デンジャラス・ビューティー
表紙目次読む映画試写会レヴュー観たい度映画予告編エッセイ日誌試写会情報リンク集
映画人解説・レヴュー一覧表映画ゲーム思い出映画ブロードバンド(B)版旅行の森てんこ森
映画の森てんこ森■映画レヴュー
デンジャラス・ビューティー (2001)
MISS CONGENIALITY

デンジャラス・ビューティー
デンジャラス・ビューティー
Links:  Official Web Site
Trailers:  Quick Time 4.5Mb
Quick Time 19.7Mb
【『 デンジャラス・ビューティー 』の解説】
 映画『 デンジャラス・ビューティー (2001) MISS CONGENIALITY 』をレヴュー紹介します。映画『 デンジャラス・ビューティー (2001) MISS CONGENIALITY 』は、サンドラ・ブロックが主演・製作した 2001 年の痛快サスペンス・コメディ。『 デンジャラス・ビューティー 』監督はジュリア・ロバーツが注目を浴びるきっかけとなった映画「ミスティック・ピザ」( 1988 )のドナルド・ペトリ。「ハンナとその姉妹」( 1986 )『 サイダーハウス・ルール (1999) THE CIDER HOUSE RULES 』でアカデミー助演男優賞を受賞したマイケル・ケイン、「二番目に幸せなこと」( 2000 )のベンジャミン・ブラット、「TVキャスター マーフィー・ブラウン」でエミー賞とゴールデングローブ賞を受賞したキャンディス・バーゲン、「スター・トレック」カーク艦長のウィリアム・シャトナーなどの『 デンジャラス・ビューティー 』の脇役もいい!
 映画『 デンジャラス・ビューティー 』では、自分を美しく見せることに一切興味の無いFBI特別捜査官のグレイシー(サンドラ・ブロック:『 ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密 (2002) DIVINE SECRETS OF THE YA-YA SISTERHOOD 』『 トゥー・ウィークス・ノーティス (2002) TWO WEEKS NOTICE 』等)が、捜査のためにミス・アメリカ大会に出場することになるのだが…。最初は汚かったグレイシーが美しく変身していく様に、わくわくさせられる『 デンジャラス・ビューティー 』。
 第2弾『 デンジャラス・ビューティー2 (2005) MISS CONGENIALITY: ARMED AND FABULOUS 』も出来た。
映画『 デンジャラス・ビューティー 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタばれ)ご注意:『 デンジャラス・ビューティー 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。
映画『 デンジャラス・ビューティー 』の感想(ネタバレご注意)
>>「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ(画面の切り替え)
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
■『 デンジャラス・ビューティー (2001) MISS CONGENIALITY 』のデータ
 上映時間 110分
 製作国 アメリカ
 公開情報 ワーナー
 初公開年月 2001/06/09
 ジャンル コメディ/サスペンス
 《公開時コピー》21世紀の女心は、ここにある!これぞ、新世紀の美人道。
 《米国コピーTagline》
【『 デンジャラス・ビューティー 』のスタッフとキャスト】
監督: ドナルド・ペトリ Donald Petrie
製作: サンドラ・ブロック Sandra Bullock
製作総指揮: ブルース・バーマン Bruce Berman
    マーク・ローレンス Marc Lawrence
    ジンジャー・スレッジ
脚本: マーク・ローレンス Marc Lawrence
    ケイティ・フォード
    カリン・ルーカス
撮影: ラズロ・コヴァックス Laszlo Kovacs
音楽: エド・シェアマー Ed Shearmur

出演: サンドラ・ブロック Sandra Bullock
    マイケル・ケイン Michael Caine
    ベンジャミン・ブラット Benjamin Bratt
    ウィリアム・シャトナー William Shatner
    アーニー・ハドソン Ernie Hudson
    キャンディス・バーゲン Candice Bergen
    ジョン・ディレスタ
    ヘザー・バーンズ
<もっと詳しく>
ネタばれ御注意!
 このレヴューは「テキストによる映画の再現」を目指して作文しています。よって、ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『 デンジャラス・ビューティー 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー

【デンジャラス・ビューティー 第01段落】  ミス・アメリカ大会は、 50 年間続けられてきた神聖で尊敬に値するアメリカ国内の美の殿堂である。アラモの砦で有名なテキサス州サンアントニオで今回開催されるミス・アメリカ大会は、アメリカ中にその名の知れた犯罪者の一人<シチズン>から脅迫を受けるのだった。彼が爆弾、射撃、放火といった暴行で国家に対してテロを行うたびに、FBIはこのサイコパスを追跡し続けてきた。これが奴を捕まえる最後のチャンスかもしれない。

【デンジャラス・ビューティー 第02段落】  計画はいたって簡単。潜伏捜査のため、女性捜査官の一人をミス・アメリカ大会に参加させる。そして審査を操作して彼女をトップ5に選出させ、最後までステージに立たせる。彼女には監視設備を装備させる。しかし、適任の捜査官を見つけるのは簡単ではない。ミスコンに通用しそうな女性捜査官をコンピュータで検索してみたところ、特別捜査官グレイシー・ハート(サンドラ・ブロック:
デモリションマン (1993) DEMOLITION MAN
『 スピード (1994) SPEED 』
ザ・インターネット (1995) THE NET
デンジャラス・ビューティー (2001) MISS CONGENIALITY
ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密 (2002) DIVINE SECRETS OF THE YA-YA SISTERHOOD
トゥー・ウィークス・ノーティス (2002) TWO WEEKS NOTICE 』等)を除いては、写真栄えするものがいない。コンピュータ画面上では水着を身に着けたグレイシーは素晴らしく見えた。特別にもし髪を櫛で梳けば、イブニング・ガウンを着てみんなを騙すことができるかもしれない。

【デンジャラス・ビューティー 第03段落】  しかし、グレイシーは櫛もドレスもハイヒールも持っていない男勝りの女性だ。笑うときには鼻をブヒブヒいわせ、食事のマナーはなっていないし、歩き方といったらエレガンスとは程遠い。そして、長年世の男性からブスとして扱われてきたためか、皮肉屋である。彼女の同僚で、この捜査の指揮をとるエリック・マシューズ(ベンジャミン・ブラット:
デモリションマン (1993) DEMOLITION MAN
トラフィック (2000) TRAFFIC
デンジャラス・ビューティー (2001) MISS CONGENIALITY
ケイティ (2002) ABANDON
キャットウーマン (2004) CATWOMAN 』等)がグレイシーを任務につけることにするが、彼女は「世界平和だけを望むビキニを着たオバカ」の列には加わりたくない。

【デンジャラス・ビューティー 第04段落】  グレイシーが大会参加者達とはかけ離れているため、FBIはオカマの美容コンサルタントのビクター・メリング(マイケル・ケイン:
リトル・ヴォイス (1998) LITTLE VOICE
サイダーハウス・ルール (1999) THE CIDER HOUSE RULES
デンジャラス・ビューティー (2001) MISS CONGENIALITY
オースティン・パワーズ ゴールドメンバー (2002) AUSTIN POWERS IN GOLDMEMBER
『 愛の落日 (2002) THE QUIET AMERICAN
ウォルター少年と、夏の休日 (2003) SECONDHAND LIONS 』等)を雇う。ダーティー・ハリエットのグレイシーをニュージャージー州代表のグレイシー・ル・フリーブッシュへと変身させるのだ。これっぽっちもエストロゲンのないグレイシーを美しくすることは並大抵ではない。しかも、ミス・アメリカ大会の運命は宙ぶらりんの状態だ。以前の任務で命令に従わずに行動したために同僚を危険な目に合わせたグレイシーは、停職の危機にあり、今度の任務は愛するFBIで成功する最後のチャンスになるかもしれない。

【デンジャラス・ビューティー 第05段落】  ビクターの指導のもと、グレイシー美化作戦ともいうべきプロジェクトが実施される。何年も櫛をとおしていないグレイシーの髪を梳きほぐし、お肌のパックや脱毛などの徹底的なエステが施される。その結果、アヒルの子が白鳥に生まれ変わるように、グレイシーの外見は変身することができた。

【デンジャラス・ビューティー 第06段落】  ミス・ニュージャージーとしてサンアントニオに到着したグレイシーは、ミス・ロードアイランドのシェリル(ヘザー・バーンズ)、ミス・ニューヨークのカレン(メリッサ・デ・ソーサ)、ミス・テキサスのメアリー( DEIRDRE QUINN )、ミス・カリフォルニアのレズリー(ウェンディ・ラクエル)、ミス・ハワイのアラナ(エイジア・ド・マルコス)達と徐々に仲良くなっていき、ミス達に抱いていた偏見も次第になくなっていく。そして彼女達の情報から、意外な真犯人に気付くグレイシー。実は、今大会でベテラン司会のスタン・フィールズ(ウィリアム・シャトナー)と元ミスの大会委員長キャシー・モーニングサイド(キャンディス・バーゲン)が、大会の一新を図るために役職から降ろされることになるらしい。グレイシーがキャシーを疑い始めた時、シチズンが逮捕されたと連絡が入り、サンアントニオに設置されていたFBI捜査本部は引き上げることになる。グレイシーは、真犯人はキャシーだと訴えるが、誰も聞く耳をもたない。マシューズもFBIに雇われているビクターも行ってしまい、グレイシーは孤立無援になってしまった。しかし、正義のため、そして仲良くなったミスたちを救うため、グレイシーは大会の最終日に挑む。

【デンジャラス・ビューティー 第07段落】  キャシーは、実は息子だったアシスタントのフランク(スティーヴ・モンロー)を使って陰謀の計画を着々の進めていた。ミス・アメリカが着けるティアラに爆弾を仕掛け、リモートコントロールでフランクに爆発させるつもりだ。 ・・・

◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


【デンジャラス・ビューティー 第08段落】  ミスコン業界に詳しいビクターからキャシーの裏の顔について聞いたマシューズは、ビクターを連れて大会会場に戻り、グレイシーを助ける。グレイシーの披露する芸は、水を入れたグラスで音楽を演奏することだったが、緊張してのどが渇いたミスたちにグラスの水を飲まれてしまう。そこで急遽マシューズを使って護身術を披露することにする。格闘技はグレイシーの得意中の得意だ。この大会に参加するまで、仕事一筋の上に超多忙のため、女友達もいず、自身も男勝りだったために女性が持つ問題についてグレイシーは無関心であった。しかし、シェリルから大学教授から受けたセクハラについて聞いたことで、美しさゆえに危険も多いミスたちの華やかな外見の裏に潜む悲しみを知ったグレイシーは、ミスたちと世の女性のために真剣に護身術講義を行うのだった。意外な芸と達者な話術で、会場は大うけ。そして計画通りにグレイシーはトップ5に選ばれる。

【デンジャラス・ビューティー 第09段落】  うわべだけでなく、精神的にも成長したグレイシーは、トップ5のミスたちが受ける質問で、今までなら空々しく感じていたような内容の返答を、心から願って答えることができるようになるのだった。「… World peace! 」そして計画には無かったが、グレイシーは準ミスに選ばれる。ミス・アメリカは、グレイシーのおかげで派手なバトントワリングの演技を披露することができた、ミス・ロードアイランドのシェリルだ。

【デンジャラス・ビューティー 第10段落】  ミスが着けるティアラに爆弾が仕掛けられていることを知らされたグレイシーは、シェリルからティアラを奪いに行くが、周囲もシェリルもそれを理解しないために抵抗される。マシューズは、舞台装置に隠れて爆弾のリモコンスイッチを押そうとするフランクを制止しようとする。やっと奪ったティアラをグレイシーが空中に投げ出したとき、爆発が起こる。悪事を暴かれてキャシーは逮捕される。マシューズは身も心も美しくなったグレイシーを好きになり、二人はラブラブに。そしてグレイシーはミスたちから友人として受け入れられ、ミス・フレンドシップ賞を受ける。仕事、愛情、友情において成功を収めたグレイシーはシアワセ一杯で、鼻をブヒブヒならして笑うのだ。

【映画『 デンジャラス・ビューティー 』の感想】

【映画『 デンジャラス・ビューティー 』の感想 第01段落】  私はFBIが好きだ。そして不細工な女の子が美しく生まれ変わるという"マイ・フェア・レディ"のようなストーリーも好きだ。だからこの映画はビデオレンタルが開始されて新作価格ではなくなったら絶対に見ようと思っていた。

【映画『 デンジャラス・ビューティー 』の感想 第02段落】  「デンジャラス・ビューティー」は原題を「 Miss Congeniality 」という。監督のドナルド・ペトリが言うには、 Congeniality とは誰とでも相性の合う人という意味であるらしい。外見的にも精神的にもそういう境地からはかけ離れていたグレイシーが、ミスコンを通して元々有った素質を磨き、同僚のマシューズやオカマの美容コンサルタントのビクター、ミスたちに愛されていくようになる。[確かに「誰とでも」だな]マイケル・ケインが演じたオカマのビクターは、この映画になくてはならない存在だった。この映画は、彼がいなかったらおネギの入っていないおうどんのようなものだったろう。[私は関西人なので、<お>をつけずにはいられません。]

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず4008文字/文責:幸田幸

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
(■解説とネタバレ:2002/03/16アップ ◆俳優についてリンク更新:2003/10/03)
2004/07/11更新: ◆テキストとリンク一部およびファイル書式
2005/05/13更新: ◆データ追加
coda_sati@hotmail.com
「映画の森てんこ森」へ 「旅行の森てんこ森」へ
映画解説・レヴュータイトル一覧表
映画の森てんこ森 バナー03

映画の森てんこ森 coda21幸田幸 クレジット バナー01
幸のイタリア各都市情報へ
旅行の森てんこ森 バナー03
136x70
本サイトの作文、データ及び画像などのコンテンツの無断転用はお控え下さい。
貴サイトへの御掲載についてはメールにてお知らせ頂ければ幸いです。
© 2002-2005 Sachi CODA at Eigano-Mori Tenko-Mori, CODA21. All Rights Reserved