで主演・助演賞で合計 11 回ノミネート。そしてアカデミー賞受賞は、 75 年「カッコーの巣の上で」、 97年「恋愛小説家」で主演男優賞受賞、 83 年「愛と追憶の日々」で助演男優賞受賞と素晴らしい成績を残す。このように彼は実績のある渋い俳優だが、この映画ではズッコケタ役なので、観る方はたまげるだろう。【マーズ・アタック！　第02段落】　　ニコルソンを始め、キャストは有名人がぞろぞろ出演。超豪華なメンバーだ。それでいて、悪ガキ的な火星人に翻弄され、簡単に殺されていくから、何とももったいない、贅沢な俳優の使い方だ。これがティム・バートン監督の狙いなのだろう。【マーズ・アタック！　第03段落】　　出演者は、ジャック・ニコルソン／ピアース・ブロスナン／アネット・ベニング／ダニー・デヴィート／マーティン・ショート／サラ・ジェシカ・パーカー／マイケル・Ｊ・フォックス／ロッド・スタイガー／歌手のトム・ジョーンズ／ルーカス・ハース／ナタリー・ポートマン／ジム・ブラウン／リサ・マリー／シルヴィア・シドニー／ジョー・ドン・ベイカー／パム・グリア／ポール・ウィンフィールド／イエジー・スコリモフスキー／バーベット・シュローダーらの豪華な顔ぶれだ。【マーズ・アタック！　第04段落】　　映画の冒頭のシーン。舞台はアメリカの片田舎の農村地帯。牛の大群が火をつけられて野道を暴走している。怯え、不思議がる農家の人々。この牛の群れは、空飛ぶ円盤に火をつけられたのだ。マーシャン（火星人）たちはマーズ（火星）からやって来て、アタック（攻撃）を開始したのだ。これは、東洋の話で戦国時代に斉の田単が燕軍の包囲を破った計略と相通ずるところがある。つまり、牛の角や尾に、火のついた「たいまつ」を結び付けて、不意に敵陣を襲撃するはかりごとの「火牛計（かぎゅうのけい）」だ。（参照：三省堂「大明解漢和辞典」）【マーズ・アタック！　第05段落】　　ここで観客は思い当たる。さっき、映画が始まったときワーナー・ブラザーズのロゴマークが定番通り出てきたが、このマークの後ろに小さな円盤が飛んでいたなぁ、と。そうか、あの空飛ぶ円盤が地球に悪さを開始したんだ。人間を攻撃する前に、先ず地球の動物から手始めに。音楽のＤ・エルフマンのわくわくするテーマ曲もよかったし。【マーズ・アタック！　第06段落】　　そんな時、円盤の大編隊がハッブル宇宙望遠鏡によって確認された。ＮＡＳＡ管轄下の the Hubble Space Telescope は、高度約 600 キロメートルの軌道をまわる、直径 2.4 メートルの反射望遠鏡。大気の影響を受けないため、鮮明な天体写真を撮ることができる。【マーズ・アタック！　第07段落】　　ジャック・デイル大統領（ジャック・ニコルソン：『郵便配達は二度ベルを鳴らす　(1981) THE POSTMAN ALWAYS RINGS TWICE 』『イージー・ライダー　(1969) EASY RIDER 』『シャイニング　(1980) THE SHINING 』『バットマン　(1989) BATMAN 』『マーズ・アタック！　(1996) MARS ATTACKS! 』『アバウト・シュミット　(2002) ABOUT SCHMIDT 』『Ｎ.Ｙ式ハッピー・セラピー　(2003) ANGER MANAGEMENT 』『恋愛適齢期　(2003) SOMETHING'S GOTTA GIVE 』等）は、大統領夫人である美しい妻マーシャ・デイル（グレン・クローズ：『ル・ディヴォース／パリに恋して (2003) LE DIVORCE 』『ステップフォード・ワイフ　(2004) THE STEPFORD WIVES 』等）と娘のタフィー・デイル（ナタリー・ポートマン：『コールドマウンテン　(2003) COLD MOUNTAIN 』『クローサー　(2004) CLOSER 』『スター・ウォーズ　エピソード３／シスの復讐　(2005) STAR WARS: EPISODE III - REVENGE OF THE SITH 』等）とホワイト・ハウスにいる。家族にはメチャ弱い、選挙とＴＶ映りのことしか頭にない大統領だ。それが火星人襲来と聞いて焦った。直ちに部下達の意見を聞く。【マーズ・アタック！　第08段落】　　ホワイト・ハウス会議室。円盤の大編隊の発見と火星人襲来の報告に対して、大統領報道官ジェリー・ロス（マーティン・ショート）は、大統領への国民の人気面の影響ばかり気にして、具体案は出せない。大統領の側近で専門家の大学教授でもあるドナルド・ケスラー（ピアース・ブロスナン：『ミセス・ダウト　(1993) MRS. DOUBTFIRE 』『マーズ・アタック！　(1996) MARS ATTACKS! 』『００７／ワールド・イズ・ノット・イナフ　(1999) THE WORLD IS NOT ENOUGH 』『００７／ダイ・アナザー・デイ　(2002) DIE ANOTHER DAY 』『ダイヤモンド・イン・パラダイス　(2004) AFTER THE SUNSET 』等）は、発達した文明なら定義上は野蛮ではないと、答えになっているのか、いないのかわからないようなコメントだが、すました顔でもっともらしく言う。それで、火星人は友好的だと判断してしまうデイル大統領。【マーズ・アタック！　第09段落】　　大統領は国民に対して緊急メッセージを行うことになった。ＴＶ映りのよいスーツ選びと、国民受けするカッコいいスピーチのことばかり気をもむ姿を見ると、あぁ、大統領って、内情はああなのかな、なんて思ってしまう。スピーチだって、側近が作成してくれるのだから。報道官ジェリーには、立派な政治家の雰囲気に満ちていながら親しみのある原稿を頼むよ、と注文をつけていて、ちっとも火星人襲来の緊迫感は待たない。【マーズ・アタック！　第10段落】　　火星人が敵対的でないと判断した米国政府は、ネバダ州の砂漠で遂に火星人を迎えることに決定。お茶の間の人々はテレビ中継に釘付けだ。そして、ネバダの砂漠の火星人との「ご対面」地では、ＧＮＮ（ＣＮＮのもじり）のレポーターのジェイソン・ストーン（マイケル・Ｊ・フォックス：『バック・トゥ・ザ・フューチャー　(1985) BACK TO THE FUTURE 』『ティーン・ウルフ　(1985) TEEN WOLF 』『摩天楼（ニューヨーク）はバラ色に　(1986) THE SECRET OF MY SUCCESS 』『バック・トゥ・ザ・フューチャーＰＡＲＴ２　(1989) BACK TO THE FUTURE PART II 』『バック・トゥ・ザ・フューチャーＰＡＲＴ３　(1990) BACK TO THE FUTURE PART III 』等）がマイクを手に実況中継している。そして、おびただしい数の群集が集まっていて、火星人の到着をじっと待っている様子を報道する。【マーズ・アタック！　第11段落】　　そこに宇宙船、遂に到来！「インデペンデンス・デイ」では一つの町のように巨大なＵＦＯが観る者を圧倒するが、ここでは、円盤は小さく、その上、数が多いのだ。何かマンガチックだ。そして、着地して、円盤から出てくる火星人。まぁ…悪ガキ風な顔立ちの、上品でない、何かしでかすような…。大統領の部下の将軍（コリン・パウエル国務長官がモデルらしい）が、円盤から下りてきた一人目の火星人を迎える。ここで、友好的な握手…。と、普通なら、いくところだが…。【マーズ・アタック！　第12段落】　　火星人はレーザー銃をブッ放す！エッ、そんなんあり？将軍はもう撃ち殺されてしまった。火星人は人々をレーザービームで殺し始め、群集は大パニック。大勢が殺されたり、怪我を負ったりした。こりゃ、普通の宇宙人の話ではないな、と、ここで観る人達はわかるのだ。普通なら、壮大で感動的な遭遇の場面になっている筈だから。【マーズ・アタック！　第13段落】　　部下の将軍が火星人にいきなり殺された上、多数の犠牲者が出たにも拘わらず、大統領はまだ火星人との和平を期待して楽観視している。火星人がアメリカ議会で謝罪表明すると聞くと、自分達の政権にとって大勝利だと喜ぶ。犠牲者が大勢いても、部下が殺されても、当面の自分の利益しか考えていないのだ。そして、アメリカ議会の議長が火星人たちを前に演説するのをＴＶで見て、自分がその場にいれば、映える写真を撮ってもらえたのに、と嘆く有り様。幼稚な、視野の狭い、間抜けな大統領に描いて、茶化している。【マーズ・アタック！　第14段落】　　またもやハプニング。この議会で、火星人は議員たちを皆殺しにするのだ！レーザービーム銃を一斉に撃ち始める。倒れる多数の議員たち。それでも大統領は、選挙のことしか頭になくて、鼻息を荒くして政策論をぶちまいている。まだ、火星人の何をやらかすかわからない怖さには考えが及んでいない。ティム・バートン監督は、このように、コメディ映画なのに、随所に政治的風刺を織り交ぜている。【マーズ・アタック！　第15段落】　　次ぎの舞台はサウス・ダコタ州、マウント・ラッシュモーア国立記念碑。皆さん、写真などでご覧になったことありますね？マウント・ラッシュモーアは、アメリカ合衆国のシンボル。歴代大統領を記念する、岩山の側面を利用した巨大な彫刻。アメリカ歴代の代表的大統領であるジョージ・ワシントン、ト－マス・ジェファーソン、テオドール・ルーズベルト、エブラハム・リンカーンの４人の顔を 14 年間かかって彫刻した観光名所。ここを、こともあろうに、火星人はレーザー光線で彫り直し、一瞬にして火星人の顔に変えてしまうのだ！国辱ものだと思うけど…。ティム・バートン監督ったら、もうもう…。【マーズ・アタック！　第16段落】　　こうして、火星人たちは地球をどんどん侵略していく。大統領はＴＶの緊急会見を執り行う。火星人は会見デスクの背後にある大統領の紋章の鷲を見て、両手を体の横でパタパタさせて嘲笑う。鶏が羽をパタパタさせるジェスチャーだ。つまり、アメリカでは臆病者、小心者をチクン（鶏 chicken ）と言うので、この火星人、大統領を見て、鷲の筈なのに心の中は臆病者！と言っているのだ。【マーズ・アタック！　第17段落】　　大統領は状況を必死に説得し、火星人は感動の涙を流す。ああ、これで無事に収まるか、と思いきや、火星人は大統領の背中をヒョイと刺して、簡単に殺してしまう。ここは、何度も強調するが、普通の宇宙人の映画では考えられない展開だ。有名な俳優、重い役どころは普通は決して死なないのだ。でも、この映画の良いところは、火星人が人を殺しても、陰湿な感じが全然しないこと。あまりにもサラっと殺すのと、火星人の悪ガキ顔が滑稽なことで、殺される場面なのに観る方はケラケラとお腹を抱えてしまうのだ。・・・ ▲TOPへ ◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。　ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say ! 【マーズ・アタック！　第18段落】　　あっさりと最期を迎えるジャック・ニコルソンのデイル大統領。それに不死身の００７ピアース・ブロスナンだって、おとぼけで殺されてしまう。また、殺される場面ばかりでなく、グレン・クローズがブブーッとお茶を吹き出す楽しいいシーンとか、リサ・マリーの火星人女性とか、すごく面白い。その他、豪華メンバーがそろってブラックコメディーを繰り広げ、グレン・グロース、サラ・ジェシカパーカー等、色々な役者の思い切った役どころが大変楽しめる。【マーズ・アタック！　第19段落】　　ここで、ホワイト・ハウスの見学に来ていた元プロボクサーのバイロン・ウィリアムズ（ジム・ブラウン）の子供達が大活躍する。バイロンと離婚した妻のルイーズ・ウィリアムズ（パム・グリア）は二人の子を引き取って育てているが、その子たちはゲームセンターのゲームが大好き。それも、宇宙人をやっつけるゲームが普段から大得意。その子達が本物の火星人に遭遇したものだから、彼らは大喜び。おおはしゃぎで、火星人をやっつける。火星人の血は緑色だ。ゲームも実物も区別ないんだ、このガキどもは。【マーズ・アタック！　第20段落】　　また、父のバイロンは、遥かラスベガスでギャラクシーホテルの従業員になっているが、元プロボクサーだけあって、馬鹿力でかっこよく火星人をぶん殴る。このバイロン一家は火星人征伐に少しだけれど役に立った。なお、このギャラクシーホテル経営者のアート･ランドの役はジャック・ニコルソンの二役。ニコルソンは、無様にも、火星人に二回殺される羽目になる。アートの妻バーバラ・ランド役は綺麗なアネット・ベニング（『マーズ・アタック！　(1996) MARS ATTACKS! 』『マーシャル・ロー　(1998) THE SIEGE 』『アメリカン・ビューティー　(1999) AMERICAN BEAUTY 』『ワイルド・レンジ　最後の銃撃　(2003) OPEN RANGE 』等）。【マーズ・アタック！　第21段落】　　それから、イギリスの代表的歌手トム・ジョーンズが、ティム・バートン監督に「出演してよ」って頼まれたのか、カッコよく機嫌よく出ている。このスーパースター、劇中でもトム・ジョーンズの役だ。大ヒットの「よくあることさ」（原題「 It's not unusual 」）を存在感抜群で歌いまくる。この映画、トム・ジョーンズのプロモーションビデオじゃないの？なんていう声もチラホラ。因みに、「よくあることさ」は、イギリスでは１位、全米アルバム・チャート 10 位を記録。世界中で大ヒットを記録した彼のファースト・ヒット・ナンバーだった。トム・ジョーンズはエルヴィス・プレスリーからも尊敬されていたそうだ。【マーズ・アタック！　第22段落】　　と言うわけで、火星人は、ガキの悪ふざけの延長。ノリノリのノリ。宇宙人が地球に飛来して、英語を話して、握手して…なんて方が、考えたら変だ。実際は極悪非道、こんなものかもしれない。結構、現実的だったりして。お馬鹿映画にメロメロ参りました。奇才ティム・バートン監督に喝采！以上。＜もっと詳しく＞からスペースを含まず6133文字／文責：幸田幸参考資料：IMDb 　　　　　　allcinema ONLINE 　　　　　　Nostalgia.com 　　　　　　CinemaClock.com
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■映画『マーズ・アタック！　(1996) MARS ATTACKS! 』』の更新記録 ◆解説とネタばれ：2002/08/24アップ ◆俳優についてリンク更新：2003/10/02 ◆テキストとリンク一部およびファイル書式更新：2004/07/08 ◆ファイル書式更新：2005/01/02 2005/04/01更新： ◆データ追加 2005/05/28更新： ◆データ追加 2005/09/30更新： ◆データ追加

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