ロゼッタ | |
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映画の森てんこ森■映画レヴュー | |
ロゼッタ (1999) | |
ROSETTA | |
映画『 ロゼッタ (1999) ROSETTA 』をレヴュー紹介します。 映画『 ロゼッタ ROSETTA 』を以下に目次別に紹介する。 ■映画『 ロゼッタ ROSETTA 』の解説及びポスター、予告編 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。 ■映画『 ロゼッタ ROSETTA 』の映画データ ■映画『 ロゼッタ ROSETTA 』の主なスタッフとキャスト ■映画『 ロゼッタ ROSETTA 』のトリビア ■映画『 ロゼッタ ROSETTA 』のスタッフとキャスト ■映画『 ロゼッタ ROSETTA 』の<もっと詳しく> <もっと詳しく>は映画『 ロゼッタ 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタばれ)です。※ご注意:映画『 ロゼッタ (1999) ROSETTA 』の内容やネタばれがお好みでない方は読まないで下さい。 ■映画『 ロゼッタ ROSETTA 』の結末 ■映画『 ロゼッタ ROSETTA 』の更新記録 >>「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ(画面の切り替え) |
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幸の鑑賞評価: 8つ星 | |
■映画『 ロゼッタ (1999) ROSETTA 』の解説及びポスター、予告編 | |
ロゼッタ |
■映画『 ロゼッタ (1999) ROSETTA 』の解説 映画『 ロゼッタ (1999) ROSETTA 』は、1999 年のカンヌ国際映画祭で、地味な作品ながら有力候補作品を押しのけ、パルム・ドールに輝いた作品。『 ロゼッタ (1999) ROSETTA 』の監督はドキュメンタリーから劇映画に進出してきた、『 イゴールの約束 (1996) LA PROMESSE 』のリュック&ジャン=ピエール・ダルデンヌ兄弟(ジャン=ピエールが兄で、リュックが弟)。また、本作『 ロゼッタ 』の主人公ロゼッタを演じた、 1981 年 8 月 29 日生まれ(おとめ座)の新進女優エミリー・ドゥケンヌ(『 ジェヴォーダンの獣 (2001) LE PACTE DES LOUPS 』出演)が、同映画祭の女優賞に選ばれた。 映画『 ロゼッタ 』の舞台はベルギーの工業地帯の街。キャンプ場のトレーラーで、お酒と男におぼれる母親と一緒に暮らす 17 歳の女の子ロゼッタ。“まっとうな生活”をするために、仕事に就きたいという思いで頭がいっぱいの彼女の姿を、手持ちカメラを多用したドキュメンタリータッチで描いた作品。本作『 ロゼッタ 』はベルギー出身のダルデンヌ監督兄弟が育った地域で撮影されたそうだ。 |
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。 Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com. Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc. |
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■映画『 ロゼッタ (1999) ROSETTA 』の映画データ | |
上映時間:93分 製作国:ベルギー/フランス 公開情報:ビターズ・エンド ベルギー初公開年月:1999年9月22日 日本初公開年月:2000年4月8日 ジャンル:ドラマ |
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■映画『 ロゼッタ (1999) ROSETTA 』の主なスタッフとキャスト | |
○『 ロゼッタ 』の監督・製作・脚本: リュック&ジャン=ピエール・ダルデンヌ兄弟 『 陽のあたる場所から (2003) STORMY WEATHER 』 ○『 ロゼッタ 』の製作: ローラン&ミシェール・ペタン (夫婦だろうか) 『 TAXi (1997) TAXI 』 『 TAXi 2 (2000) TAXI 2 』 『 イザベル・アジャーニの惑い (2002) ADOLPHE 』 『 TAXi 3 (2003) TAXI 3 』 『 ボン・ヴォヤージュ (2003) BON VOYAGE 』 『 イブラヒムおじさんとコーランの花たち (2003) MONSIEUR IBRAHIM ET LES FLEURS DU CORAN 』 ○『 ロゼッタ 』の製作:アルレッテ・ジィルバベルグ 『 ポーリーヌ (2001) PAULINE & PAULETTE (原題) / PAULINE AND PAULETTE (英題) 』 『 陽のあたる場所から (2003) STORMY WEATHER 』 ●エミリー・ドゥケンヌ as ロゼッタ 『 ジェヴォーダンの獣 (2001) LE PACTE DES LOUPS 』 『 灯台守の恋 (2004) L'EQUIPIER (仏題) / THE LIGHT (英題) 』 ●オリヴィエ・グルメ as ワッフル屋の社長 『 パリの確率 (1999) PEUT-ETRE 』 『 リード・マイ・リップス (2001) SUR MES LEVRES (原題) / READ MY LIPS (英題) 』 『 天使の肌 (2002) PEAU D'ANGE (原題) / ONCE UPON AN ANGEL (米題) 』 『 満ち潮の時 (2004) QUAND LA MER MONTE... 』 |
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■映画『 ロゼッタ (1999) ROSETTA 』のトリビア | |
「映画の森てんこ森」内にあるカンヌ国際映画祭パルムドール作品 『 タクシードライバー (1976) TAXI DRIVER 』 『 ピアノ・レッスン (1993) THE PIANO 』 『 ロゼッタ (1999) ROSETTA 』 『 ダンサー・イン・ザ・ダーク (2000) DANCER IN THE DARK 』 『 息子の部屋 (2001) LA STANZA DEL FIGLIO (伊題) / THE SON'S ROOM (英題) 』 『 戦場のピアニスト (2002) THE PIANIST 』 『 エレファント (2003) ELEPHANT 』 『 華氏911 (2004) FAHRENHEIT 9/11 』 (2005/03/13 現在) |
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【『 ロゼッタ 』のスタッフとキャスト】 | |
監督: リュック・ダルデンヌ Luc Dardenne (Directed
by) ジャン=ピエール・ダルデンヌ Jean-Pierre Dardenne (Directed by) 製作: リュック・ダルデンヌ Luc Dardenne (producer) ジャン=ピエール・ダルデンヌ Jean-Pierre Dardenne (producer) ローラン・ペタン Laurent Pétin (producer) ミシェール・ペタン Michèle Pétin (producer) アルレッテ・ジィルバベルグ Arlette Zylberberg (associate producer) 脚本: リュック・ダルデンヌ Luc Dardenne (Writing credits) ジャン=ピエール・ダルデンヌ Jean-Pierre Dardenne (Writing credits) 撮影: アラン・マコーエン Alain Marcoen (Cinematography by) 美術: イゴール・ガブリエル Igor Gabriel (Production Design) 出演: エミリー・ドゥケンヌ Émilie Dequenne ロゼッタ アンヌ・イェルノー Anne Yernaux ロゼッタの母 ファブリッツィオ・ロンギーヌ Fabrizio Rongione リケ オリヴィエ・グルメ Olivier Gourmet ワッフル屋の社長 ▲TOPへ |
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<もっと詳しく> | |
ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。 |
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■映画『 ロゼッタ (1999) ROSETTA 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー 【ロゼッタ ご注意】 『 ロゼッタ (1999) ROSETTA 』を体調の悪いときに観ることをお勧めしません。この映画は、社会の底辺で暮らす少女ロゼッタを追跡し、彼女の日々の戦いを戦争映画のように表現するために、手持ちカメラで撮影されています。とても効果的な手法だと思うのですが、私は偶々あまり体調の優れないときに観てしまい、揺れる映像に酔って気持ち悪くなってしまいました。健康なときに観てください。 【ロゼッタ 第01段落】 衛生のための白い帽子と上着を着たロゼッタ(エミリー・ドゥケンヌ)が、廊下をズンズン歩いていく後姿。彼女は、仮採用の終了と同時に求職者の中で自分一人だけが会社をやめさせられたことに怒っているのだ。彼女は同僚の女性を責め、クビを通告した会社の男性に暴力をふるい、暴れる。彼女は会社に留まろうとしてトイレにこもるが、無駄な抵抗である。警官にトイレのドアを開けられ、引きずり出された。 【ロゼッタ 第02段落】 これほどまでロゼッタが仕事に就くことに拘るのかは、彼女の生活を見れば分かる。お昼ご飯は、プラスチックのボトルに入れた水とワッフル1つ。バスに乗って家に帰るのだが、バスを降りた後、彼女が向かう先はキャンプ場。ここが住所であるお蔭で、仕事に就くのが難しい。誰が見ているわけでもないのだが、ここで生活していると思われるのがイヤなのだろう。ロゼッタはキャンプ場に正面玄関から入ろうとしない。いつもその裏の林から進入していく。そして林の中の土管みたいな穴の中に隠してあるゴム長靴に履き替え、外出用の運動靴をビニールの鞄にしまい、キャンプ場の敷地内へと向かう。ロゼッタのキャンプ場の入り口は、境界のフェンスを切って自分で作った扉である。そこをくぐって中に入り、自分のトレーラーへと泥道を歩いていく。 【ロゼッタ 第03段落】 トレーラーハウスに居るのは、アル中で誰とでも寝てしまう、どうしようもない母親(アンヌ・イェルノー)。母親はすっかり心を病み、論理的な思考を失ってしまっているのだろう。廃人となった母親との生活は、ロゼッタの心を傷つける。また、金銭の管理など、家の事務事項はロゼッタが担当している。家庭の収入は、古着を売ったお金などである。いらなくなった服をもらってきては、裁縫のできる母親が直し、それをロゼッタが街の服屋に売りに行っているのだ。極貧の生活であるが、ロゼッタは他人から施しの食べ物をもらったり、生活保護を受けたりするのを拒否している。しかし、仕事についてきちんとした生活を送るという、人間らしい"まっとうな生活"を強迫観念にも似た思いで求めるロゼッタは、すっかり人間らしさを失っているようでもある。 【ロゼッタ 第04段落】 食料を得るために、ロゼッタは鞄からスプーン(フォークかも?)を取り出し、地面を掘り、ミミズ?を取る。そして、割れたビンに針金を通した罠にそのミミズを通し、キャンプ場の茶色くにごった池で魚を釣るのだ。それもキャンプ場の管理人にバレないようにこっそりと。トレーラー生活が冷えるのか、または、そんな魚を食べているからか、それとも母親からの遺伝か、ロゼッタには腹痛の持病がある。痛くなると薬を飲み、ドライヤーでお腹を温める。 17 歳の少女は、家族と自分のために必死で戦っているのである。 【ロゼッタ 第05段落】 街角のワッフルの露店で、ビール6本とワッフルを買うロゼッタは、店員の男の子リケ(ファブリッツィオ・ロンギーヌ)に「新顔ね」と声をかける。(ベルギーではどうだか知らないが、こういう店でビールなんか買ったら、定価で買わないといけないから高いんじゃないの?と、ちょっと心配してしまった私)そして、偶々集金に来ていた、そのワッフル屋の社長(オリヴィエ・グルメ)が露店を出たとき、店員を探していないか訊くが、今のところはないと断られる。ビールとワッフルを受け取るロゼッタは、店員リケから「ボスと何を?仕事探し?」と尋ねられるが、無視して歩いていく。 【ロゼッタ 第06段落】 トレーラーで母親が男とお酒を飲んでいるのを見て、頭にきたロゼッタは、お酒を奪い、外に出て投げ捨てた。そんなことがあった直後、バイクに乗ったワッフル屋の店員リケがロゼッタに会いにやって来た。しかし、ロゼッタは「誰に聞いてきたのよ」といきなり彼につかみかかる。リケに取り押さえられたロゼッタは、彼から「うちで一人クビになった」と聞き、おとなしくなる。彼は親切にも、仕事ができたのを知らせに来てくれたのだ。 【ロゼッタ 第07段落】 ロゼッタは仕事にありつけた。ワッフル作りの仕事だ。社長から仕事の手順を教わり、真面目にきちんと仕事をこなそうとしている。その時、クビになった女性が解雇証明書に社判をもらいにやって来た。クビになったことを不服としている、その女性を尻目に、ロゼッタはもくもくと作業を続ける。 【ロゼッタ 第08段落】 仕事が終わり、露天で働くリケに会ってから、家に帰ると、母親が刺繍をしていた。水道が止められたので、ロゼッタは気分のよさそうな母親にお金を渡して管理人に水代を払ってくるように言う。しかし、随分経っても水が出ない。ロゼッタが管理人の家に行くと、案の定、母親はロゼッタを裏切っていた。トレーラーに戻ってから、ロゼッタが母親を入院させるために病院に連れて行こうとすると、行きたくない母親は逃げ出した。ロゼッタは母親を見つけてなだめようとするが、取っ組み合いになり、弾みで池に投げ込まれてしまう。母親の助けを求めるロゼッタを置いて、母は走り去っていった。ロゼッタは池の底の泥に足を取られながら、必死で岸に辿り着く。このせいで、履いていたゴム長靴を池の中に無くしてしまった。上着もスカートも何もかもびしょぬれだ。 【ロゼッタ 第09段落】 ズボンに履き替えたロゼッタは、やりきれない思いを慰めるためだろうか、リケの部屋を訪れた。彼の住所は社長に訊いて知ったようだ。リケも貧乏だったが、ロゼッタの暮らしよりはまだましだ。ロゼッタは彼にゴム長靴をもらう。ロゼッタがやってきたことが嬉しいリケは、昔、地元の大会で優勝したという床運動の技を披露してくれようとするが、失敗。そんな彼を見て、今まで笑うシーンのないロゼッタが、初めてかすかに微笑む。二人は一緒に倹しい食事をする。食事をしながら少しずつ二人の距離は近づいていく。リケは自分のドラム演奏テープをロゼッタに聞かせる。最初はドラムの音だけだが、ちゃんとした音楽が流れ出すと、彼は彼女をダンスに誘う。もちろんロゼッタは断るが、リケに手を引かれ、ぎこちなくダンスを教えてもらうことになる。二人の間の空気が和やかになろうとしたとき、ロゼッタは急に持病のお腹が痛くなる。急に何も言わずに出て行くロゼッタ。 【ロゼッタ 第10段落】 しかし、少ししてロゼッタはまたリケを訪ねた。「車で寝たくない」と言うロゼッタをリケは部屋に迎え入れる。ロゼッタはリケに毛布を貸してもらって寝た。寝付く前に、ロゼッタは自分の心の中に居るもう一人のロゼッタに話し掛ける。仕事もできたし、友達もできた。まっとうな生活だ。「…失敗しないわ。お休み。」 【ロゼッタ 第11段落】 翌日、ロゼッタはリケのバイクの後ろに乗せてもらって出勤。しかし、また仕事がなくなっていた。ワッフル屋の社長の息子が、気まぐれに父親の仕事に興味を持ったせいだ。その息子がロゼッタの仕事をすることになったのだ。ロゼッタは怒ってその息子に「学生でしょ?私の仕事よ」と文句を言い、ワッフルを作る小麦粉の袋にしがみ付くが、全ての抵抗は無駄だ。ロゼッタは傷むお腹をこらえながら、見つかることのない職探しをしなければならなくなった。 【ロゼッタ 第12段落】 ロゼッタが裏林のフェンスからキャンプ場に入るのを、管理人の男に見られてしまった。管理人がバイクに乗って行ってしまってから、ロゼッタは池で例の魚釣りを行った。魚はすぐに釣れた。バイクの音が聞こえてきたので、管理人が戻ってきたと思ったロゼッタは、池に罠ごと魚を放り投げた。しかし、そのバイクの音は、ロゼッタを心配してやって来たリケだった。ロゼッタが「マスをとるためのワナ、入ってたのに」と言うと、優しいリケはその罠を取ってくれようとする。罠を取ろうと池の方に重心をかけたリケを支えるため、ロゼッタは彼の手をとる。しかし、手が滑ってしまい、リケが池にはまってしまう。「沈んでいくよ、ロゼッタ」と助けを求めるリケ。このままリケが溺れてしまえば、リケの仕事を取ることができる。ロゼッタは動こうとしない。リケの苦しそうな声が聞こえる。ロゼッタは長い木をとってきて、池に沈みかけているリケに掴ませ、彼を岸へと引っ張った。リケは助かったが、かなり疲労困憊している。彼は彼女の気持ちに気付いたのだろうか。「うちに寄って乾かす?」と言うロゼッタの誘いには乗らずに、リケは帰っていった。 【ロゼッタ 第13段落】 次の朝、ロゼッタは、露店を開けようとするリケに気付かれないように出かけようとした。そんな彼女に、リケは「無視か?」と声をかける。優しいリケは、ロゼッタにコーヒーをくれた。そして仕事を提供してくれようとした。彼は店のワッフルだけでなく、自分が家で作ったワッフルも露店で売って、利益を得ていた。その余剰利益分である、リケ製ワッフルをロゼッタに売るように勧めてくれたのだ。しかし、ロゼッタは本当の仕事を探すと言って、彼の申し出を断った。 【ロゼッタ 第14段落】 "仕事が欲しい"という観念に囚われているロゼッタは、仕事を得るために親切なリケを裏切る。彼女はリケがしている不正をワッフル屋の社長に告げ口した。怒った社長は当然リケをクビにし、ロゼッタが目論んだとおりに、リケの仕事が彼女のものになった。リケはロゼッタの裏切りに納得がいかず、仕事が終わって家路につこうとするロゼッタを、バイクで執拗に追った。歩道橋の上で、「なぜやった」とリケはロゼッタに掴みかかる。「仕事のためよ」ロゼッタは答える。リケに対して済まない事をしたという感情を殺し、ロゼッタは彼を置いてズンズン歩いていく。・・・ ▲TOPへ ◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say ! 【ロゼッタ 第15段落】 ロゼッタはワッフル屋の店員として手際よく働いた。ワッフルは一つ 40 フラン(1ベルギーフラン 2.8 円換算として 112 円)で、とても美味しそうである。ベルギーで生まれたワッフルは、彼の地ではとても庶民的な食べ物なんだろう。大阪だったら、たこ焼きみたいな感覚だろうか。リケが買いに来たが、ロゼッタは無言で対応する。 【ロゼッタ 第16段落】 ロゼッタが帰宅すると、トレーラーハウスの外で母親が飲んだくれて倒れていた。ロゼッタはそんな母親を必死でトレーラーの中へ入れ、ベッドに寝かし、毛布をかけてやる。ロゼッタの夕食はゆで卵一個だ。卵はトレーラーの窓の外に吊るしてある。ベルギーは寒いから冷蔵庫要らずなんだ。お鍋で卵をゆでている間に、ロゼッタは仕事をやめますと社長に公衆電話から伝えた。 【ロゼッタ 第17段落】 ゆで卵を食べてから、ロゼッタはガスボンベを買いに管理人の所へ行った。ガスボンベを運ぶのはかなり重そうだ。そんなロゼッタの耳にバイクの音が聞こえてきた。リケだ。彼はロゼッタの周りをバイクでうろつく。ロゼッタは、嫌がらせをするリケを追い払おうと、彼に石を投げつける。それでもガスボンベを運ぶロゼッタについてくるリケ。あまりの重さにロゼッタは倒れ、思い余ったかのように泣き伏した。そんな彼女をリケは起こしてやる。泣き顔のロゼッタの表情は、リケを見つめながら、変化していく。彼女はリケに心を開いたのだろう。 ■映画『 ロゼッタ (1999) ROSETTA 』の主人公ロゼッタを演じたエミリー・ドゥケンヌ カンヌ国際映画祭で女優賞に輝いた、若くて可愛い女優なのに、出演作がそんなにないなぁと思っていたら、エミリー・ドゥケンヌは 2002 年 7 月 16 日にベルギーでミャ( Mya )という女の子を出産していたのだ。驚き!!そして同年、クロード・ベリ監督の『 Une femme de menage 』という作品に出演し、ジャン=ピエール・バクリと共演している。益々、これからが楽しみな女優さんである。 以上。 <もっと詳しく>からスペースを含まず5106文字/文責:幸田幸 参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集 http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm IMDb allcinema ONLINE Nostalgia.com CinemaClock.com http://emilie.dequenne.actricesdefrance.org/index.html |
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■映画『 ロゼッタ (1999) ROSETTA 』の更新記録 2002/12/23新規: ファイル作成 2004/07/07更新: ◆テキストとリンク一部およびファイル書式 2005/03/13更新: ◆一部テキスト追記と書式変更 2005/08/26更新: ◆データ追加 |
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幸田 幸 coda_sati@hotmail.com |
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